肉じゃがの速煮:黒砂糖で深みのある味付け:カツマーさんの持論について思うこと
今日の肉じゃがは、黒砂糖を使用したので、やや赤茶色にでき上がりました。料理に黒砂糖を使うのは、香りや渋み、苦味などが若干混じっているため、時として合わないことがあって制約もあります。極端な話が、酢の物に黒砂糖は不向きだと思いますが、今日のような煮物には黒砂糖の癖がかえって旨味になる場合も多くあります。
黒砂糖の栄養のことは言うまでもなく(参照☛)、自然食品のお店などに置いてあるというだけでも想像できます。が、念のため大雑把に言ってしまうと、ミネラルやビタミンを多く含むので、特にミネラルは人体が自ら作り出せない栄養素なので、できるだけ摂取したい訳です。因みに塩も、単に塩辛ければよいのではなく、ミネラルなどを多く含む「栄養のある塩」がよいわけです。塩や砂糖のことを話し出すと限がないのと、私自身が徹底して勉強したわけでもないので、語るのは難しいです。が、最低限の心得として、砂糖と塩には気を置いています。
で、肉じゃがの作り方はいろいろで、土地柄や家庭の味としても“おふくろの味”とされる定番でもあると思います。また、加える肉も関東と関西では違うと聞きますので、そのへんはお好みということで。
速く煮えて味が染み込み、煮崩れしない、しかも煮汁無しです。えええっ!煮汁なしぃー。という声が聞こえます。そう、煮汁でネコまんまが美味しいと言うのも知っていますが、今日のは、煮汁無しです。何故って、速く煮るために決まっています。「忙しい時はこうするとよいです。」の、肉じゃがです。味は,バッチリです。なんせ、黒砂糖のコクがしっかり肉や玉葱に染み込んでいますからね
では、作り方です。
▶全ての野菜の皮を剥きます。▶人参は乱切り、▶じゃが芋は一口大、▶玉葱は2cmの櫛形、▶椎茸は、大きいものは一口大に裂き、▶牛肉は3cm幅くらいに切ります。▶深めの鍋に油を引いて肉以外の材料を一緒に強火で炒めます。▶材料に傷を付けると最後に煮崩れの元となるので、鍋を揺するか煽るようにして混ぜます。▶玉葱が透き通ってきたら鰹出汁と酒を加えて蓋をして蒸し煮し、人参やじゃが芋に完全に火を通します。▶ここから味付けです。煮汁が底にいくらか残っていることを確かめ、無くなっているようであれば鰹出汁を少し足します。▶牛肉を野菜の上に覆うように敷き詰め、味醂と黒砂糖を振りかけ、5~6分煮込みます。▶最後に醤油を回し掛け、蓋を外して強中火で残った水分を飛ばして味を絡めるように時々鍋を揺すります。▶全体に醤油が廻って味が殻んだら蓋をして5~10分、余熱で味を馴染ませたらでき上がり♪
材料
- 牛スライス(内もも)・・180g
- メイクーン(小芋)・・10個(300g)
- 人参・・1本(180g)
- 玉葱・・1.5個(250g)
- どんこ椎茸・・150g
- 鰹出汁・・100cc
- 酒・・100cc
- 味醂・・大さじ3
- 醤油・・大さじ3
- 黒砂糖・・大さじ1.5(25g)
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最近よく名前を聞くカツマーこと勝間和代さん (➠Wikipedia )のこと、と言うか、彼女が生きてきた道を知って世代の感覚から少し思ったことを書いておこうと思います。
印象から言うのも何ですが、彼女の生い立ちや経歴を詳しく知らなかった私が最初に持った印象は、表情や会話の時の口の動き方には、何か緊張した感じがあって、それはきっと心と連動しているのかなと感じます。とてもちぐはぐだと思ったのですが、インタビューでの彼女の相手に対する返答は、理路整然としていて、相手がというよりも、ご本人が納得するまで持論を放つというかで、まあ、よくしゃべる人という印象でした。何をしゃべっても売れっ子の経済学者さんだし、一語一句がお金になる人なのでそれもまた吉でしょうか。
