2009-11-12

魚のタジン鍋(モロッコ)・美味しいオリーブのために:「あり方」が先に立つと愛情を見失う

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40640610 昨日のトマトと牛肉のタジンに続いて、今日は、何処でも誰でも手に入れられる旬の助宗鱈のタジンです。しかも、国産のオリーブ農家直送の「新漬けオリーブ」のために作ったタジンです。
 何をかくそうこのオリーブの漬物は、長野から東京に嫁いだNetの仲間からの頂きものです。彼女らは、このオリーブはもっぱら丸ごとかじる派らしく、何か美味しい食べ方でもあったら考案して欲しいとも思っているらしいのです。ざーんねんでした!どう考えてもこのオリーブの食べ方は、このままがよろしいと思います。今日のタジン鍋に加えるとしたら、熱を加えないように最後の最後に落として食べる。それも丸かじりがよろしいと思います。だったら、加えずに、箸休め(モロッコじゃそんな習慣はナイゾ)にやっぱりかじる。と、そういう結論です。でも、だから、やっぱりモロッコ料理で、タジンなんですよ。この鍋は、日本の通常の鍋の穴を塞げばできますので、是非小脇にオリーブの瓶を抱えてお作りください。

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【左から、順に材料を重ねていきます。クリックして拡大画像に】
AmazonNetShop 昨日も話した通り、タジンという料理は土鍋に材料を放り込んで、極小の火加減で野菜に汗をかかせるように少しずつ熱を加えます。じんわりとにじみ出てきた野菜の水分が降りて、鍋底から順に材料を煮込み始めます。作り方で難しさは無いのですが、まず、のんびりと待てるような性格と、材料をそろえる段階で、最終的にでき上がる味の想像ができればOK。組み合わせは自由自在です。また、全力で薦めるわけではないけれど、あると嬉しいタジン鍋も大小さまざまなサイズで見つかると思います。

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 私がさも先輩のような話っぷりをしていますが、タジンに関しては始めたばかりです。でも、新漬けオリーブにぴったりなのは、白身の魚のタジンって、それはハッキリしています。今回は、鱈の内蔵以外は頭から丸ごと使用していますが、今なら鍋用の切り身でもよいですし、応用として鯛やアイナメなどでもよいと思います。
 以下に材料を並べますが、もちろんこんなのはただの一例としてですから、味作りを楽しみながら美味しいタジンに挑戦してみてください。
 分量は、他にいろいろなおかずが無ければ以下の分量で2~3人分ですが、大勢で食べる場合は、パスタやフォカッチャ(レシピ☛)、サラダなどがあるとよいと思います。

材料(2~5人分)

  • 鱈・・1尾(40cm)
  • じゃが芋・・中3個
  • にんじん・・60g
  • にんにく・・1片
  • ピーマン・・1個
  • エリンギ・・80g
  • カラーピーマン赤・・半分
  • 冷凍トマト又はフレッシュ・・中2個
  • レモン・・3/4個
  • コリアンダー・・小さじ1/3
  • 塩・・小さじ1/2

フレッシュコリアンダー(パクチー)が入手できる場合は、刻んで好みの量を最後に散らすとよいです。

作り方

  1. 鱈は鱗を落として内蔵を取り出し、人数分にぶつ切りにする。
  2. じゃが芋は皮を剥いて7mmの輪切りにし、2~3分水にさらして笊に上げる。
  3. にんじんは皮を剥いてじゃが芋と同じように輪切りにする。
  4. にんにくは2mmくらいのスライスにする。
  5. ピーマンは、縦に切って種を出し、7mmのぶつ切りにする。
  6. エリンギは、5~6cmの長さに切り揃えて手で裂いて棒状にする。
  7. カラーピーマンは種を取り出し、縦に1cmの短冊に切る。
  8. 冷凍トマトは、皮を剥いたら7mmの輪切りにする。
  9. 鍋にオリーブオイルを引いて、画像のように順番に材料を重ねていき、最後に皮を剥いたレモンの輪切りを載せ、コリアンダーをパラパラして蓋をする。
  10. 極小の火加減で最低30分はそのままじっくり加熱する。(間違って焦げないようによく見張り、ヤバイときは少し水を注ぐ)。
  11. 鱈が白っぽくなって火が通り、スープもひたひたに溜まった状態になったら味見をして塩を適量加える。
  12. 全体にしなりとして、スープがくつくつと煮込み状態になったらでき上がり♪

