海老芋と海老の含め煮:長男の社会勉強
年越しした芋類は存外にほくほくで味が乗って美味しくなるのは知っています?根菜類は大概そうですが、二月頃までの寒い間は、大変美味しいのです(この後は春に向けて芽を出す準備からだんだん水分も抜けて痩せてきます)。見つけた海老芋はおそらく昨年の暮れお正月用として店頭に並んでいたのでしょう。この時期に美味しくなることを知らない人は、単に売れ残りくらいにしか思わないでしょうね。お店によるのでしょうけど破格のお値段に値下がっていることが多いです。
海老芋の名前の由来は、見た目が海老に似ているからだそうで別名「京芋」とも呼びます。八頭と似た食感で、ねっとりとしているのにほっくりとするというと何?それ。となりそうですが、本当にそんな感じなのです。そして、甘さは里芋よりもずっと甘く感じます。このような特徴なので、味付けは出汁と酒、味醂(少々)、淡口醤油だけで充分です。
下ごしらえでちょっと気をつけたいのことは、この芋はアクが強く、甘味の奥に苦味があります。ですから、調理前に水にさらすことと、下茹でが必要です。また、里芋と若干違うのは、味のしみ込み方が良く、特に繊維がはっきりと見えるほどなので、火の通り方もよく、煮えるのも速いです。
今日は、海老芋にちなんで特大の海老を一緒に煮ました。海老の腹が抱えているのは鶏のもも肉で、出汁に鶏肉の旨味が加わって、この一口がホットします。3㎝角くらいに鶏肉を切って海老の内側において楊枝で固定してから片栗粉をまぶして最後に加えるだけです。盛り付けの時に楊枝は外して添えます。また、千切りの柚子を散らすと風味がよくなり、さらに和風という感じになります。
作り方は非常に簡単で、皮を剥いて輪切りにした海老芋を水に10分ほどさらします。その間に、鶏肉と海老の殻剥きをして、楊枝で刺しておきます。
鍋にたっぷりの水と1%の塩と一緒に海老芋を茹でます。真ん中に竹串を刺してスッと通れば湯でこぼします。引き続き平鍋に海老芋を並べ、すっかり隠れるくらいの鰹出汁と一緒に煮始めます。煮立ってから調味料を加えて弱い火加減で5分煮て海老と鶏肉を乗せ、一煮立ちしたら蓋をして火を止めます。ここで15分ほど余熱でゆっくり味をしみ込ませたあと、食べる直前にもう一度温めなおしてつぎ分けます。
材料
- 海老芋・・1本(450g)
- ブラックタイガー・・特大6尾
- 鶏もも肉・・100g(6個に切る)
- 楊枝・・6本
- 片栗粉・・大さじ1
- 鰹出汁・・400cc
- 淡口醤油・・大さじ2
- 酒・・大さじ2
- 味醂・・大さじ1
- 塩・・加減用に少々
作り方
- 鰹のだしを取る。(一番だし➠)
- 京芋の皮を剥き、2.5㎝の厚みに輪切りにして水に10分ほどさらす。
- 海老の殻を取り除き、背側に浅く包丁を入れて背腸を取り除く。※こうすると片栗粉もよく絡んで出汁の味を吸いやすい。
- 海老を台に置き、真ん中に鶏肉を置いて楊枝を刺して鶏肉を固定し、片栗粉を軽くまぶす。
- 2の芋は、1%の食塩を加えた水に入れて中火で下茹でを始め、竹串を注してスッと通るくらいになったら湯でこぼす。
- 芋がすっかり被るくらいの鰹出汁を加えて中火で煮る。
- 煮立ったら調味料を加えて火を細めて5分ほど煮て4の海老を乗せて一煮立ちする。
- 火を止めて15分ほど余熱でゆっくり火を通し、食べる直前にもう一度に火にかけて温めてから盛り付ける♪
【お弁当に】
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最近夕方にジョギング時間をシフトしてみて、同じ時間に犬の散歩や健康のための歩行、夕日を眺めに来るメンバーというのが特定出来るようになりました。かくいう私も太陽が微睡む五時前には登りきって、やはり毎日一枚の諏訪湖の画像を撮っています。雲ひとつない快晴の時の日没は確かにゴージャスですが、どのような天気で、その景観がどう変化しても私のもののように思えてくるのが不思議です。
今日は久々に「これを書きたい」ということが無いのです。毎日書くことが山のようにあると、つい昨日思っていたのに不思議です。ブログを運営している人というのはいろいろ目的があるのでしょうけど、私は、これでお金儲けの種にしようなどとは思っていませんし、将来的に何か野心のようなものもありません。私が書くのは、自分の中に何かがあるから書くのであって、平和な時は書くことが無いというだけのことでしょうか。 変なことだなぁと思います。
だから、どうでもいいような日常の話ですが、先日引っ越しを終えた長男の住むマンションのお家賃や水道光熱費などが気になり、月末なのでそろそろ確認しなくてはと、息子と連絡をとってみたのです。そこで発覚した色々の話に驚いたので、ちょっと書いておきます。
水道光熱費の請求がどこにきているのか全く知らないという大家さんで、しかも、今月の半端な10日分のお家賃も無料でよいのだそうです。今時そんな話ありなの?ですが、奥様が亡くなってから何がどうなっているのかさっぱり分からずだそうです。しかも、エイブルさんのようなところに依頼して住人管理をしているので、息子のようにフリーでの入居者は始めてだからだそうです。
実は、大家さんが物置として使っていた一室を片付けて息子に貸してくれることになった部屋で、息子が相談した友人のお仲間にあたる方が所有するマンションなのです。ですから、全てがお友達価格なのです。それにしても、姉と同居している頃の生活費とは全く違ってくるので、また一からやり直しではあるのですが。
ほとんど毎日自炊するようになったそうで、それは意外だったのでちょっと驚きました。先日は、近くのスーパーで夕方滑り込んだらお刺身が70%Offだったとか。それで手巻き寿司をしたのだそうです。へー、と思ってついでに寿司飯はどうしたのかと聞くと自作したというのです。二度目のへー、っと思って次でがっくりしたのですが、シャリ酢は、酢と味醂で作ったのだとか。できなくも無いとは思いましたが、酢と砂糖と塩で作るのだと教えたら、酸っぱくて甘ければ酢と味醂だと思ったそうです。塩は無しね。どんな酢飯だったのかと思いましたが、本人は美味しかったというので結果オーライ?何だか、面白いものを作って食べているのではないかなと、他の料理も想像します。ここに私がレシピをアップしているのに、見てくださいよ。もう。
もう一つ、私が教えていないことで、非常に良いことをしたようです。マンションの他の住人さんに菓子折りをもって、引越しの挨拶をしたそうです。金額は2000円くらいのおかきの詰め合わせだそうです。電話では「あ、そう」と、やっとの思いで軽く返事をしたのですが、それって多過ぎるのではないの?多くても1000円くらいまでで充分でしょうとか思ったのです。しかも、そのための現金を渡していないので全て自腹です。大判振舞のつもりではないにしろ、でも、そうかな。小さなマンションで、今のところ、他の住人さんは4軒だそうで、それで済んでよかったねということですか。空いている部屋に人が入居して、その人から引越しの挨拶や菓子折りがもし来なかったら、彼はどう思うのでしょう。
親元を離れて暮らすということは、いろいろ学ぶ事があってよいですね。
こういう話って、まだまだ沢山あるのですが、このへんでやめておきます。
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