2009-12-10

木耳(キクラゲ)と野菜のためのビーフン:一人当たり678万円の借金は返すのだけど

 今年の年末は、諏訪はかなり静かだと感じます。
 温泉と諏訪湖やその周辺の美術館などが主な観光の目玉で、この時期は、ホテルに泊まり込んでの忘年会を催す団体が恒例ですが、かなり街は静かです。夜半に歩く人の姿もまばらです。駅周辺には飲み屋街観光ホテルに隣接して店を開けていますが、とても静かです。ご近所の何軒か、毎年家の周囲にイルミネーションを飾っているお宅も、今年は飾らないのかもしれません。デフレ不況の折仕方ないのですが、街に活気がないと寂しいものです。

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 さて今日は、木耳(キクラゲ)をメインに、アクセントにビーフンとほうれん草を加えたと言ってもよいくらいお腹に軽い炒め物です。と言っても乾燥木耳なのでたったの15gです。これが水で戻すと約5倍位の嵩に増えますから馬鹿にできませんよ。
 ここで使用した黒キクラゲは中国福建省産で、石づきの部分から幾重にも枝分かれして、小振りです。肉は薄くひらひらとして大変柔らかい、正に耳たぶのようで、食感はこりこりしゃきしゃきです。このキクラゲをメインにしたい理由がそもそもこの食感にあります。一緒に炒めたほうれん草は上手に下茹でしてシャキシャキ感を残します。
 また、私が常備している鶏胸肉の手製ハム(レシピ☛)を作ったついでに残った茹で汁も、実はビーフンを戻すのに使います。そのままだと塩辛いので水で倍位に薄めます。ハムとして食べるときには繊維に対して角度をつけて切るとよいですが、今回は、ビーフンやほうれん草と繊維の方向を揃える意味で、指で縦に細く裂きました。

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では作り方です。
 鶏のハムは直ぐにできないものなので、予め用意します。作るのなら半日ビックル液に浸け込んでからゆっくり茹でます。キクラゲは最低1時間、できれば2~3時間、たっぷりの水で戻して一枚ずつ剥がします。ほうれん草は、食感が残るように軽く茹でます(Hint&Skill参照☛)。ビーフンは、私の方法は、ボールで熱湯を加えて蓋をして余熱で5分ほど戻しますが、袋の説明の通りが無難だと思います。この場合は、後で炒めるので通常よりも短めで戻します。また、鶏肉の茹で汁を再利用してビーフンには薄い塩味と鶏肉の出汁が染み込みますので、炒める時の味付は味見をしてから加減するとよいです。茹で汁がない場合は、熱湯を使いますからあとの味付けを多めにします。
 作り始めたら手早く仕上げていただくのが一番ですが、冷めてもサラダのような感覚で美味しいです。

材料Img_0290

  • ビーフン・・180g
  • 塩茹で鶏胸肉・・180g
  • 乾燥木耳(キクラゲ)・・15g
  • ほうれん草・・100g
  • 生姜・・10g
  • 鶏肉の茹で汁・・400cc+同量の水
  • 塩・・小さじ1
  • 胡椒・・適宜
  • 醤油・・大さじ1

作り方

  1. Img_02881 たっぷりの水でキクラゲを戻し、一枚ずつ剥がして水気を切っておく。
  2. ビーフンは、アクを掬った鶏肉の茹で汁を薄め、袋の説明のとおりに戻す。(硬めに)
  3. 塩茹での鶏ムネは指先でつまみながら適当な太さに引き裂く。
  4. ほうれん草はお湯を沸かして70度のお湯に2%の塩を加えて色が変わるまで軽く茹でる(Hint&Skill☛
  5. 大きめのフライパンに炒め油大さじ2(分量外)を引き、強中火でキクラゲ、ほうれん草、鶏肉を炒め合わせ、塩、胡椒で味付けし、ビーフンを加える。
  6. 最後に生姜の千切りを加え、鍋肌から醤油を注して香りを移したら出来上がり♪

