2009-12-04

中華風鶏もも肉ソテーのフルーツソース:音楽との出会い「許 景淳」という歌手

 なんとなくすっきりしない天気が続きます。救われるのは、気温がさほど低くないので底冷えのする寒さとまでいかないことです。例年なら、この時期に降る雨は雪に変わったのですが、どうやら暖冬でらしいです。
 毎年必ずというわけでもなく、また、無いといられないほどの漬物好きではないので、あまり影響ないのですが、好きなお宅ではカビが生えると言ってかなり心配な様子です。私は自信が無かったので、作らなくてよかったです。

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 さて、今年はカリンのコンフィがMyブームなので続きますが、今日は、目先を少し変えて中華風にしました。鶏肉の揚げ焼きに、香り付けとしてカリンシロップ(レシピ☛)を少し加えたソースを絡めたレシピです。これ、美味しいです。
 このお料理が中華風な理由は、八角を粉末にしたものを鶏肉にまぶしているのと、鶏肉の表面に片栗粉の衣をつけていますので、ここがなんとも中華風。また、軽く塩と胡椒、紹興酒の下味もついているので、ソースはあまり濃い味付けではなく、八角と花梨の甘い香りのインパクトを強調します。見た感じは洋風ですが、口にふくむとその思い込みは見事に裏切られます。

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 片栗粉をまぶした肉の揚げ物で、油の取り過ぎが気になるのでちょっと触れておきます。
 片栗粉の役割は、ソースがよく絡む肉の旨味を逃がさない食感を滑らかにする。などですが、マイナス要素もあります。それは油を吸って、その油が傷む。くらいでしょうか。油が傷まない方法として解き卵を混ぜ込む方法がありますが、衣にすると粉以上に油を吸ってしまいますので、帯に短し襷に長しなのです。
 この場合は、刷毛で軽くまぶすという方法が一番良いと思います。些細なことですが、日々の料理での繰り返しの事なので、ちょっと気をつけれるとよいと思います。

材料

  • 鶏もも肉・・2枚(600g)
  • 塩・胡椒・・適宜
  • 紹興酒・・大さじ1
  • 片栗粉・・大さじ1
  • スターアニス・・1片
  • 付け合せの野菜・・ブロッコリー・トマト

ソース

  • カリン漬けシロップ・・大さじ2(無い場合は蜂蜜)
  • ガラスープ・・大さじ3
  • 塩・・少々

作り方

  1. 鶏肉の皮の内側にある余分な脂を取り除き、肉の厚い部分は斜めに包丁を入れて開き、厚みを平均化する。
  2. 繊維に直角に浅く隠し包丁を数本入れ、筋切りをして半分に切り、2枚とも同じように切る。
  3. 八角を金卸しで卸して粉末にする。
  4. 2の鶏肉に3の八角の粉末を振り掛け、塩・胡椒をして紹興酒をまぶし、10分ほど置く。
  5. 4の鶏肉に片栗粉を刷毛で薄く叩く。
  6. フライパンの底が隠れるくらいの油を注いで180度まで加熱する。
  7. 鶏肉の皮目を下に並べ、スプーンで油をかけながら火を通し、一回り肉が縮んだら裏返して同様に火を通し、引き上げて油を切る。
  8. フライパンの油をきれいに払って、ソースの材料を一煮立ちさせ、7の鶏肉を戻して両面にソースを絡める。
  9. 花梨のコンフィを一切れ添える♪

***
朝、いつものブログに行くと、そこにはその日選ばれた曲のタイトルが一行だけポツンとある。 ここ二日はテイストの違うピアノ曲が続いて、あの感じがしっとりと素敵だ。その曲を聴きながら、未知への思いを巡らすほんのわずかな時間がこの上もなく楽しい。
この満ち足りた時が、出来れば長く続きますように。

誰かがその日、何かを思って選曲した曲を聴くというのは、まるで昔の深夜ラジオで聴いていたあの感覚に少し似ている。残念ながら、DJで好きなタイプがいたというわけではない。もしも誰かのファンとしてあの放送を聴いていたら、そのDJの選曲した曲は全て好きになっていたに違いない。中学生の頃というのは単純にそのように影響を受けやすく、そういうことにどきどきしたものだった。

DJで印象深かったのは、小林克也さんかな。彼は、色々と肩書きのある人物だが、ラジオのDJとしては衝撃的な出現だったのではないかな(参照)。「スネークマンショー」では、言葉の入れ替えを巧みに使って、放送禁止用語を上手くネタにしたお笑いだったと思う。非常に頭の回転の速い人で、しかも独学で叩き上げた英語の発音は、ネイティブかと間違えるほどアクセントに至るまで完璧なもので、流暢な英語を話す人物だ。耳が良いという条件も必要だが、当時の私には、他人に出来ることは私も頑張れば出来ると、そう自分を信じる馬鹿さがあった。身の程知らずというヤツ。

昨日「純・景淳 Pure Christine」許 景淳のCDが届いて、ゴキゲン。素晴らしく澄んだ高音と、時々声がフォルセットする時の感じが自然でとてもgood。熱唱なのにいやらしさのない歌い方が素直で、昨日は繰り返し聴き入ってしまった。歌詞の翻訳を曲に寄り添うように辿ってみると、胸の奥からこみ上げる思いのやり場が無くなる。

実家に仕舞い込んであるスピーカーが、やはり恋しくなった。どうしよう。あれをここにセットしようかと迷い始めた。音域を臨場感として味わいたいものだと、久々に思わせる歌手に出会うことができた。
ありがとう。

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