土鍋で蛸(たこ)の炊き込みご飯:おこげを作って香ばしく!:今アメリカが抱える戦争とは
今日は、刺身用の茹で蛸(ゆでだこ)で炊き込みご飯です。蛸の炊き込みご飯は、実は作ったことが無いです。セロリとにんにくを一緒に炒めるイタリアンな炒飯(レシピ☛)なら、娘の大好物としてよくお弁当にも作っていました。蛸を炊き込みにするのであれば、きっとおこげが美味しいのではないかとその炒飯から連想します。ですから、最初から土鍋で炊くことは決定です。これを洋風か和風かといえば、洋風ならパプリカやにんじんなど一緒に炊き込むようなかんじでしょうか。だとするとパエリアを作った方が断然よろしいのではないか?だったら是非とも和風にして、お醤油のおこげが食べたいですねぇ。とかいろいろ想像しまくりでした。
話は逸れますが、初めてなにやら新しい料理や食材を前にすると、ああでもないこうでもないといろいろな事が頭の中を巡って、これが私にとっての心地よい緊張なのですね。この時間が大変楽しい時間です。出来上がるものが、じゃーとても美味しいのかというのは別問題で、そこを目指してはいます。脳内でのそういうプロセスの呟きを実況して書いているのがこのブログのようなものです。
さて、当初計画したように香ばしいおこげを作るために、少し味醂と酒を加えて、炊き上がりの最後、1分だけ強火にして火を消します。さっぱり感と生臭み消しのために生姜も少々加えて炊き込みました。蛸は既に茹でてありますし、長い時間加熱すると水分を取られて縮んで硬くなるので、沸騰しきって火加減を小さくする直前に表面に並べます。海のそばにでも住んでいれば、本来なら生の蛸を塩茹でして、その茹で汁でご飯を炊き込むと、出汁が効くのでしょうね。後半に加えても半分くらいの大きさに縮んでしまうので、その蛸に魅力が無いかというとそうでもありません。味が凝縮されてコリコリとした食感になるので、そうがっかりしたものでもないです。
一緒に生姜を炊き込んでいるので、それだけでも十分ですが、今回は手作りの紫蘇の実の塩漬け(レシピ☛)を一つまみ散らしたのが美味しかったです。
材料
- 米・・4合
- 茹で蛸・・350g
- 醤油・酒・味醂・・各大さじ2
- 水・・量った調味料に足してカップ4にする
- 千切り生姜・・5g
- 紫蘇の実の塩漬け・・適宜
作り方
- 米を洗って水気を切って30分ほど休ませ、土鍋に移して調味料と水の合計でカップ4、生姜の千切りを加えて15分ほど置く。
- 蛸は足の先を少し落として2cmくらいのぶつ切りにする。
- 土鍋を中弱の火にかけ、穴から蒸気が出始めたら強中火にする。
- 勢いよく蒸気が出てきたら2の蛸を並べ、再び蒸気が勢いよく出始めたら極小の火加減で10分炊く。
- 最後に1分間だけ強にして(ここでおこげを作る)火を止めて10分、そのまま蒸らしてでき上がり。
- 紫蘇の実を散らして召し上がれ♪
【お弁当例】
***
アメリカが抱える戦争とは
オバマさんの政治手腕として今最も注目すべきは、アフガニスタンへの増派の是非だと思いますが、パキスタンの核管理問題などを含めて、とても緊迫した繊細な問題を抱えているようです。
話はベトナム戦争へ遡りますが、キッシンジャー(参照)は、アメリカのニクソン大統領の補佐官として、この長かった戦争を終結に導いた立役者であったということは周知のことです。このキシンジャーがオバマ大統領にアフガニスタン戦争についての示唆を促したのはTwitterに流れたクリップ記事で、原文で知りました(参照)。この時の私の解釈は曖昧で、キッシンジャーの示唆が、今のアフガニスタン戦争に対する諸判断に直結して、この戦争を上手く切り抜けられるのか疑問でした。極東ブログに、何か考察を含めて書くのではないかと期待しお願いしたのですが、そんなお願いがあったから書いた、と変なケチがつくのも失礼なので削除しました。(お断りしなかったのでここでお詫びします)
ノーベル平和賞受賞の折に、アフガニスタン戦争の終わり方についての考察はあり得ますが、オバマさんはアフガニスタン戦争を推進する考えがあることは先日のNwesweekに書いてあったとおりです(参照☛)。世界平和に君臨した者に贈られるノーベル賞受賞を辞退しないということは、この戦争をやめるということでしょうね、オバマさん?
