紫芋の蒸かしたの:加藤和彦さん急死「イムジンガン」秘話
一昨日、友人と蓼の海(たてのうみ)へピクニックに行った時の事、彼女が蒸かしてきた紫芋がとても美味しく、どこで買ったかと聞くと、私の野菜の御用達店ではないですか。迂闊でした。全く気づきませんでした。早速行って見つけてきたのが、これ。このお店は、JA系列で「さざなみ生鮮市場」という名前で、地元のお婆様達が丹精込めて作った野菜や手作り工芸品などを置くお店です。北澤美術館「ガラスの里」とレストラン・ドゥ・アルブルの間にあります。この並びには「すわっ子ランド」があり、ここの屋内プールとジムは私も時々利用しています。
話を紫芋にもどして、どうやって食べるのが一番美味しいかって、そうれはもう蒸かすのが一番でしょう。但し、このお芋は、最近の甘くホクホクとした芋とはちっと違って、昔の「素朴な芋」の味です。そして、なんともこの紫の色がいいですね。食材は何でも満遍なく食べるのが健康に一番よいのですが、一応調べてみたら紫芋は体に大変良いのですね。だから薦めるというわけではないのですが、後学のためリンクを貼っておきます。
2008 改訂新版 健康・栄養食品事典➠紫芋
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昨日、加藤和彦が自殺と報じられた。
特に熱烈なファンだというわけでもなく、このニュースを聞くまでは思い出しもしなかった人物ですが、時代というか、少し感慨というものがあってじんわりとショックを覚えます。
昭和の民主主義も保守勢力の強い世相で、当時の若者の反発がこのグループを支持する形で人気を呼んだような気がします。私は当時いくつだったのでしょ
う。深夜放送の「オールナイトニッポン」を聞きながら勉強をしていた中学だったのか、いつだったかはっきりとしていませんが、「イムジンガン」の発売が決まった途端に、急遽発売禁止になった経緯には記憶がはっきりとあります。
朝鮮半島に伝わるこの歌の作詞作曲をしたのは北朝鮮の人物で、南北の互いの幸せを願うような歌であったため、硬直状態にあった両国を刺激してはいけないと、そういう圧力が反体制側からレコード会社にかかった為、発売
中止になったのでした。このことは随分後になって語られたのを私が何かで聞いたのかもしれません。今でも、この曲のどこがそのような問題を含んでいるのか、何をとって懸念されたのか不思議なくらい全く問題が考えられません。このような問題というのは、秘話としては残りますが、実際の歌に問題があるわけではないことが多いです。そういえば、韓国籍の知人の前で、北朝鮮に呼応するようなつもりで、私がついうっかり「南の朝鮮」と失言した時、驚くほどムッとされまし
た。この時は、両国の関係は、個々の感情がそのまま反映されて流れているのだと感じた一例です。
こうして少しずつ時代の人が消えていき、私自身の時代感や世代感は、それを語れる人が少なくなってきていて、それは淋しい事だなぁと感じます。連帯感などという厄介なものを美化したりするのは真っ平ゴメンな私なのですが、このようなことに淋しさを感じるという裏側には、きっと願望として存在しているからなのでしょ
うね。決して肯定はしていませんが、その裏の否定という形が根強いのかもしれません。拝。
【作詞】朴世永
【作曲】高宗漢
【訳詩】李錦玉1.リムジンガン水清く
静かに流れゆき
鳥は 川よぎり
自由に 飛びかうよ
南のふるさとへ なぜに帰れぬ
リムジンの流れよ
答えておくれ
2.悲しく 水鳥は
南の岸で鳴き
荒れた野良には
むなしく風が立つ
しあわせ花咲く 祖国の北の歌
リムジンの流れよ
伝えておくれ
➠自殺:加藤和彦さんか ホテルで首つる 部屋に遺書 長野 - 毎日jp(毎日新聞)
加藤さんは65年に結成した「ザ・フォーク・クルセダーズ」のリーダーとして活躍。「帰ってきたヨッパライ」が大ヒットする一方、朝鮮半島の南北分断に触れた「イムジン河」は発売中止となって話題を呼んだ。
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コメント
さつまいもと言えば、先日ウー・ウェンさんの本に載っていた栗入り東坡肉を見て思い出しました。
横浜中華街には、酢豚の具にさつまいもを使うお店があります。
割と高級店で出しているので、私は未食なのですが、おいしそうだなぁ、と。
もちろん私が一番好きな食べ方は、焚き火の熾火に濡れ新聞紙で包んで焼いた焼き芋です。
投稿: ふ゛り | 2009-10-19 23:52
ぶりさん、薩摩芋は、アレは野菜の扱いですよね、中華では。日本では単品の何か(新聞紙焼き芋に始まって、大学芋、スイートポテト、蒸かし芋と・・・。ところで何故大学芋と呼ぶのでしょう?か。
家にいたチンタオの娘達三人は、薩摩芋にはまっていましたよ。中国産のは日本のように甘くないと言っていましたから、料理での薩摩芋はインパクトが強そうですね。
予断ですが、中国で有名な甘栗ですけど、あれも殆ど日本に輸出してしまうので、中国には少ないそうです。個人的には、蓮の実の砂糖煮が好きでで、それも砂糖が結晶のように固まったようなのが大好きです。アレも今は中華街にもないそうです。手間の問題でしょうか。昔はよく食べたのですが・・。サンザシはまだ買えると思いますけど、素朴な中国のおやつが無くなってきましたね。
投稿: ゴッドマー | 2009-10-20 03:30