取り上げて言うと、彼女が結婚相手に持つ十六か条や、楽しく生きるための三か条の「妬み」「怒り」「愚痴」を三日我慢してみる、などを掲げると、まるで彼女が教祖でもあるかのように若い女性がそれを賛美するというような現象が起こっているそうです。すごい人気なのだそうです。それらは二度の離婚を経て、彼女が自ら統計的にひねり出した格言だそうです。苦労人なのかなとは思いますが、離婚経験者や未婚の女性にしたら、失敗しても逞しく生きる先人から力を授かるとか、それに肖るという願望を擽られるのでしょうか。
それにしても、私などはちょっとついて行けないものがあります。何でも系統立てて分類した上で、項目として区切ってしまうことに伴わない情感や心の機微は一体どうするの?と言う単純な疑問が残ります。それは何処へどう処理さてしまうのだろうか。想像ですが、それらは、生きにくくなる無駄の一部として処理されてしまうのかもしれない。人生には甘酸がつきものではなく、それこそが無駄だと言われそうな勢いを感じます。パワフルで、これだけ人気のある人なのに、私は魅力を感じないのは何故かなと思っています。
彼女は41歳だそうですが、学生時代に21歳で子どもを産み、その時の生き抜く苦労から彼女の持論が生まれたそうです。つまり、逆境から生まれた方法論的なことが他の人を救っているというか、そこに吸引力があるのかもしれません。年代は違うのだけど、私もそれなりの苦労はしてきましたが、そこから生み出されたのは忍耐かな。そして、それによって卑屈になることは人として堕落することだと戒め、人としての誇りは持つという生き様のようなことは残った気がします。また、昔の人の本を読んだことがそういう私を支えてくれたのもあって、心は豊かだったと思います。
カツマーさんのような考え方はできなかったのもありますが、生き難いと感じる時、その生き難さを生み出している邪魔な原因を抽出して、分類した上で排除するというのはなるほど合理的かもしれませんが、そういう枠を持つことは人としての幅をあえて狭くするということになります。ということは、彼女が結婚相手に持つ十六か条はこの先もっと増えるのではないかと思います。本を読めば書いてあることですが、掃除洗濯から始まって、自分でできることはなんでもしてねと相手に要望する十六か条なのです。そういうことを経済学者として言い切ってしまうところが若いなとは思うのですが、なんとなく論理的には筋が通っても、生き方としては危険な気がします。
ここでいろいろ言うのは批判になってしまうけど、そうではなく、ちょっと心配になりました人気があって上昇気流に乗ってる時はよいですが、自分の周囲に人がいなくなると人気(ひとけ)でも何でもないですし、浮き彫りになるのは孤独な自分です。彼女には幸せになって欲しいなと思います。
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コメント
自信いっぱいで前進あるのみ!ってところに魅力を感じないのかも~(私の感想デス)
おっしゃることは確かに「うんうん」と思うけど。
人は色んな時があってええんじゃないか?
色んな思いをするからこそええんじゃないか?
と思うんです。
外からの情報で賢く生きれたら楽かもしれんけど 「ほんまにそーやわー!」と思えて初めて自分のモノになる気がします
楽して得られるもんではないと思うんですよね~
生意気いいますが・・・
その人だって回り道して今があるのでしょう
そして今もまだ途中
スマートに生きるなんて無理無理 うはははは
投稿: ちいこ | 2010-01-28 21:28
ちいこさん、人は逆境で強くなるというのはそうですけど、あまりにもその環境が孤独だと身を守る方向に見境がなくなるのも事実で、彼女の場合はどうなんだろう。なんとなくこれから先が危険って思うんですよね。
投稿: ゴッドマー | 2010-01-29 08:04