2009-12-29

ひと味違う海老のオーブン焼き:世代間格差で見えたしょうもない餅代の行く末

 暮からお正月は新鮮な魚がぐっと減ります。と、こんな書き出しをして営業妨害するつもりではありませんよ。むしろ、魚が刺身用のマグロや冷凍の魚介類などに限定されて来るので、その料理法を考えようとするものです。街はすっかり正月準備に入り、スーパーの陳列棚はお正月用食材へと模様替えをしています。

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 手始めに今日は海老です。お正月には海老は縁起を担いで食べるのですが、ここぞとばかりに大型化するのがお正月です。ところが、せっかく奮発して大きな海老を買って塩焼きにしてもあまり美味しくないのです。美味しくなくても食べるのがお正月のお節料理なのですね、これが。ですから、一応売れます。私は、あの硬くなった海老を歯でかみ切るようにして食べるのは嫌なので、もう少し食べやすく、しっとりとした食感でと思い、ちょっとおしゃれにオードブル風で、尚且つ一品料理としてもよいかなと、こんなオーブン焼きを作りました。

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Pc270005  伊勢海老やオマール海老でおなじみのオーブン焼きと同じように、白いソースはベシャメルソースと言われる小麦粉とバターを炒めて牛乳でのばしたとろみ餡です。これを背開きした海老にかけます。このソースとラクレットチーズ(グリュイエールチーズ)を海老に絡めて頂くのは大変美味しいです。そして、これだけでは芸が無いので考えたのが、玉葱の甘味をこのソースに生かすという、何とも言えない、まあ、ほっぺたが落ちると表現するのが一番よいでしょうか。落とすのなら、あなたの贅肉にしなさいよと言われそうですが。
 はっきり言ってあの冷め切った伊勢海老のオーブン焼きは、あれも硬くて冷たいと何を食べているのかさっぱりわからない代物になります。ああいうのだけはやめましょうね。玉葱のみじん切りをベシャメルソースに加えるようなナンセンスはしません。大きく5mm位の幅の櫛形に切ってバターでソテーし、透き通ったら白ワインで煮込んだ玉葱のコンフィを作ります。
 コンフィというのは、加熱した食品をオイルや砂糖などに浸け込んで保存するための料理方法で、魚介類のオイル浸けや砂糖シロップ浸けの果物等があります。ですから、玉葱も同じようにストックを作ると大変重宝します。
 この玉葱のコンフィを背開きした海老に乗せて、これをすっぽり包み込むようにベシャメルソースを掛け、チーズ乗せてオーブンで焼きます。200度で10分ほど焼くと表面にうっすらと焼き色がついてきます。香ばしい香りが漂い始めたらでき上がりです。

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 玉葱の存在が大変魅力的で、海老と玉葱とソースのそれぞれの主張を直接的に感じることができる方法で、玉葱からバターと白ワインの風味が海老にそのままそっくり移るので、通常のベシャメルソースを乗せた焼き方との違いがはっきりわかります。

材料

  • ブラックタイガー・・特大7尾(無頭12cm)
  • 玉葱の白ワインコンフィ・・100g
  • ラクレットチーズ・・50g
  • パプリカ(辛くない方)・・適宜
  • ベシャメルソース
  • ベシャメルソースの素(下記参照)・・50g(レシピ☛
  • 牛乳・・75cc
  • 塩・・小さじ1/2
  • 胡椒・・適宜
  • ナツメグ・・適宜
  • 付け合せ・・かぼちゃのワイン蒸し+ほうれん草のバーズネスト(蒸し卵)

ベシャメルソースの素(でき上がり約500cc)

  • 小麦粉・・60g
  • バター・・60g
  • 牛乳350cc

玉葱の白ワインコンフィの材料(約100g)

  • 玉葱・・中1個(160g)
  • バター・・20g
  • 白ワイン・・大さじ4

作り方

  1. 玉葱のコンフィ:玉葱を5mm幅の櫛形に切り、フライパンで弱中火でソテーし、透き通ってしんなりとしたら白ワインを加えて煮詰めて冷ます。
  2. ベシャメルソース:フライパンで弱火でバターを溶かし、こむぎ粉を加えてふつふつとなってから1~2分ソテーし、牛乳を注ぎ、木べらで手早く混ぜながらとろみが突くまで焦がさないように煮る。
  3. 2のベシャメルソースから50g(約大さじ3)を小鍋に取り、分量の牛乳を加えて弱火で混ぜながらとろみがつくまで煮る。
  4. 海老の背の頭の方からキッチンバサミで殻を掬うようにして尻尾の付け根まで切り開き、包丁で殻の切り口に添って身を切り開く。(切り離さないように注意)
  5. 開いた身に1の玉葱のコンフィをのせ、3のベシャメルソースをたっぷりかけてチーズを乗せ、パプリカを散らす。
  6. オーブンかオーブントースターを200度に予熱して10分、焼き色がつくまで焼き、付け合せのかぼちゃとほうれん草のバーズネストを添えてでき上がり♪

