イシモチのオーブン焼きホワイトソース 男子にもお薦め!:気になるルール違反ですが
東京の息子と一ヶ月の食費の話をしていて、大学が休みに入っているので食費が嵩むと言うのです。うーん、それはどういう事か。一緒に暮らしていないので細かい事情も分からず、息子の話からいろいろと推測や検討をしながら、食費を増やさずにエンゲル係数を低くするのは結構大変な作業です。家計の基準となるような経験がないため、息子は何でも手探りです。
学食での食事が安価で栄養のバランスもまあまあで、お昼の一食が助かっているのは知っています。大学が休みだと三食を自分で賄う必然に、息子にしたら大変なのでしょう。親元を離れているということは、誰かに助けを求めるにしても、自分が何とかしなくてはならないのですから育つというものです。
そういう一人暮らしでは魚料理は極端に食べなくなったと聞いたので、今日は、石持(イシモチ)のオーブン焼きです。若者向けにホワイトソースをかけて頂くという、ちょっとおしゃれで食べ応えもあるレシピです。
イシモチはこれから産卵を迎えるので今は脂ものっていますが、水分の多い白身の魚なので、オーブンで丸焼きにすると、ふっくらとした食感を味わうことができます。驚くなかれ!見た目の豪華な感じにもかかわらず、大変簡単にできます。オーブン料理は、下準備する段階で味付けが終わっていることが多いので、比較的手間いらずの料理法だと言えます。
今日のオーブン焼きは、塩をかけて少し臭み抜きをした石持の表面に切り口を作って長葱のスライスを挟さみ、まずは香ばしく焼きます。その間に、バターで小麦粉を炒めて牛乳でのばしたベシャメルソースに、アクセントに細ねぎを加えただけのソースを作ります。魚に挟んで焼いた葱は、魚によい香りを移しますし、ソースの葱もホワイトソースにはちょっと新鮮な香りが広がります。白身で上品な甘さの石持にはぴったりのサッパリ感です。
材料
- ベシャメルソース
- 小麦粉・・小さじ2
- バター・・10g
- 牛乳・・200cc
- 細ねぎ・・2本
作り方
- イシモチの鱗を下ろしてエラと内蔵を取り除く。
- 頭を左に腹を手前に置いて、包丁を寝かして薄く深い切込みを入れて葱のスライスが挟めるようにする。
- 両面に塩を振って10分ほど置き、塩が解けて水がにじみ出たらキッチンペーパーで吸い取る。
- 葱を斜めにスライスしてイシモチの腹の切込みに挟み、バターを薄く小さくスライスして挟み込んで軽く胡椒を振る。
- 4をオーブンシートに置いて白ワインを小さじ2ずつイシモチに回し掛け、230度に予熱したオーブンで12分焼く
- イシモチを焼いている間に小鍋でバターを溶かし、小麦を炒めて一旦火を止めて冷ます。
- 6に牛乳を加えて塊がなくなるまで良く混ぜたら火にかけ、とろみがつくまで弱火でかき混ぜ、最後に細葱の小口切りを加える。
- 5のイシモチが焼けたら皿に盛りつけてホワイトソースを回しかける♪
***
冬季バンクーバーオリンピックが終わったらしい。入れ替わりに、夕方にはもうパラリンピックの開催に向けた内容の放送を聞きました。パラリンピックに出場予定の青年の話が何故か気になって、その話す様子がそのまま残っています。
車椅子の競技に出るそうで、両手を使った何かの競技らしい。彼は足が不自由なため、日常の普通の生活では両手しか使わなかったので、例えば階段の昇降も手を使ったりしているうちに両手に普通以上の力が備わっただけだと話していました。
私が今まで身障者と関わったのはちょっとしたボランティアとバスケットの試合での審判です。難しい課題があって、未だに結論が出せずに気になっていることがあります。
脳の発達が遅れているという18歳から20歳くらいの、全国の養護学校の生徒で催すバスケットの大会でのことです。私は審判でした。この大会には地元の中学生のチームも参加していて、力関係では養護学校の生徒の方が年上だけあって強いのですが、中学生も負けてはいません。体力的には中学生の方が持続力があって、養護学校の生徒よりは長く試合ができる感じでした。
試合中、何度も危ないプレイが連発するチームがあって、普通に動いているところに激突してくる勢いでボールを奪いに来るのです。もちろん、その勢いでぶつかってきた方はプッシングという違反行為になりますし、危険です。ここで審判はホイッスルを鳴らしてその行為にファールと判断します。審判の役割は、こうしてルールを守らせ、ゲームがスポーツとして健全に進行することや、怪我を阻止するという役割があります。ですから、ファールを取られたプレーヤーは、そこでバスケットという競技を学ぶのです。
