金目鯛のオレンジソース焼き:冷凍の切り身に一工夫:結局自分のことがわかっていない
最近は、鯛よりも高級感が漂う金目鯛ですが、切り身の冷凍ならかなり手頃なお値段で手に入ります。産国はニュージーランドと書いてありました。
昔は、外国産の魚類には警戒する気持ちが強くて、積極的に買うことはしませんでしたし、日本の漁業を支えたいというささやかな願いでもありました。それはあるとしても、日本の漁業も振るわないし、輸入品に頼るしかないのが現状でしょうか。
少し前に、金目鯛の冷凍で唐揚げ(レシピ☛) を作って食べていますので、冷蔵庫でゆっくり解凍すれば水もあまり出ないということは学習済みです。こんな感じで、冷凍の切り身を見直すようになったので、いろいろな魚の切り身が食卓に上がるようになりました。
今日は、魚に合う柑橘のソースはどうかなということで、オレンジの果汁でソースを作りました。そして、オレンジの味に深みを加えるのが生姜です。余談ですが、オレンジのコンフィチュールにも擂り下ろした生姜を加えると、キレの良い味になります(レシピ☛)。
下ごしらえは、焼く前に最低30分ほどオリーブオイルでコーティングして、直前に塩と胡椒をまぶします。冷凍の切り身は、どんなに注意しても水は多少出ますので、その悲しさを補うのにオイルを絡め、繊維中の水分を逃がさないようにします。
生姜のスライスをたっぷりのせてオーブンで焼いたあと、その生姜と残った焼き汁にオレンジ果汁を混ぜて火にかけ、半分位の量になるまで煮詰め、少量の塩を加えて味を整えればソースの完成です。
オリーブオイルの効果もあって、オーブンで蒸し焼き状態になるため、大変身が柔らかでふっくらとします。冷めないうちにソースを手早く作ってたっぷりかけて頂くとよいです。
材料
- 金目鯛の切り身・・3枚
- 生姜・・1片
- オリーブオイル・・大さじ1
- 塩・・適宜
- 胡椒・・適宜
- ワイン・・大さじ1
- オレンジ・1個
- 塩・・適宜
- 付け合せ・・マカロニサラダ(ブロッコリー、ミニトマト、茹卵)
作り方
- 焼き始める前の最低30分前にオリーブオイルでコーティングしておく。
- 付け合せのマカロニサラダを作る。
- 1の両面に軽く塩と胡椒ふりかけ、オーブンシートにのせて白ワインを振る。
- 生姜を薄くスライスして3に乗せ、230度に予熱したオーブンで10分焼く。
- 切り身を皿に盛り付け、残った焼き汁に絞ったオレンジ果汁を加えて火にかけ、煮汁が半分位になるまで煮詰める。
- 塩で味を整えて切り身に乗せてでき上がり♪
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人の語りや書物に触れると、当然、自分の心に潜む何かが反応することは儘あります。悩みとして抱えていなくても、突然の反応で戸惑うことがあります。
今私の心に気がかりのような形で存在するのは、将来への希望の刈り取り作業のようなことです。この刈り取りという言葉にはっとしたのですが、自分の抱える問題の解決方法の一つだと思います。
私は、諦めの悪い類の人間かと思うので、「刈り取る」なんて無理無理、私にはできないと反応するのです。じゃあ例えば、茶碗が割れて使い物にならなくなるのと同じように、目にみ見えない問題を危険物のゴミ出しのようにはできるのか?そうじゃないだろっ。無造作に使っている割に、「諦める」ということも実際良くわかっていないのだと思います。少なくとも茶碗とは違うのだし。そうすると、刈り取るという問題の解決方は、一体全体どのような世界観かしらと気になったのです。それは、私が今まで経験したことのない方法の一つです。
悩みの向こうは、希望です。何らかの解決に向かう段階の状態で、確かな将来があるから悩むのだとすると、その点では、私は本来は、大変楽天的なのかもしれません。そして、諦めの悪いタイプ。ただ、これ、最近は疲れてしまうのです。だんだんじっと持ち続けることが苦痛というか、若い頃のように生活に流されるような忙しさもなく、じっくり向き合うような状態を続けることもできるのです。
だからいっそのこと、刈り取るのが良いのじゃないかと単純に新鮮さが気に入ったのです。それがどういう事かちょっと考えました。
悩む作業をやめたいとあらば、希望を持たなければ良いわけです。一切の可能性やその実現性を思わないという状態に心を落ち着かせるという事です。これを精神力で押しきれるものなのか、または、刈り取り作業は、そんな動機が必要なのではなく、身についている人の能力なのか。元々そのような能力があるとすれば、磨いてこなかっただけなのだろうか。と、こんな風に昨日は考えていたのです。
岐阜の友人との話で、女は、抱えている問題が許容を超えると気が狂いそうなほど孤独感を感じ、自分の居場所をなくしてどうしようもなくなるという話で共鳴したのですが、このような時に、「女王様のような気持ちになりたい」という言葉が飛び出したのです。その「女王様」の意味は、何でも自分の思い通りになるという意味から比喩です。いい歳をして女王様もあったものではなく、笑えるような話でもありますが、言い当てているので傑作な言葉です。
女は、どうも周囲に求める傾向があるみたいですが、男は違うと聞きます。いつまでも問題を抱えている暇はないので、直ぐに解決策を探し、途中であろうと手を打つ。その事が別の問題を産んだら、そこにまた手を打つ、というように先に駒を進めるための思考をするのだそうです。ある程度手を施して、それで駄目なら打ち切ると言うのです。
何が良いのか分かりませんが、本来男と女は違うのですから、同じ方法を以て解決できないことは多いと思います。そういう場面に直面したら、結局、合意でも共感でもなんでもない、異次元の問題として自分で解決に奔走することになるのです。民主主義的には、昔は、「男女で協力して」と言うのを良く言われましたが、どうすることが協力なのかを見せてくれた大人はいませんでした。ここは、ざっくり欠落した部分かもしれません。
おっと、そうでした。刈り取るとう言葉がきっかけで、解決方法を模索していたのでした。こう書いてきてみると、女の私にはできないのかもしれません。というか、私には単にできないのかもしれません。かと言って、先に希望も見えないのでは、では今抱える問題は、問題にも値しないような妄想として置いておくしかないのか。分からない。
私って、頭の中で理路整然とした道筋もないくせに位置づけとかはっきりさせたがるようですね。
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