***

  息子、只今インフルエンザにかかっています。
 この間の日曜日(8日)に、東京の志望大学の面接に出かけたばかりなので分かりやすいのですが、翌日、学校に行く時間に合わせて普通に起きてきて、第一声が、「風邪みたいで調子悪いから今日学校休む。」というのです。熱を測ると37度。学校を休んだことの無い息子で、37度位の微熱なら普通に学校へ行く子なのです。さては、大きな事が終わって、しかも日曜日だったし学校を休みたいのじゃないのか?と勘ぐって、「昨日の報告というものがあるでしょ。それはどうするの?」と、問うと、しばらく考えて行くことにしたのです。私は内心、こんなことでどうするのか、大学へ行くようになれば全て自分で判断することなのに。と少し怪訝な思いがありました。
 母親として子育てで常に思うのは、過保護、過干渉を自覚することと、そこからの決別です。特に末の息子には、現在の状況だと一番いろいろな事に目が届く環境です。これ、マズイです。息子も、要領がよく、母親のそういった子育ての隙間をよく知っています。「してやられた」と後で息子の手の内が見えた時に、そのことで次はその手は食わないと、心します。が、どう量っても軍配は息子に挙がると思っています。
 今回は、私はずっと負け越しているのでそうは問屋が卸さないよと、学校へ行かざるを得ないように、義務的な責任を果たすべく、学校へ行くように促したのです。本人もそこまで辛くなかったので学校へ行ったのでしょうが、何と言うことはない、10時の電車で帰宅するというのです。
 帰宅後、早々に寝て、夕食はおかゆを希望し就寝。翌朝、それは一昨日のことですが、おかゆを食べて体調が良くなったと言いながら昼過ぎまで爆睡。起きてきて、とうとう体中が重いと訴え、医者で受診して判明したのが、通常のA型インフルエンザということです。因みに、新型インフルエンザの流行に伴い、発熱などで医者にかかる場合は、予めその医者と相談の上、医者の指示に従って行動します。間違ってもいきなり行かないように。
 考えてみると、月曜に学校へ行かすも行かさないも、それは本人が決めたこととして結果的には行ったのでしたが、そもそも体調と相談するというのは、自分自身の体調を感知するという事で、それが生きる事です。そのようなことに何故母親が一々干渉するかなぁと振り返ってみると、案外息子との信頼関係が希薄なだけかもしれないと思ったのです。過干渉、過保護にはなるまいと、「あり方」が先に立ったのかもしれません。
 私は、あるべき形を持っていて、こうすべきああすべきと、子どもをその枠内に置いて子育てした部分が多いのかもしれません。熱があって体が辛いから休んでいたいと子どもがそう言ったら、暖かくして食べたいものを作ってあげたらよいだけなのです。その子どもの言葉がストレートにそう受け止められないとしたら、いつ何処でどう間違ったのでしょう。
 今更ぞっとするようなことに気づいてしまったようです。 

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コメント

これは海をはさんだ向かい側のアクアパッツァですね。
私はイサキかカサゴで!

投稿: ふ゛り | 2009-11-12 22:46

「ええお母ちゃん」やと思いました^^
子供の事を心配して やいやい言うてくれるお母ちゃんって好き。
その「やいやい」が親の見栄とか世間体と違うから温かい。と思う。
私は末っ子(二人姉妹)やから下の子の「うまさ」がよー分かります(^^v
インフルエンザって普通の風邪よりしんどいでしょうね
お大事にです(*花*)

投稿: ちいこ | 2009-11-13 00:26

ぶりさん、伊佐木かカサゴ、いるいる!昨日も魚屋さんで目が合って迷いました。アイナメも似たようなものですが、美味しい魚は美形じゃないですね。さて、週末できるでしょうか?

ところで、アクアパッツアととても似て非なるものがタジンです。お水は一切使いませんからスープの味は、使う材料次第ということで。楽しみです。

投稿: ゴッドマー | 2009-11-13 05:39

ちいこさん、末っ子でしたか。いや、どうも。

上の子を見てかなり学習しながら育っていますので、親の手の内は良く知っています。だからそこで駆け引きが生じるのですよ。外れる時も多いですけど、病気じゃねぇ^^;

投稿: ゴッドマー | 2009-11-13 05:44

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