ベトナムのフォーガーandフィリピンのアドボ:さっぱりしていて深みのあるスープの考案:命の危険を実感した朝!
昨日作ったアドボの(レシピ☛)、手羽元の下茹で取れたスープを生かすためのレシピです。わざわざガラスープを取ったのとはわけが違うので、ついでに作ってがさつな料理になるのも何だと思い、私としては珍しく同時に進行しなかった例です。
喉越しがよく、さっぱりしているのに深みのあるスープを作りたと思ったので、中国産の板春雨(芋澱粉由来)を使ったベトナムのフォーです。ガーは、ガーガー鳴く鶏の意味で、ボーはボーボーとは鳴かない牛の意味です。今日のはフォーガーです。直訳して「鶏うどん」です。
本来は、ライムをたっぷり搾って加えるので、酸っぱいという印象が強いスープで、ベトナムではニョクマムと呼ばれる漁醤が味のベースになっています。各国とも呼び方は違いますが、タイのナンプラー、フィリピンのパティス、ベトナムのニョクマム、日本のしょっつるは、全て魚を塩漬けにして発酵させて作るので、匂いはきつく、苦手な人もいますが、料理で火を通してしまうと和らいだ旨味に変わり、どちらかというと深みのある複雑化した味わいが楽しめます。私は、ナンプラーとしょっつるは常備しているので、アジア系の料理にはナンプラーで間に合わせています。
今日のこのスープのお薦めどころは、漁醤をベースにした鶏スープに、酢で味付けをするのが特徴のフィリピンのアドボ風鶏肉のソテーをのせてあるところです。元々、酸っぱいスープが特徴のフォーですから、にんにくとナンプラーの風味が利いたアドボとは相性がよいです。我ながら、この組み合わせに何故今まで気づかなかったかと思います。しかも簡単です。
このようなスープを食べたいと思ったら、まず、鶏の骨付きの手羽先や手羽元をゆっくり弱火で下茹でしてしまうに限ります。わざわざ鶏ガラスープを取る手間は、手抜きするでもなく省けます。今回はたまたま直前にアドボのショートカット料理を作っていましたので、それがよいヒントとなりました。
ライムがなかったので、日本のかぼすを絞ったのですが、酸味がシャープなのでスープが引き締まったと思います。
今回、鶏肉はやや多めの分量ですが、もも肉と胸肉の両方から少しずつ麺にのせ、残りは翌日のお弁当行きとしました。中国の板春雨は、日本ではなかなか入手できないと思うので代用するとしたら、中国の緑豆春雨かタイのセンレク(米麺)、少し遠くなって日本のうどんかな、まあ、きし麺とか、と思います。
材料(3人分)
- 板春雨・・100g
- もやし・・1/3袋
- 長葱・・1/2本
- ライムの絞り汁・・1/4個分(なければカボス)
- スープ・・900cc
- 鶏もも・胸肉のアドボ・・適宜
- 鶏の茹で汁・・900cc
- ナンプラー・・大さじ2.5
- 酒・・大さじ1
- 塩・・小さじ1.5
アドボの材料
- 鶏胸肉・もも肉・・各1枚
- にんにく(スライス)・・2片
- ナンプラー・・大さじ2
- 酢・・大さじ3
作り方
- もやしの根切りをし、長葱は斜めに細く切る。
- もも肉と胸肉の繊維に隠し包丁を入れる。
- にんにくを厚めにスライスする。
- フライパンに油を塗って鶏肉の皮目を下に、にんにくと一緒に弱火にかける。
- 板春雨をボールに入れてすっかり被るくらいに熱湯を注ぎ、蓋をして5分蒸らした後、流水で揉み洗いしながらぬめりを取る。
- 皮目に焼き色がついたら、裏返して中まで火を通す(ジューシーライン➠Hint&Skill参照)
- 肉に火が通ったらやや強火にし、ナンプラーと酢を加えて肉の両面に味付けをして焼き汁をすっかり飛ばす。
- 鶏の手羽元を茹でた茹で汁900ccに調味料を加えて味を調え、1のもやしと長葱を加えて沸騰したら5の春雨を加えて再び沸騰させる。
