花豆の含め煮:スロークッカーのお得意料理:刷新会議前半日程を終えて、ちょっと言わせて
花豆は、私の中では豆の中のQUEENという位置づけです。5~6粒も食べれば羊羹を一切れ食べたような満足感が得られるほどの質感で、煮る前の乾燥した状態からはとても想像も付かないほどです。そして、温度差のショックを与えながら丁寧に丁寧に茹でこぼしを繰り返して、やっと柔らかくなったらザラメで味付けです。まあ、そこまでやって豆の皮が破けてどろどろになったような失敗例もありました。
その後試行錯誤を繰り返して、炊飯器で炊いたり、魔法瓶で戻して膨らんだ豆が出てこなくなったり。数々の失敗を繰り返して、やっと上手に炊けるようになったらスロークッカーとの出会いです。順番を踏んでここまで漕ぎ着けたので、ご褒美に先シーズン手に入れたこの調理器。腕前は、今までも絶賛してきました通り、特に煮豆は上手です。そうそう、これを買ってから最初の料理も「ひよこ豆のトマトスープ」でした(レシピ☛)。クッカーで煮た豆は、誰もが絶賛する柔らかさです。これが、最初に材料を加えてスイッチポンで煮崩れなしの失敗なしでできてしまうのです。ついでなので話しておきますが、私がこのように絶賛できる理由は、それまでに煮豆で苦労をしているからであって、納得のいく煮豆を作るのを原始的に長年楽しんだ末だからです。いきなりこのクッカーを買った人は、経験値とのギャップがないので煮豆料理はそういうものかと思うだけでしょう。だって、失敗なしですからね。
さてレシピ本に甘い煮方が無いので、また実験ですが、結果は良好です。まずは、基本的なことから。
豆を煮る時や戻す時は、豆の体積の約3倍の水分量を使用します。花豆は大きくて隙間が沢山できてしまうため、カップで測ってもかなり不正確です。そこで、豆の重さで比率を出しました。豆50gに対して200ccの水を基本に、洗った豆と水をクッカーで8時間「弱」で煮て豆の柔らかさを一度チェックします。指先で押して軽く潰れる程度に煮えたらザラメを加えて一時間「弱」で調理します。30分でザラメが溶けて、その後煮汁の甘さが豆に移るので、ここで味をチェックし、追加はここで行う。つまり、最低30分は延長して、砂糖が溶けるための時間を与えます。味付けが完了したら塩を加えて電源を切り、余熱で仕上げをして十分冷ましたらでき上がりです。電源を切ってから冷める間に甘味が豆に染み込むので、この煮豆は二日目に食卓に出せるというわけです。
そして、今回はおまけで、出来上がった花豆を抹茶寒天でお化粧をして、お上品にお茶うけにしてみようというものです。アイディアはいいと思います。まだ試作段階ですが、ご覧ください。では。
材料
- 花豆・・250g
- 水・・1000cc
- ザラメ・・200~250g(好みで加減)
- 塩・・小さじ1
- 灰汁取りシート・・1枚
※豆50gに対して200ccの水の割合
- 抹茶・・2g
- 寒天クック(粉寒天)・・1g
- 水・・125cc
- 砂糖・・小さじ1
作り方
- 豆を水で洗って笊に上げる。
- スロークッカーの内鍋に分量の水と豆を入れ、灰汁取りシートで覆って「弱」で8時間にセットする。
- スイッチが切れたら豆を指で押してみて潰れるくらいなら分量のザラメを加え、灰汁取りシートを被せて「弱」で1時間にセットする。
- 甘さを見て加減したら塩を加えて蓋をしたまま電源切って冷ましてでき上がり♪
購入の際はこちらから☛Amazon ¥15,750 ⇒¥8,800
***
連日ニュースで報じない日は無かった政府の行政刷新会議のチームによる事業仕分けが、前半日程を終えたそうだ。やれやれ。始める前から嫌な予感はあったのですが、その賛否は兎も角、何処を目指してこの大騒ぎを目論んだのかがあまりにも見当違いな気がするので、私なりの思いを書きとめておこうかと思います。
2010年度予算が60兆円に届くかという赤字を抱えて、わずか3兆円の削減を目標に刷新会議を大騒ぎしているのが不思議でした。で、昨日の民放(アレは朝日だったかな?)に刷新会議で何かと注目を浴びているらしい蓮舫議員が、刷新会議を公開する現政権の意図することとして「これまでの自民党政権下では黒いベールに包まれて見えなかった部分をまずは公開することに意味がある」と、こんな風にまとめていました。
だとしたら完全に公開したわけでもないと思います。というのは、この刷新会議に望むに当たって、当然参加した議員が下調べをしたであろう資料として、新政権下の財務省関連の資料を見なかったはずはなく、削減するとしているその背景が全く公開されていなかったのは、かつての自民党のしたことを「黒いベール」と批判する目糞ではないかと思います。鼻糞を笑えないのではないかな。それにしても、彼女のあの形相から、日本を背負って立っているというかの正義感あふれる姿勢でしたが、その辺は若いなぁという感じがします。これも彼女の持ち味を活かしての事か。