***
 今更とは思うのですが、一昨日政府が発表した新規国債額53.5兆円に驚きだったじゃ済まないことなのだと、改めて色々な思いが深まりました。回ってきたツケですが、「国の借金」は既に864兆円に達していて、一人当たり678万円になります。これが11月の日経で発表された数字です(実際はこれ以上になる見込み)。こんな借金はした覚えはないです。が、 私が理解していることをここでは少し書いておきたいと思います。
 バブル崩壊後の1990年以降、日本経済は低迷を続けたことを受けて、多くの公共事業に着手したのは言うまでもないのですが、ここで大きな借金を作った事からずっと尾を引いて、世界一高額の赤字国債を抱える今に至った訳です。
 公共事業を増やして支出を大幅に上げていたにも関わらず、税収が見込めなかったことで国債を発行し、その穴埋めを図ったのですが、結局国債を増やすと(簡単に言うと国民に借金をする)買い手の購買意欲を削ぐような結果となり、返済が長期化するため、国は利息を支払いつづけなくてはなりません。ここで国の負担額は増大します。ますます貧乏な国になってしまうわけです。
 次への影響は、貧乏になって国の予算が減ると、国家が計画した事業ができなくなります。公約違反とは言いにくいのですが、今の民主党が政権公約したことの実現ができなくなります。するとまた国債を発行して国費を充当しなければならなくなります。これが今回の新規国債発行につながったということです。 (自民党麻生政権のゾンビと化した民主党鳩山政権➠極東ブログ
 あとは、国民が公約の行使を望むようであれば、そうですねぇ、消費税引き上げに賛成するか?ですね。今騒がれている話題は。えええ、ヤダって言っても始まらないのですよ、民意で政権を支持しているのですから。
 全てでなくても、公約の行使は当然無理です。民主党が掲げてきた国民のための政治は、結局自民党が行ってきた政治の姿にかなり近い形になりそうです。ここで、政権交代する必要はなかったと言っても始まりませんが、そういうことです。民主党がこのような姿を当初に描いていたわけではないのですから、そのように言われても仕方ありません。
 では、大赤字の日本はどうしたら良いのかですが、日銀が国債を買えばよい問題だといえばそうですが、その前に国民にもなんとなく消費税の引き上げはやむを得ないことなのだという空気があるように思います。
 個人的に感じることですが、事業仕分けを公開して無駄をなくす努力を如何にやったかをアピールしたあとには、結局消費税引き上げも辞さないと言われれば、そうね、あれだけ議員も努力したのだし、国民も多少の事には目をつぶりましょう。と思わずにはいられなくなるのかなということです。あれがその意図としての公開授業だったとは思いませんが。でも、結果的にはそう了解する他ないです。しかも消費税が国税化されるというわけです。地方税であるべき消費税は国に持っていかれちゃうと、地方はどうなるのでしょうか。
 次から次に疑問が湧いてきます。

***
 昨日、美容院へいって髪の毛をカットしてもらったのですが、引越ししないと今の建物が維持できなくなりそうだと話していました。ぶっちゃけた話が、昨年のリーマンショック以来、200万円切り崩しているそうです。こんなことは美容師を始めて以来、未だかつて経験したことがない不景気だそうです。彼とは20年来のお付き合いですが、昨日の様子は只者ではないという感じでした。慰めようもなく気の毒というより他ありませんでした。
 今後、日本ではこのような状況が相次ぐのでしょう。

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コメント

こんにちは!! 内海ひと美です

9月には、急にお家に訪ねてしまい、ご迷惑おかけしました

その時に頂いた油淋鶏、とても美味しかったです
ご馳走様でした

その後、
毎日、美味しそう、美味しそう、とblogを拝見しながら母とよだれを垂らしています

美味しい手作りパンも、頂いてすぐに家族みんなで食べてしまいました

母は教えて頂いた紫蘇の実の塩漬をまた昨日から作っています!

美味しいそうなお料理を毎日楽しみにしています

投稿: ひと美 | 2009-12-10 11:38

ひと美さん、こんにちは。
アレは9月でしたね。言われてみてなんだか日の経つのも速いものだと思います。油淋鶏は家でも好きな料理ですけど、人数が多くないとなかなか作る気になりません。また、機会があったら皆で囲んで食べたいですね。

紫蘇の実の塩漬けが未だにできるということは、蕾がついては作り、そしてまた食べては作りを繰り返しているということですね。今年は暖冬なのでそれもありかと想像しています。

またいつでも遊びにおいでください。今日はお元気な様子を伝えていただきありがとう。
(見ているだけではなく、たまにはここのレシピも役立ててくださいね!)

投稿: ゴッドマー | 2009-12-10 15:12

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