大根と椎茸の梅にんにくタジン:「おもひでぽろぽろ」-愛は花、君はその種
昨年、本来なら収穫してしまわなくてはいけなかった畑の大根と白菜は、悩みに悩んだ挙句、畑に残して越冬させるという決断をしたのでした。
さて、その白菜ですが、ブログなんぞに偉そうに書くものですから、知人その他の皆さんに食べてもらい、結局越冬どころはなく、あっという間に消費してしまったのですが、現在は大根はまだ10数本残っています。もちろん凍ったまま畑に。
夏の長雨で私が畑をサボったのも大きな原因ですが、種を蒔いたのも遅かった上、移植が遅すぎてかなり根が伸びてしまったのです。加えて畑の耕し方が浅かったせいか、成長に伴い根が曲がったり伸び悩んだため寸詰まりの寸胴に育ってしまったのです。(あれ、このことは内緒だっけかな?私始めて大根の姿のことを話すような気がしますが。)で、そんな大根でも、欲しいと言われれば誰にでもお裾分けしました。皆さんから味が濃くて甘くて、直ぐに火が通って料理しやすいとお褒めも頂きました。ありがとう。お世辞にも格好の良い大根とは言えないのでせめて味だけはと、なんか嬉しかったです。物を生み出すということは大変な事だと改めて思います。
さて、放置された大根はもちろん半分くらいまで凍って土の中にいます。そーっと引き抜くと、霜で凍った土が大根の周囲にへばりついたまま抜けてきます。この氷を無理矢理取ると、大根の表皮まで剥がれて一緒にとれてしまうのです。また、先端の部分、つまり地面から15cm程の深さですが、そこは凍っているわけでもなく、普通に根がついて元気に育っていそうな雰囲気です。凍りついた大根は、このように土の中で生きて、寒さに耐えています。
忘れもしない二年前の一月、頂いた大根を玄関先に置いていたら、ある日バリバリに凍ってしまって、その日は、確か諏訪湖が全面結氷した極寒の朝でした。そして、この時に、凍った大根をどうしたらよいものかと、あの時はそのような大根が料理できることも、それがマジ美味しい事も知らない私で、悩んでいました。思えばそれが良い教訓となって、今では大根を凍らすことに全く躊躇するでもなく、むしろ推進派になり、畑での越冬もわくわく楽しめるほどになりました。因みに、その時頂いたアドバイスで作った料理が、「大根餅」です。もう忘れてしまったでしょうか。
中華街の中華食材店のおばちゃんの名物料理から頂いたレシピで作ったのでした(レシピ☛)。
日中でも氷が解けない気温の畑に、未だに大根などを植えているのは私の畑だけで、籠を持って畑に通うのも私だけです。
そういう経緯から毎日食べる大根は、こんこん釘を打てるほど半分は凍っています。そして、食べる日の午前中に収穫して夕方には透き通ったキメの細かい大根に戻るのです。解凍後の大根の姿は、それまで凍っていたなんて思えないくらいです。
今日は、いつものことながら大根をピーラーで剥いて、梅干とにんにくを置いて大根の水分だけでタジン(蒸し煮)のようにします。作り置きの酢昆醤油(レシピ☛)をちょんとつけて頂きます。
この大根鍋は、シンプルにこのままだとおかずとして、メインに焼き魚などがあるともうそれだけでお腹がいっぱいになるのですが、メインのおかずがちょっと寂しい時には、買い置きの豚肉スライスを大根を覆うように広げて被せれば、ボリュームアップします。好みですが、豚肉は、少し脂のある肩ロースやバラ肉が柔らかくて美味しいのですが、もしも買い置きに脂身のない肉しかなかったら、両面に、指先につまむ程度の片栗粉をパラパラして乗せると硬くなりません。スライス肉の使い方でいつもお奨めする方法ですが、しょうが焼きなども同様です。
材料
- 大根・・1本
- 生椎茸・・1パック
- 梅干・・5~6個
- にんにく・・5~6片
- 好みで豚肉スライス・・適宜
- 片栗粉・・適宜
- 酢昆布醤油+同量の鰹だし・・適宜(酢昆布醤油のレシピ☛)
作り方
- 大根をピーラーで剥き、梅干とにんにくを散らして蓋をし、極小の火加減で2~30分蒸す。
- 大根から水分が出て火が通ったらポン酢をつけて頂く♪
※肉をのせる場合は、最初から乗せると大根に肉の旨味が加わって一味美味しくなります。
「おもひでぽろぽろ」の主題歌
愛は花、君はその種優しさを押し流す
愛 それは川
魂を切り裂く
愛 それはナイフ
とめどない渇きが
愛だというけれど
愛は花 いのちの花
君はその種くじけるのを恐れて
踊らない君の心
醒めるのを恐れて
チャンス逃す君の夢
奪われるのがいやさに
与えない心
死ぬのを恐れて
生きることができない長い夜 ただひとり
遠い道 ただひとり
「愛なんて来やしない」
そう思うときには
思い出してごらん 冬
雪に暮れていても
種は春 お陽様の
愛で花ひらく
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