2009-10-23

紫芋の水羊羹:日本郵政(株)の新社長起用劇に見るのは歴史の巻き戻し?

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 お待たせしました。芋羊羹のレシピです。寒くなって、お芋に甘味がのってからと思っていたので遅くなりましたが、そうこう言っているうちに美しい紫芋が登場してしまいました。あまりに色目が綺麗なので、紫芋羊羹を作ってみました。
 この羊羹はどちらかというと水羊羹と呼ばれる配合で、寒天液を芋のペーストと混ぜ合わせる方法で作りました。比較的失敗が無く、美味しい羊羹のためならきっと裏ごしもせっせと捗る(はかどる)ことでしょう。
 中国在住の日本の女性達は、小豆のおやつに飢えてしまうそうです。その思いは私のイギリス滞在時にも経験しました。とても恋しくなるのが豆菓子の甘納豆や、金つばだったりするのです。それに緑茶ですか。日本にいた頃は特に食べたいとも思わなかったようなものなのですけどね。私の知人が今月の始めに青島(チンタオ)から一時帰国した時、是非薩摩芋羊羹のレシピを掲げてねと頼まれたのも、彼女たちだけでは作らないので、彼がその製造基地として場所を提供するのだそうです。
 普通の薩摩芋でもレシピは同じでよいと思いますので、お芋の準備をしてくださいね。

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茹でて潰す➠砂糖を混ぜる➠裏ごし➠寒天液と混ぜて型に流す

 家庭で作る羊羹といえば、蒸し羊羹か寒天で煮固める羊羹くらいしか思いつきませんでした。蒸す羊羹にはコーンスターチなどを加えて熱でアルファー化する粉の特徴を生かして、練ったものを蒸すことで「蒸し羊羹」を作ります。また冷蔵庫で冷たくしていただく水羊羹も、砂糖を加えて練った芋を寒天を煮溶かした液と混ぜて型に流して作ります。今回は、この水羊羹のレシピです。
 砂糖の分量は好みの甘さということですが、目安的に薩摩芋の30%から50%の間くらいでどうでしょう。おはぎなどでの砂糖の割合は130%位です。元々羊羹はこのあんこから作りますから、あんこの砂糖の量を参考にすると、薩摩芋自体が持つ甘味の分を差し引いて半分か、それよりも甘さを控えるというのが順当だと思います。
 今回は、45%強の160gの砂糖を加えて作りました。ぐっと甘くして食べる量をお上品にするか、ドカーンと鱈腹食べたいようであれば、今回の分量はまずまずといったところでしょう。薩摩芋の甘さにもよりますから、作る前に薩摩芋を味見して砂糖を加減するのも料理上手になる練習です。

材料

  • 紫芋(皮を剥かない状態で)・・450g
  • 砂糖・・160g(約40%)
  • 水・・360cc(カップ2杯)
  • 粉末寒天・・4g(乾燥1本文)
  • 必要な道具・・ボール2個、鍋1個、裏ごし用の笊とへら、型(500cc)

作り方

  1. 薩摩芋は洗って、紫芋の場合のみ皮つきで茹でます。紫芋以外の場合は、筋張った部分が残らないように厚めに皮を剥いて5分ほど水にさらしてあくを抜く。
  2. 鍋に芋がすっかり被る程度の水で芋を柔らかく茹でる。
  3. 茹で上がったら水気を切って皮を剥いて計量し、皮を剥いて茹でた場合は直ぐに計量して砂糖の割合を算出する。
  4. ボールでマッシャーで潰し、熱いうちに砂糖を混ぜ、滑らかにする。
  5. 4を笊にとってへらなどで裏ごしする。
  6. 鍋に水と寒天パウダーを一緒にして中火に掛ける。
  7. 沸騰してから3~4分混ぜながら静かな沸騰状態でしばらく混ぜる。
  8. 滑らかなとろみがついたら4の芋を加え、ダマが残らないように混ぜ合わせたら火からおろす。
  9. 型を水で濡らして8の羊羹生地を流し込み、軽く持ち上げて台に2~3回落として気泡を出す。
  10. 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷たくしてでき上がり♪

【お弁当に】:寒天は熱で溶けませんからお弁当にも!

