2010-03-05

鶏のササミの黒酢ソテー:離婚家庭で育った、息子の同級生の親への手紙

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 何故こんな簡単なことに気づかなかったかと思うほど、簡単で美味しいささ身のソテーです。
 新鮮なささ身の両面に、片栗粉をぱらぱらまばらに軽く振りかけます。極小の弱火で、ささ身の水分を中心に追いやるような感じで、片面ずつゆっくり焼いて火を通します。この中心に向けて焼いた時の出逢ったラインを「ジューシーライン」とNHKのためしてガッテンでは呼んでいます。私は、この焼き方が好きで、いろいろな食材で試しています。焼き加減は、何回か試している内にできるようになります。カジキマグロのソテーで、その色がわかりやすい例として、私のHint&Skillのページでも解説しています(参照)。

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 ささ身に火が通ったら一度取り出して、表面に濃い目の味を付けるため、フライパンで調味料を軽く温めます。ここにささ身を戻して、弱火でゆっくり染み込ませるだけです。ささ身と温度を同じくらいにして、転がすだけです。これだけなので、もはや料理とは言えないのでどうしようかと思います。お試しあれ。
 湯引きをしたささ身の刺身も参考までに(鶏わさレシピ☛) 。

材料

  • ササミ・・5本
  • シナモン・・少々
  • 酒・・大さじ1.5
  • 醤油・・大さじ1
  • 黒酢・・大さじ1

作り方

  1. バットに片栗粉をパラパラとまぶし、その上にささ身を並べ、その上から片栗粉をまぶして、両面に軽く片栗粉をまぶした状態にする。
  2. 飛び出た筋だけ切り取る。(斜めにスライスしてしまうので中心の筋は気にならない人はそのままで。)
  3. フライパンに油を薄く塗ってささ身を並べ、極小の弱い火加減で焼き始める。
  4. ささ身の中心は生で、周囲が少し白っぽく変色したら裏返し、最初の半分くらいの時間が経ったら中心を押し、弾力がしっかリあればシナモンを軽く振って取り出す。
  5. 同じフライパに全ての調味料を入れて弱火で温め、ささ身をもう一度戻し、転がして味を絡めて引き上げる。
  6. 食べる前に、斜めにスライスして召し上がれ♪

お弁当などに翌日使用するときは、タレに漬かったまま冷蔵で保管すると味が良く染み込みます。

➠お弁当に

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 昨日は、末息子の高校の卒業式でした。式というものには特別変わったことがあるわけではなく、むしろ特別なことがなくて良かったというものでしょうか。それよりも、最後のホームルームを参観させてもらうことが何よりも印象に残ります。卒業式の後は、必ずどこの学校でも同じようなことをすると思いますし、ここで泣けてしまうような場が沢山あります。
 息子のクラスでは、一人一人が最後の挨拶を壇上で行い、その子が書いた親への手紙を先生が読んでくれました。この手紙は、最後の期末試験が終了した日に、先生から提案されて、子ども達が書いたそうです。それを先生がタイプアウトして、全員分を綴じたものを頂いてきました。
 どの作文も、口裏合わせをして書いたのじゃないかと疑うほど、素直に、親への感謝と謝りの言葉をぎっしりと書いているものでした。その中で一番感動して泣けた一文をここでそのまま紹介したいと思います。
 両親の離婚により、片親で育った彼の波乱万丈な今までが、見事に実を結んだのではないと感動しました。
 また、30名のクラスに離婚家庭や死別を含めて8名いるというのは、もはや特別な家庭環境だとは言えません。4割近いのですから、何が「普通」で何が「一般」だと括れることができるでしょうか。

S.T君

 

僕は今、人生の中で一番、頑張らなければならない時だと思います。就職先から採用内定通知いただき、とても有り難く感謝しています。そこで絶対に必要となる「危険物取扱」の資格を取得しなければなりません。今はその勉強を必死になってやっています。僕はこれから先のことをしっかりと考えて、今を本気で頑張ります。
 親に感謝することは、自分自身、本当にたくさんあります。
 僕の両親は、僕が幼い頃に離婚をしています。それで僕は父親の顔を覚えていません。母親は兄と僕を育ててくれました。小さい頃から本当にたくさんの愛情を与えてくれました。なのに、そんなことに気付かず僕は毎日毎日、自由に遊び、何度も母親に迷惑をかけました。その都度、何回も何回でも、僕を見放す事なく、たくさんの話をしてくれました。時には本当に厳しく言われたこともありました。
 中学では、何度も母から話されたことを、また繰り返してやってしまいました。中学三年間で、何十回、母親は学校に呼ばれ、何回、先生に頭を下げてもらったことか・・・。
 今、僕はこの文章を書きながら、昔のことを思い出すと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 僕は、母親を何回も何回も裏切ってしまうような行動をとってしまったのですが、それでも母親は僕を見放すことなく、一生懸命に僕に向かってきてくれました。高校入学の時は、まだ世間やお金のことが分からないでいた僕でも、公立より私立の方が学費がかかることはわかっていました。始めに公立入試に落ちてしまい、この高校へ入学が決まった時も、母親は笑って「高校三年間、楽しんで頑張りなさい」と言ってくれたのを覚えています。高校に入っても同じことを繰り返し、母親を学校へ呼び出すことになったりしました。申し訳ないという気持ちでいっぱいです。全力で、本気になって僕に向かってきてくれたことに感謝します。
 ケンカやみてくれを強くしたり、悪そうにしても、それは本当の強さとは言えません。カッコ良くもありません。「やる時は本気でやり、遊ぶときは本気で遊んで、心の強い大人になれ」と言われました。僕はやっと最近になって、その意味を理解できるようになりました。母親と兄は僕の誇りです。本当に感謝しています。これからも頑張ります。

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コメント

初めまして♪もう以前からメールをしたいと思いながら、ご勝手ファンの読むだけでした。塩野七生<サイレント・マイノリティ>です。久方振りに今夜読んだ卒業作文に感激!! で大決心しワインの力も借りて打っています。と云うのも今夜は何故か両親の事などイロイロと考え、はるか時空を遠く離れたけれど感謝し、そしてこの4年間娘の為に来たウィーンで毎日遊び暮らし、この素晴らしい料理レシピも眺めて満足!これまで只タダ素晴らしいと思うに止まり、まだ一度も試してませんです。今夜見た<鶏ささみバルサミコ〜>は、明日にでも作りたくなる鶏好き超簡単レシピで嬉しいです。おやすみなさい♪

投稿: takagi yayoi | 2010-03-05 07:32

takagi yayoiさん、目覚めたらこのレスを読まれるのですね。起きたら、鶏のバルサミコ酢ソテーを作ることをお忘れでないように!

両親の有難みは、年齢とともにどんどん深まると思いますよ。私も若い頃イギリスにいましたが、何かに役立ったわけでもなく、結婚してからも母は、「やってきたことは全て人生に生かされているじゃないの」とくじけたときに励ましてくれたことを思い出します。ですが、散々苦労をかけて、拗ねもかじった私には何を責めるでも期待をするでも無かったのは、親の重圧に苦しむことなく、それが、私への愛情でもあったと思います。
忌憚なくコメントしてください。

投稿: ゴッドマー | 2010-03-05 07:49

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