多くの国民は、民主党がいかにかつての自民党よりも優れているかを今知りたいのでしょうか。民意がそうだとしたら、私はひどく浮いた存在なのかもしれません。蓮舫議員が、民放とは言えTV出演してわざわざ言ったことは「いかに我々がかつての政権よりも優れているか」の誇示に映りました。愚の骨頂になるくらいなら、民放の筋書きに乗ることなく出演を控えるか、言うのであれば、「3兆円の削減にあまりにも至らない結果で申し訳ない」とか、または、今後の課題でも話してくれたらと思ったのです。なんだか、見ているところが違うと思います。
それに、今の自民党には力がないことは周知のことで、政権交代のその世紀の瞬間(笑)に、党首を誰にするかでさえ内々でまとまりのなさを露呈した自民党です。もう終わっちゃった政党です。かつての自民党を今でもなお意識の範疇に据え置いて対抗意識から発言しているような内容ではないかと思うと、あなた達こそ野党気質が抜けてないからでは?と、問いたくなります。
刷新会議をパフォーマンスのための舞台にすることよりも、3兆円という目標額を今からどうするのか。もっと言うと、来年度の予算で明らかに赤字になる60兆円がひど過ぎる額なのですから、バラマキの見直しとか、、、。
バラマキを削減したら、元の自民党政権と何が違うの?という疑問がもっと浮き彫りになるので、私の頭は、何が何だか分からなくなってしまいます。
でも、きっと、藤井さんの言った「ごめんなさい」(参照☛)になるのかな。と。
| 固定リンク
コメント
こんな豆がこの世にあったんですね~
私は以前 金時を煮よう!と思って夜に水に漬け
翌朝仕事で火にかけられないことに気付き
夕方から煮始めたらアサリが開いたみたになってグダグダに・・・
赤飯で小豆を入れたらちゃんと戻ってなくて「硬っ!」とか 色々やってますねん(--)
どのくらいの割合で水を入れるかなんて考えたこともなかったです
勉強になります
蓮舫さんの出てはった番組私も見てました(お昼のやつでしょ?)難しいことはちっとも分からへんけどね
ひとつだけ ものすごーく突っ込んでしまったセリフがありました
誰かが「税金の無駄使い」がありすぎたと言ったでしょ
そしたら蓮舫さんが「無駄ではなくて 贅肉を落とすんです・・・云々」
贅肉って つまり贅沢な肉じゃん 要するに無駄じゃん
言葉のマジックばっかりで 本質を誤魔化すんだな~
っと文句を言ったところで 私には日本を変える力はごじゃりませんので独り言で文句です
投稿: ちいこ | 2009-11-19 22:58
ちいこさん、煮豆が上手にできたら一人前とか昔言われ必死こいて作っていました。けど、スロークッカーのお陰で楽チンなんてものじゃないです。
贅肉なんて会話にでてきた?同じ番組のことだとしたら私はよっぽど人の話を聞いていないかも。贅肉って言い直したんだぁ。
自分の好きな言葉で表現するのがよいって人もいるのでしょう。
投稿: ゴッドマー | 2009-11-20 05:39
はじめまして。極東ブログより飛んできました。
お料理のすばらしさもさることながら、godmotherさん、お写真の腕もすご〜くすばらしいですね…!!
烏賊ゲソとセロリのイタリアン炒飯の写真の、ご飯一粒ひと粒の透明感(油で光っている! 輝いている!!)、なんてシズル感があるのでしょ〜!!
あまりに美味しそうなので、おもわず、はじめて、メールしてしまいました。料理は嫌いではないので、今度、godmotherさんのレシピで作ってみますね〜! ありがとうございます〜。
投稿: hyuga | 2009-11-21 20:33
hyugaさん、はじめまして。
いろいろお褒め頂き恐縮です。
私は料理のブログの運営をしていますが、社会や政治、経済のことも極東ブログさんでは大いに学ばせてもらっていて、近頃別枠にそれらを書くようになりました。取り上げたことを先方にお知らせすると(トラックバック)、どうしても始まりが料理の話からの表示になってしいまうので、場違いなかんじがします。にもかかわらず、お立ち寄り頂いてコメントまで頂き嬉しい限りです。
いろいろご覧になって、これと思われる料理に巡り合うようでしたらどうぞレシピをご参考くださいませ。励みともなります。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: ゴッドマー | 2009-11-22 06:06