ゼンマイと高野豆腐とさつま揚げの速煮:これも出汁煮で:一家の主へ
昨日は所用で、早朝からちょっと都内まで日帰りしてきました。流石に午後の夕暮れ時が近づくと道路も混み出し、高速に乗るまでの時間と高速に乗ってからの時間がほぼ同じというくらいがっがりな都内の渋滞でした。
夕食の支度に時間をかけられなかったのは言うまでもないのですが、朝は朝で、この日都内に出かけるつもりがなく、スロークッカーに煮込み料理でも仕込めば良かったと後悔しても始まらず、段取りが悪い日でした。
冷蔵庫に残っている凍み豆腐は、紛れもなく今年最後の4枚なので、少し気の利いた料理で最後を飾ってあげたかったのですが、戻す手間の掛からない素材なので思い切って使い切ることにしました。一緒に煮たのは、さつま揚げと友人から頂いた手製のゼンマイの水煮です。
そうそう、普段は、我が家の献立全部を公開しませんが、主婦が外出して戻り、どのように夕食を用意するかは興味津々のところだと思いますので、あえて明かします。
昨夜は、鶏の水炊きがメインでした。土鍋で昆布を水に浸し、昆布出汁を取っているいる間にゼンマイと油抜きしたさつま揚げ、戻した凍み豆腐を作り置きの鰹出汁で5分ほど「出汁煮」します。これは、一昨日の大根と手羽中の煮物(レシピ☛)と同様の流れで、下煮した食材は出汁でしばらく煮て下味をつけることで、短時間でもしっかりとした味付けができます。味付けは、醤油、味醂、砂糖を自家配合した割り下とコクをつけるため酒を少々加えただけです。この割り下は煮物やちょっとした炒め物などには万能選手で、加える量を加減するだけで三種類の調味料が一動作で加えられるという合理性も侮れません。
続けて鍋用の野菜を切り、鶏もも肉の湯通しをして40分ほどで準備完了しました。水炊きの後に、うどんにしようか雑炊にしようか迷ったのですが、昨日はお米を食べていなかったのでご飯は湯炊きで速く炊いたのですが、結局雑炊まで行かずに満腹となってしまいました。
制約のある時間で食事準備の段取りは、一番時間がかかる事を最初に仕込んでおきます。昨日でしたら、昆布出汁を取ることですが、これは水に浸すだけなので最初に仕掛けます。次がご飯を炊いて蒸らすことですが、湯炊きだと25分位で炊き上がり、お櫃に移しておけば湯炊きのご飯も次第にふっくらとしてきます。 あ、因みに、炊飯器はもう長いこと使っていません。
前夜に疲労感があって都内まで行くのはやめようと思っていたのですが、朝になったら気分も良く決行に至ったため、夕食準備への配慮ができずにこのようなドタバタになったのでした。
では、煮物のレシピをどうぞ。
材料
- 戻した凍み豆腐・・4枚
- ゼンマイの水煮・・200g
- 市販のさつま揚げ(人参とゴボウ入り)・・俵型2個(100g)
- 鰹出汁・・200cc
- 割り下・・60cc(レシピ☛)
- 酒・・大さじ2
作り方
- さつま揚げは熱湯をかけて油抜きをし、斜めに4等分する。
- 凍み豆腐はゼンマイと同じような太さに短冊に切る。
- ゼンマイは4~5cmの長さに切りそろえる。
- 鍋で鰹出汁と一緒に1のさつま揚げ、2の凍み豆腐、3のゼンマイを蓋をして中火にかける。
- 沸騰後5~6分煮たら酒を加えてひと煮立ちさせ、割り下を分量よりも少なめに加えて5分ほど煮る。
- 味見をして足りない分を加減してでき上がり♪
***
この春、末の息子が都内の大学に通うため、年子の兄と一緒に共同生活することになり、一番上の姉も他所に引越しを終わらせたところです。
今までお世話になったマンションで男兄弟二人が住むには少し高級過ぎるので、他を探して好都合の場所でも見つかれば引越してはどうかと話していたところでした。
昨年この話をしてからわずか10日程で、息子から朗報が入ったのです。息子の友人の親御さんのお知り合いに、マンションのオーナーが思い当たるというので話を進めて頂いたのです。最寄り駅も今までと同じで、駅を挟んで反対側に当たる閑静な住宅街。裏側は広々とした畑の風景で、窓の下にはほうれん草が育っていました。
このような経緯で、長男が引越ししたのです。学校の授業のない日に、業者に頼んで運び出す段取りだと聞いていたのですが、終わってみると、最初にお世話頂いた友達のご両親と、その知り合いにあたる大家さん、話の発端になった息子の友達が総出で手伝ってくれたと言うのです。親の知らないところでどれ程世間の皆様にお世話になっているかと思うと、親がかりだった息子も既に自分の船を漕ぎ出しているのだと痛感しました。
大家さんの奥様が昨年の春他界され、「男鰥では掃除が一番どうでもよい事だ、あははーっ。」と、笑い飛ばす気さくなお人柄。続けて「洗濯物は溜めても、最終的にやらないと着るものが無くなるからこれはやらないとどうしようもない、食器は洗うといってもあの変な箱に入れればそれで片付くし・・・」と生活の苦労が笑いで飛んで行くような快活な話しぶりでした。この話は、きっと息子への、気張らずにリラックスしてやれというメッセージなのだと思って聞いていました。案の定、息子には大ウケで、爆笑でした。
何を手土産にしようかと息子と事前に相談して、地元のお酒にしたのですが、親ができることはこのようなことしか残っていないのです。これも学生のうちだけになるのでしょう。
息子には、周囲から暖かく見守られて、人から助けられて今がある事をきちんと覚えていて欲しい。そして、この借りをいつか誰かに返すことで成長して欲しいと願っています。
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コメント
息子さんも娘さんもみんなお引越しですか~
暮らしは別になって遠くに暮らしても気持ちは側にですよね
私は子供がないから子供側の気持ちしかわかりませんが
母親は偉大ダと常々思ってます
母がこの世界を支えてるんですよね
んじゃ父は?と思いますが
父かて母から生まれてるもん
けど、父がないと子孫はできん。。
んんん 両親バンザイ
投稿: ちいこ | 2010-01-25 00:06
ちいこさん、皆バラバラになったのですが、特にこのように書くと。でも、一駅しか離れていないのです。しかも、田舎の一駅とは違って、チャリで15分くらいな感じ^^。
子どもがいなくても、大人としての目線で十分子どもを見ていると思いますよ。子どもを産んで親になっても、自分の子供時代の親がどうだったかというのが基本的に尺度ですからね。いつまでもその線は平行線ですね。
投稿: ゴッドマー | 2010-01-25 04:21