2010-03-31

しらすの大和芋揚げ(げんこつ揚げ):「郵政改革法案を聞いて、これが民主党なんだろうかと思った」金融社会主義の再来のようです

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 お風呂のお婆様友達から「釜揚げシラス」のお土産を沢山頂いたので、何にしようかといろいろ迷った挙句、大和芋に混ぜて揚げました。
 この辺のお婆様達の旅行シーズンは、正に今頃なのです。畑でこれから忙しくなるというので、暖かい海の方へ旅行に出たそうです。それにしても、シラスの旬に入ったばかりだからか、まだ小さいシラスです。関東では小さければ小さいほど希少で、珍重しますから、お土産としては上等の部分です。この柔らかく繊細なシラスは、昔から大根おろしに混ぜてご飯にのせて頂くのが定番で、時々辛い大根に当たると、ご飯を足してかき込んだ子どもの頃を思い出します。
 すり卸した大和芋に具を混ぜて、そのまま揚げる゛げんこつ揚げ”は、今までにもいろいろな食材で作ってきましたが、いつもの事ながら、何を混ぜても内側は完全密閉のまま蒸された状態になるので、素材の旨味を逃がしません。また混ぜるだけの簡単手間いらずで、芋の澱粉がそのまま衣になり、カリカリの食感になります。

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 アクセントに、ガリ(生姜の甘酢漬け)を千切りにして加えたところ、シラスの甘さや香りを引き立たせる役割をします。シラスのように風味が優しく、ともすると存在がわかりにくいので、香りの強いものと一緒に揚げないのが正解でした。

➠お弁当に

材料

  • 大和芋・・250g
  • しらす・・80g
  • ガリ・・40g➠レシピ

作り方

  1. 大和芋の皮を剥いて卸す。
  2. ガリを千切りにして、シラスと一緒に混ぜる。
  3. 揚げ油を180度にし、適当な大きさに箸でつまみ上げて掲げる♪

***
 ほぼ100%決まると思っていた郵政改革亀井案が、昨夜そのまま決定しました。国民が選んだ政党なので、その政党のすることを批判しても始まらないのですが、亀井さんが突然郵政改革案を決定事項のように公表したことを受けて、賛否両論の声を十分に議論せずに決定してしまったのだという慌てたような決定に、これで良かったとはとても思えません。 鳩山さんは、この法案決定後のインタビューで、「即断即決の必要性があった。」と話ていますが、どこにあったというのでしょうか。あるとすれば、今までの優柔不断を叩かれてきたからという程度のことかと。鳩山さんも理解できません。
 亀井さんといえば、小泉政権での郵政民営化に烈しく反対し、対立的な立場で2005年に自民党を離党しています。その人物がこの政権で、郵政改革担当相に就いたのですから、その時点でこの悪夢のような事態は想像出来ていたわけです。政治家の志が良い政策に生かされるのなら兎も角、政局争奪の意地に使われたのでは、国民はたまらないです。「小泉憎しの亀井静香郵政相・金融相の一人劇だ。」と、高橋洋一さんがこう言うのも分かります(「高橋洋一「ニュースの深層」」)。
 昨夜Twitterで教えてもらった「現代ビジネス」のコラムで、高橋さんがわかりやすく説明しています。また、鳩山政権の昨夜の決定が、今後の日本をどう変えるかについても次のように分析しています。

 このままであれば巨大な国有金融は必然だ。そのうち、郵政と完全民営化を撤回した政策投資銀行との合併もでてくるだろう。そこまでいえば思い出すであろう。15年ほど前の話だが、郵政が400兆円の資金を集めて、それを多数の特殊法人に流し込み無駄な事業を行いながら、天下りをどんどん受け入れた財政投融資である。
 それが金融社会主義と激しく批判され、1998年の財投改革、2005年の郵政民営化につながっていった。私は偶然にも世間広しといえども唯一の二つの改革の担当者だった。15年も時代逆行になってしまうと思うと愕然とする。

 国家の巨額の債務を減らすための資金調達が狙いだった郵政民営化は、この政権の決定で逆戻りするのですが、読み進めると、世も末なのだということがよくわかります。そして、改めて亀井さんのこのゴリ押しは何か?政治家としての政策に対する執念なのか?と思ったら、

一般国民の支持率も低迷している国民新党にとって、数十万票ともいわれた全国郵便局長会(旧全特)や郵政の労働組合にたくすしかないのだから、なりふりかまわずの選挙対策でしかない。

 冒頭のこの部分が頭にこびりついて、昨夜はよく眠れませんでした。数日前に極東ブログの、

暗黙の国家保証というのが何を引き起こすか、米国が壮大に実現してくれたのだが、それでも他山の石とならなければ、一つ一つ痛い目をして覚えるしか民主主義の進歩はない。

を読んで知っていたにも関わらず、現実問題になると気が重いです。そして、自分たちが選んだ政党と共に痛みを分かち合うのですね。

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