ぺんぺん草のお粥とかき揚げ:年寄りの思い込みとジョギングシューズの寿命
もうナズナかよ!って、寒い信州で今頃ナズナをみるのは早い方です。それもそのはず、諏訪よりは断然温かい伊那市産のナズナです。「産」とかいうと栽培ものみたいですが、その辺の道に生えているぺんぺん草(Wikipedia)です。学校帰りに、軸を指で持ったままくるくるさせて音を出しながら得意げになったことあるでしょう(私は今でもしますが)。お正月の七草粥にも入れて食べますね。アレの天ぷらとお粥が今日の話題です。
ナズナに思い入れがあるわけではないのですが、まとまって袋に入って売っていると、立派な野菜に見えてくるから不思議でつい買ってみたのです。10cm程のベビーナズナで、天ぷらやお浸しにお奨めと書いてあったので素直にやってみたら、なんとまあ香ばしい野菜・草なんでしょう。菜の花のような苦味と、香りは大根の葉のような感じで、かき揚げは香ばしいのです。
一方ナズナ粥は、この草っぽいインパクトを活かしたいと思ったのでさっと湯通ししてみじん切りにし、塩で和えて手製の紫蘇の実の塩漬け(レシピ☛) と一緒にお粥にのせました。似たもの同士ということで、湯通しした大根もみじん切りにして少し混ぜました。七草粥の時期に八百屋さんで買うのではなく、ほんの少量でよいからこんなお粥が食べられたらよいのにと思いながら、たった今食べてるじゃん!と我に返ったのです。
とうとう実家も道の草を食べるほど貧乏になったかといったような心配はご無用です。道端にナズナを見つけたら、それは立派な食材ですから収穫して帰るように。この素朴な美味しさにきっとびっくりしますよ。
お粥の炊き方ははこちらを➠参考に、好みの水加減で試すとよいです。また、かき揚げは今までに何度も書いてきていますので、まとめのページの「にんじんの間引き菜」を参考にどうぞ➠Hint&Skill
お粥の材料(茶碗で4~5杯分) 8分粥
- 米(150g/1カップ)・・1.5カップ(225g)
- 水(180cc/1カップ)・・10.5カップ(1890g)
- 大根・・200g
- 大根葉・・適宜
- ナズナ・・40g
- 紫蘇の実・・小さじ1
- 大根・・30g
- 塩・・少々
かき揚げの材料
- ナズナ・・80g
- 薄力粉・・大さじ1.5
- 揚げ油
衣
- 薄力粉・・大さじ1強
- 溶き卵・・大さじ1
- 水・・大さじ1
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この間、足の脛が痛くてジョギングの今後を危ぶんだ話はここに書きました。年齢による疲労回復力の低下で、蓄積された疲れがもとだったのかとは思っていたのですが、年齢的なものだとすると、走る距離やペースまたは頻度などを検討しなくてはならないと考えていました。が、それも酷な話で、加齢とはどんどん楽しみを奪って行くのだと諦めるざるを得ないじゃないですか。昨日もNHK番組を聴いていると「摂食障害などを起こしやすい中高年」を扱っていて、ほんの些細なことがきっかけで鬱状態になったりするのだと知ってゾクッとしました。ジョギングの問題は、私にとっては些細なことではないなぁ。ああ、ヤダヤダ。歳を取ることと仲良くなんかできないと思いたいのですが、遅かれ早かれやってくるのです。
いろいろ思いながらジョギングシューズを手にして眺めていると、靴底がやや減って、足に馴染んできたのを物語るかのように緩くカーブしていることに気づいたのです。その時点ではいとおしさのような感慨でしたが、それと同時に打ち消すかのように、そこではっとしたのは、もしかしたら足の負傷は靴に原因してはいないだろうかという疑問です。見た目には破損はあまりないし、履いていて違和感もないこのシューズは、どちらかと言うと履き心地がバッチリなのです。足に馴染んでいるので疑いもしなかったのですが、そうは言っても、このシューズはかなり長く履いています。暖冬のせいで、真冬用のジョギングシューズは今年は出していなくて、初代のメッシュの靴がもっぱら出番も多く、思えばこの五月でまる二年になります。
どうなんでしょうね。ジョギングシューズの寿命は、何が基準?傷みが特になければそのまま履いていることに何か問題でも?良く分からないのだけど、靴を新しくしてみたのです。何だか長く履いた愛着と、「もったいない文化」を冒涜するような、なんだか罪深い気持ちがしてならないのですが、改善策が見つかればという思いでした。
あの、ここまで長々と書いて結論というのはとても短いので恐縮ですが、やはり靴のせいでした。昔と違って今のジョギングシューズはクッション性が高く、現代の実情に則して現代人向けに設計してあるようです。私のシューズの底の中間層はクッション性を高めるために柔らかく弾力のある素材が使用されているそうで、ここが劣化したみたいです。つまり異常には見えないけど、圧縮されてクッション性が低下したらしく、足への衝撃を軽減できなくなったというのが理由のようです。新しく買い換えた靴を履いて数日走ってみた結果、その違いは顕著です。走った後の足の疲労感がまったく違います。はっきり言って、疲労感がないのです。
私は、バスケットのことならよくわかるのですが、烈しく練習する高校生などは、長く履いても3~4ヶ月で靴底が使い物にならないくなります。短くて1ヶ月です。もちろん見た目にはまったく無傷です。そのような靴が、息子の部屋にゴロゴロしています。何故このことに気付かなかったかと後悔しても始まりませんが、二年近くほぼ毎日7kmの舗装道路を走ってきたのですから、葬ってあげる時期だったようです。
当分の間、靴に助けられてジョギングも楽しめそうです。やれやれ。
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