***
 デフレを考える時、ちょっと頭が混乱するなあと思うことが良くあります。今の日本のデフレを机上で考えているからそういうことになるのだと、しっかり思い知ったのが昨日の出来事です。
 ゆうちょう銀行の外商担当が玄関先に現れ、なんとも驚きでした。年末に定期預金の拡大キャンペーンでポケットティッシュを配りながら「金利の大幅引き上げなのでお得です」と言って紙片を渡され、見ると「金利優遇チャンペーン・店頭表示金利+年0・2%」とあります。私は瞬時に、内心、こんなデフレの折に貯金と金利引き上げのメリットがいったいどこにあるのよ。と思ったのです。そもそもこれが、この話のオチなのです。
 デフレの机上学習とはこんなことかと、後でじっくりその思いを味わったのですが、ここでいうデフレは、日本の高齢化社会に偏在するデフレの事です。格差社会の例で良く言われているのは、賃金格差で、正規雇用や不正規雇用の格差が問題になることが多いです。私の頭も、どちらかと言うと現役世代感覚ですから、実態としては、賃金格差にとっぷり浸かって周囲を見ている程度の視野というものでした。だからなのです。こんなにカツカツの生活をしてる家庭に預金の金利引き上げはありがたい事でも何でもないのです。そもそも預ける「箪笥(たんす)貯金」がないのです。しかも、その金利ですが、聞くところによると現行で0.092%だそうです。
 わかりやすい単位にすると1000万円箪笥にお金を持っていて、これを預けると年間で9,200円の利息がつくのが現行で、ここに0.2%乗せるのが今回のキャンペーンですから29,200円になるというお得(?)なお話なのです。一挙に約3倍ですから確かに大きいとは思います。が、1000万円で29,200円ですよ。しかもここで実態に遭遇してあわわとなったのが、箪笥にお金がないという、、、。ね、どう考えてもゆうちょ銀行は徒労を繰り返してどうするのだろうと、嘆かわしい実態に返す言葉がありませんでした。すると、営業氏曰く、「デフレだから貯金は有利なんですけどね」ですと、ますますお金の無い私は混乱。
 頭を冷やして少し考えてみました。主婦をしているとこういう事の復習は定期的にやっておいた方がよい気がします。
 わかりやすい例でいきます。

 例えば、一戸建の家が5000万円で年収が300万円とします。デフレ不況で物価が1/2になったとすると、年間の食費200万円が100万円になります。年収も300万円から150万円なったのですが、100万円の食費ですから50万円残ります。預金資産1億円のお金持ちは、一軒家を買うと5000万円しか残らなかったのに、7500万円も残こるうえ、毎月家計から残る50万円を返済に当てると、2500万円の家の返済は50ヶ月で終わります(単純計算)。しかも、働かなくても当分の間は食べて行かれます。
 一方貧乏人の我が家は、年収はお金持ちと同じ300万円で食費も同じ100万円なのに、預金資産が0円です。しかも、デフレ不況で年収が半分になりましたから、これはお金持ちと同じです。が、お金持ちは、1億円の預金資産があれば食費の100万円を引き出しながら100年は仕事をしなくても食べて行かれます。貧乏人は、家も買えず、働かないと食べていけません。

 みたいな話です。
 玄関先で営業氏に「今お金持ちなのはお年寄りなので、絞って訪問した方がよいですよ」などと余計なことまでは言いませんが、要するにこれが格差が拡大する真相なのだと思います。貧乏な現役世代同士が切磋琢磨しても格差が是正できない根拠です。ずっと平行線です。
 ところで、年末のキャンペーンですから狙いはボーナス貯金つことで、営業マンを凄くがっかりさせちゃったのですが、というかゆうちょ銀行はズレているかも。諏訪でボーナスがきちんと出る会社は少ないです。世界に名を誇る時計の老舗なら別かもですけどと話したら、ションボリして帰りました。
 預金資産のある世代は、1990年代までにしっかり貯め込めこむことができた年代、つまり今言われている団塊世代や高齢者がお金持ちで、このような資産家はさらに裕福になり、貧乏人は貧乏のままだということです。
 嗚呼、ゆうちょさんから目の覚めるような素晴らしい学習をしました。しかも、私の餅代の心配は依然変わらずです括弧泣。

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