乾燥浅蜊(あさり)の炊き込みご飯(中国産):示唆されていることは何か!「中国・チベット・インドの国境問題とそれが日本に示唆すること」
中国に住む知人が、所用で一週間の帰国だというので、毎度のことながらお土産を頂きました。あちらは、青島(チンタオ)という海に面した土地柄か、海産物に恵まれているということもあって、頂くお品はどれも上等品ばかりです。
今回頂いた乾燥浅蜊も、乾燥とはいえとても大粒なので驚きました。早速つまんで口に運ぶと、凝縮されたアサリの味と海の塩加減が絶妙で、かちかちに硬いということではなく、これだけでもビールのおつまみによろしいかと思います。日本の感覚だと、乾燥アサリなんて勿体無くてスープ取りなどは考えられませんが、中国ではこれらの乾物はスープを取る目的だけだと、以前「上海のお昼ご飯」で語られていたのを思い出しました。ですが、これを目の前にしてみると、やはりスープだけでは勿体無いと思う大きさです。
あちらで和食を手軽に食べられる第一歩となると嬉しいと思い、ちょっと実験ですが、水で戻し、その戻し汁と身で炊き込みご飯なんてどうかなと思いついたのです。
早速作ってみました。中国の食材で和風の炊き込みご飯です。試食につまんでみた時に少し砂を感じたのですが、彼曰く「ま、そこは中国だから」と口癖のように、中国に嫌味な言い方をおちゃらけで言うのですが、これがご飯に入っているのはいまひとつな物になってしまうので、炊く前に内蔵の黒い部分だけ摘み取ることにしました。一緒に炊き込んだのは、筍と油揚げです。
塩加減は、戻し汁の味を見て、かなり塩が溶け出していたので淡醤油だけを控えめに加えました。また、黒っぽい部分の内蔵には砂が絡んでいますので、戻して柔らかくなってから親指と人差し指で押し出すように端を潰すと、身崩れしないで綺麗に取り除けます。お陰で、ご飯の中には全く砂がなく、美味しく頂きました。
家族もいつものアサリの炊き込みご飯と見た目が違うのと味が全く違うので、まずは驚き、美味しさに舌鼓を打っていました。好みで水にさらした針生姜やバクチーの千切りなどが、薬味として合うような気もします。お試しあれ。
材料
- 乾燥アサリ・・150g
- 米・・5合
- 水・・戻し汁を足して通常の分量
- 醤油・・大さじ3
- 酒・・大さじ3
- 味醂・・大さじ3
- 茹で筍・・200g
- 油揚げ・・2枚
作り方
- 乾燥アサリは笊にとって水の中で振り洗いをしてから300ccの水に浸して戻す(約2時間)。
- 油揚げは短冊に切って笊の上で熱湯を回しかけて油抜きし、粗熱が取れたら水気をよく絞る。
- 茹で筍は、ランダムに小さく切る。
- 米は30分ほど前に研いでおく。
- 戻したアサリの内蔵を指で押し出して取り除き、もう一度笊にとって水中で降り洗いをしてから水気を軽く絞る。
- 鍋に(炊飯器)米、筍、油揚げ、戻したアサリを乗せ、戻し汁の上澄みと水、調味料を足して米を炊く分量にし、全体に回しかけて30分おいて炊く。
- 鍋で炊く場合は、沸騰後火を弱めて10分炊いて火を止め10分蒸らしてでき上がり♪
【お弁当に】
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元の極東ブログのエントリー(参照)で、日本の外交で今後焦点を当てたらよい点について、かなり具体的に解説されているので書き留めます。
とりあえず二点まとめると、(1)今月予定されているダライ・ラマのタワン県訪問は単なる国境地域の訪問ではなく、まして台湾や日本、米国訪問といった暢気なものではなく、中印国境を巡る深刻な問題を孕んでいる、(2)国内新聞報道は、こうした問題の背景を理解していないかもしれないが、日本版ニューズウィークはこの問題の要点を中国寄りに隠蔽しているようだ、ということになる。
私個人としては、民主党政治(日本と言うべきかも)からは、「外交」という観点での見解や方針がまるで伝わってこないことで、この先どうするのだろうか、日本はどうなって行くのだろうかがとても気になっています。日本の戦後というのは、関わった第二次世界大戦が最後で、「戦争」という世界レベルでのもめ事を起こさないためにも、その経験を生かした外交というものを見据えるべきとは思います。ですが、今の政治はどうものんびりムードで、こんなにお気楽でよいのかなと個人的には不安です。
大陸の国境問題が日本にとってどう重要な問題なのか、それを極東ブログのエントリー「中国・チベット・インドの国境問題とそれが日本に示唆すること」から知ることができると思います。批判しても仕方のないことですが、そのことを知ったら、如何に日本の今の政治が体たらくな状況かが見えてくると思います。自分達の頭の上を滑ってしまっているような(聾桟敷:つんぼさじきなのかな) アメリカと大陸の関係にもっと関心を持つべきだと思います。
そして何が心配かというと、政治家という「人」から何を学べばよいかが分からないことが何よりも残念で将来が展望できないことです。反面教師ということもあるのでしょうけど、せめて、問題が何処にどうあるのか、国民は何を見ていたらよいのか、関心を寄せられるような動向くらいは見せてもらいたいものです。
因みに、私は戦後わずか10年ほど後に生まれ、政治的にも国の建て直しの時代に育ってきました。こういう点でよかったと言えば、どうやって大人が時代を担っていたのかという実感はあります。半ばしらけてしまう人達を見たのも同時でしたが、良い時代というのも知っています。同じことを望むわけではないのですが、今の時代なら若い人達は、せめて自分が見聞できることは率先して関わってみて自分の生きる日本とはどういう日本なのか、これからその日本をどう考えてゆくのかと、できれば関心を寄せて欲しいと思います。まずはそこからでもと願うところです。
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コメント
早速作りましたね、さすが!
中国では油揚げが手に入りにくいので、乾燥湯葉を代用にしてみようと思います。戻ったら作ってみるわ。
投稿: QDtank | 2009-11-04 08:08
QDtankのとうちゃま、生の浅蜊が豊富だと聞いていますけど、やっぱり乾燥でやってみるの?不思議だなぁ。
砂はレシピに書いてある通りに進めれば、全く残ることはないです。しないとすごくありあり!ま、中国だから、ね。
「あらばし」(真澄)の解禁は11月21日以降なので、またの機会でね。
投稿: ゴッドマー | 2009-11-04 11:03