審判の役割というのは、そういう点に配慮することは言うまでもないのですが、養護学校のある先生は、審判にファールを取られたにもかかわらず、生徒をさらに煽るような指導を公然とするのです。「ファールしてもいいからどんどんやれ」と言うのです。この時のゲームは、審判の力でコントロールできず、荒れたドタバタの試合になってしまいました。中学生にはひっかき傷や、転んだときの打ち身で、多少の負傷者が出たのです。試合の途中で、この先生に警告すると、「養護学校の生徒達は、思いっきり諦めずにやることを教えたい」という考えがあるからやらせたいというのです。試合中議論していられなかったので、ファールはファールとして判断し、続行したのでした。
試合後は後味が悪く、これではスポーツとは言えないものだと感じました。結論としては、養護学校の生徒と一般の生徒との合同試合は不可能ではないかと思ったのです。
養護学校の生徒の諦めない姿勢を育てるのに、危険行為やルール違反を無視していよいという指導は間違っていると思います。スポーツが、スポーツたらんとするものとしてルールがあるので、それを無視すると、人は暴動のような騒ぎになります。そして、それは危険です。何かを履き違えているのかと思うような指導者がいる限り、大会運営側同士が話し合う必要があると感じて、その事は、実務者の私から問題提起したかたちになりました。でも、毎年同じことをしているので、私は、ボランティアとは言え、審判の資格があってもお手伝いには行かなくなりました。
養護学校の生徒に社会ルールを学ばせないどころか、審判の指導を無視し、生徒を煽るような行為を教育的な立場の人間がしてよいことではないのと、実際、怪我人が出ることへの配慮ができないのでは、審判としている意味がありません。「バスケット遊び」をどうぞと思うのです。
また、一般の生徒と養護学校の生徒が対戦するようなことに無理が生じるのなら、変な平等感を持ち出すべきでもないです。むしろ区別が必要だと思うのです。それを言うと「差別している」と言われるのにはがっかりでした。異質のものを分ける考え方を言っていることに対して、差別だと判断されるとそこから話が進みません。これは話し合うのは無理な相手なのだと、ここで私は引きさがりました。というか、私も譲れないという事です。そのような中途半端な考え方や慣れ合いではできないということです。
このような感じで、話にならない相手が団塊世代に多いのです。特に教育現場には多く、縦割の社会構造は崩れないものです。
パラリンピックという言葉を聞くと、この事を思い出すのですが、これは6年前の出来事です。上からの権力を振りかざし、暴論を吐いて議論はしないというような、構造的にも相手にならないのです。割と最近のことなのですけどね。
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コメント
ガスオーブン、まだ気軽に使いこなせてない私ですが、一気にたくさん仕上げされるし、焼きっぱなしでおいしい丸焼き料理ができますね。ホワイトソースをかけて、こどもにも喜ばれそう。
教育現場にこーゆー人、多い。ってのは納得です。閉鎖的な空間で一国一城の主になると団塊世代じゃなくてもびっくりするような先生は出てきちゃいます。特に女性に多いと感じるのは気のせいでしょうか。
教育学部出身の私ですが「教員だけにはならないで~」と半分冗談、半分マジで旦那にお願いされてます。
偏見で申し訳ないですが。
もちろんすばらしい先生もたっくさんいますが。
あたまはやわらかく、感性は豊かに、いっつもいっつも思ってます。
裏を返せば「こうあるべき、こうするべき」にとらわれて苦しむことも多々ある、ちゅうことですが。
どちらの自分も冷静に受け止めたいところです。
ゴットマーさんの記事は「はて、自分はどうか。」といつも考えさせられます。その真摯な姿勢に心打たれるものあり、なんですよね。
えらそうですね、失礼しました。
投稿: みみこ | 2010-03-02 16:04
みみこさん、ちょっと挑発的な書き方をしてしまったかも。ブログを書く意味なんて偉そうにいいたくないのですけど、おかしいことはおかしいとそう言論できる場所は、個人ではここしかないので書いています。
逆に、書くことで自分の間違えにも気づくので、両得かと思っています。
魚の丸焼きは、今回は私はバターでしたが、オリーブオイルにして、トマト系のソースもよいかなと思いつつ・・・。お試しあれです。表面に何らかの油をまぶすというのがいいみたい。普通の塩焼きにならないっていうかです。ガスオーブンはせっかくなので使いましょう!☆
投稿: ゴッドマー | 2010-03-02 16:19