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*** 

黙ってしばらくの間は静観しようと思っていたのですが、日本郵政株式会社の新社長就任劇に見る民主党の体たらくな政治手腕を見て、腹立たしい思いが湧いてくるのと同時に、失速を止める手立ては最早ないのかと思うと、不安を通り越して気が狂いそうになります。民主党、もう、なんだかめちゃくちゃに思います。
 極東ブログに一昨日の夕刻、どこよりもいち早く(多分)このどたばた劇を解説していました(参照)。私は、Twitterで「それでは懐かしの斉藤次郎さん、どうぞ」というおちゃらけがタイムラインに流れてきたのを見て(参照)、あの斉藤さんの事とは全く予想だにしていませんでしたから、別人を思い巡らしていました。そのあと直ぐにNetでニュースを調べたら、元大蔵官僚の斉藤さんだと知って、がっくりともびっくりとも、ぐぉーんとにぶい嫌な音でもなく、だからもう気が狂いそうになったのです。一体何がメリットでこの人物に決めたのか。一体誰が決めたのよ!と直ぐに調べ、初めて亀井静香さんでっか?(ここで二段に○| ̄|_)亀井さんが決めても物言いが一つもつかないという民主党もどうしちゃったの?です。いえ、裏ではあるのかも。
 斉藤さんといえば私の記憶で直ぐに思い出したのが、細川内閣の時、細川さんに入れ知恵をして、消費税率を突然7%に引き上げる声明を公表することをたきつけ、その政治生命を絶つことになった原因の本人で、彼もその後職を追われる事になったという裏話。今では裏話でもなんでもない話だと思います。
 何の義理か。今回亀井さんの責任で日本郵政の社長起用が決まったそうで、まさかに、国にお金が無いから郵政からちょっとお金を回す算段してね。ではないでしょうね。と、こんな阿呆な事まで勘ぐりを入れてしまいます。(でも、そうかもしれない)
 極東ブログでは、この話の経緯を細部にわたって引用を使って説明しています。このテーマは、私達にとっても大いに語られてもよさそうなものですが、なんとなく静かですね。起用された人物に、あまりの驚きで物が言えないのか、そこまで関わるほど状況把握ができていないのか。
 日本という国はどうしちゃったのでしょうね。おかしな国です。15年前に起こった事が、本当にまた再び繰り返されるでしょうか。

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コメント

近所の和菓子屋さんに、夏の間、羊羹に無花果を入れるお店があります。
無花果は特別味の濃い果物ではありませんが、羊羹の甘さの中に果肉と種の食感が「和」で好きです。

今日の羊羹の鮮やかな色とお弁当との組み合わせを見て、羊羹アラモードのようなものを想像しました。

@今日は萬勝さんに行ったり色々あった夜でした。私も流れ星に願い事でもしたいところです。

投稿: ふ゛り | 2009-10-23 23:01

ぶりさん、無花果のプチプチには共感します。私は乾燥の無花果を小さく切ってパン生地に混ぜる事もあるので、羊羹にそれが仕込まれているとなると非常に珍しい、美味しい羊羹だと想像できます。

私もぶりさんのページでいろいろありました。GoogleのRSS readerで取り込んでいますが、そのGoogleで問題が発生していたらしく、リーダーから直接ぶりさんのページへジャンプしようとしたら、errorcodeが出たので、ここでやめておけばよかったものをGoogleへお知らせをしてあげたのです。他にも数名の通報者がいました。再度、ここでやめておけばよかったものをエラーの状況とerrorcodeを記入し(英語で。IT用語を使うのは難しい><)たら、直後からGmail経由で設定しているiphoneのメールアカウントに100通近くのリファーが届く破目に遭遇しました。
親切でしたつもりが、とんだ親切のお返しを頂いてびっくりです。

ぶりさんのいろいろは「星に願いを」だから、美女との縁結び的なわくわくですか。いや、中華料理のお店ではありえませんね。下衆の勘繰りってやつです。どうも。

投稿: ゴッドマー | 2009-10-24 03:42

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