- 器に盛り付け、5mmそぎ切りにした鶏肉をのせ、かぼすを添えたらでき上がり♪
【お弁当例】もやしとエノキダケのバター醤油炒め・鰯のさつま揚げ
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今日という今日は、心底恐ろしい思いをしました。
ジョギングで真夜中に走る恐怖は、何と言ってもこの時期は熊です。立石公園近くの民家の少ないカーブの辺りから、スパッツのポケットに忍ばせている鈴を外側に出し、ぶら下げて音を鳴らしながら走るのですが、これは、万が一のための用心と私への気休めです。当然、地元の人は、こんな場所に熊なんか出ないと言います。ええ、そうかもしれませんが、私はこれでも人一倍用心深い方で、後の後悔は先に立たずといいます。これも年齢と共に経験を多く積むとだんだんそうなる傾向があります。
先日もお風呂で、つい私は鼻糞になってしまったのですが、痴漢に襲われる可能性が考えられるのは、若い女、美貌、夏、夜でしょうか。まさかに寒い冬空の下ということもないでしょうし、しかも明け方前です。が、お風呂の目糞のおばさんに「おめさん、気をつけな」と言われて、そんな心配をしておいた方がよいのかな、位には少し思ったのも確かです。(何の話か分かりませんよね。つまらない話ですがこちら➠)
突然、S字のカーブの上り坂の上の方の藪でがさがさ激しく枯葉をかき回すような音がして、獣が興奮しているようなハーハーとした息づかいが聞こえます。私は、このときほど恐ろしい思いをしたのはかつて経験がないことでした。熊だと直ぐにわかりました。狸や狐は素早く走るので、ながい時間藪でがさがさしないものです。ぴったり足を止めて、何故か鈴が鳴らないように手で握っていました。このままあの獣に見つからないうちに引き返そうかと様子をうかがいました。しばらくがさがさが続いて、急に静かになったのです。迷いに迷って、あの獣の正体を暴こうと、引き続き上り坂をゆっくり上がりました。S字のカーブを過ぎて視界が開けたというのに何もいません。さらに先に進むと、唯一の街灯が遠くに見え、その傍に何かが近づいているのか、だんだんはっきりとシルエットが見えてきました。それは犬を連れて歩いている男の人のようでした。
安心して気が抜けてしまいました。
怖いもの見たさもあって確かめに行った私でしたが、実は、あの音の正体を知ったことに後悔しました。あの恐怖のまま引き返して、一生あの正体が熊だと思っていた方が私にとってはよかったのではないかと思うのです。用心深さは、それはそれとして、ちっとも懲りませんね。これじゃ。
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コメント
いつもお邪魔します エキサイトのararankoharunの あらです^^
ブログ名は「ちいこ」で通ってるので ちいこで入れました^^
・・・・・・・・・
怖かったでしょう><恐怖が伝わってきました
私が固まったですよ(笑)
あきませんよ!正体暴こうなんて
本当に熊やったり けったいな人やったらどーするの!!
んも~無茶するわ~~~
ああーコワ ああーコワ
姉さん 無茶しすぎでんがな
投稿: ちいこ | 2009-11-11 00:02
ちいこさん、おはよう。
ホント、怖かった。
潜在的に「熊」への恐怖心が植えつけられているせいか、過剰に反応してしまいます。
それにしても、あの真夜中に犬のお散歩はねェ、ねーだろっ!って後で思いました。
今日は雨なので行かないことで直ぐ忘れますけど、次回どうやって走ろうかと考え中です。コースを変更するかもですね^^;
投稿: ゴッドマー | 2009-11-11 05:48