などなど私の妄想は深まる矢先、昨夜、極東ブログに書いてくれました(参照☛)。非常にわかりやすく引用されているので、話の筋がすっきり見えます。功績や実体のないオバマ大統領が何故受賞者に選ばれたのか、その推測はドンピシャだと、私も同じように思います。政治家としての世界平和を訴えた通りにやってもらおうじゃないの、オバマ君。と、ご褒美の先渡しをされたという感じでしょうか。
ただ、ちょっと気になることがあって、キッシンジャーの外交センスはすごいという反面、ベトナム戦争を個人的な野望のために4年延期させたという話もあります。当時、それまでジョンソン大統領で進められていたパリ和平交渉は、締結間際まで交渉が進んでいて、大統領選で敗れたため勝利したニクソンに引き継がれ、ニクソンによってベトナム戦争は終結されたのです。その立役者がキッシンジャーだったのです。ジョンソンが大統領に再選されていれば、この戦争はもっと早く終わっていたはずだとする予測と、大統領選で勝利したニクソンを支持するキッシンジャーの政治欲や野望のせいで4年延期されたというジョセフ・ヘラーによる暴露話もあるようです。この暴露話のソースが見つからないので、なんともここでは空論としか言いようがありません。彼も戦争の風刺小説を書くそうですから、私に言わせると彼自身の小説家としての野望で「暴露」ということもありうるわけです。とても謎めいています。
政治には裏があり、個人の野望と世界平和を混同しやすいのですが、今回は受賞ということよりも、この賞そのものの権威自体がどう平和に貢献するかと解釈することなのでしょうか。そう取れてなりませんが期待するところです。
因みにアメリカ国民が支持して行ってきた戦争は、私が生まれてから列挙すると以下のようになります。
朝鮮戦争、パナマ侵略、ベトナム戦争、ドミニカ共和国侵攻、カンボジア侵攻、ラオス侵攻、グレナダ侵攻、レバノン空爆、リビア空爆、ニカラグア侵攻、パナマ侵攻、イラク湾岸戦争、ソマリア侵攻、ハイチ侵攻、スーダン空爆、アフガニスタン空爆、侵攻、コソボ侵攻、リベリア侵攻、イラク侵攻、ハイチ侵攻
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コメント
> 新しい料理や食材を前にすると、ああでもないこうでもないと
とうのを読んで、料理の一つもしない週末は、あまりリフレッシュした気分にならないのは、その想像(創造)力。
頭の良い部分を回転させていないからなのですね。
蛸飯。
西日本では多そうですが、私は経験がありません(駅弁くらい?)。
今日はもう遅いので、脳内調理・飲食で一週間に備えましょう(笑。
投稿: ふ゛り | 2009-10-12 21:51
ぶりさん、おはよう。
お忙しそうですね。
好きなことに頭を使って時間を拘束されても確かに苦になりませんし、むしろ頭がすっきりする感、ありますね。
料理の記事、そういえばこのところしばらく見ませんね。前は、お昼ご飯もかなり楽しみましたが・・・。
駅弁>憧れぇ!
投稿: ゴッドマー | 2009-10-13 06:56
駅弁も工場大量生産から、昔ながらのローカルなものまで数多くですが、やはり家内制手工業に近い方が個性がありますね。
私の近所ですと
お弁当:東海道線大船駅は大船軒の鯵の押し寿司。
ツマミ:東海道新幹線のオーボンビュータンの焼き菓子。
定番:崎陽軒のシウマイ弁当
ですね。
投稿: ふ゛り | 2009-10-13 21:39
あはは、ぶりさんのお気に入り弁当までお披露目頂いて恐縮です。
大船に足を踏み入れたこともないですが、神奈川だと溝口の市場で大量にズワイ蟹を買った事があって、当時何故あんな山奥の田舎町に鮮魚市場があるのか不思議でした。
崎陽軒のシウマイ弁当は懐かしいですねぇ。あれは大昔と変わらない味ですか。ここ数年は東北に縁があったので、秋田の地鶏弁当や山形の牛丼弁当などがおいしかったですよ。駅弁も旅の楽しみの一つですよね。
投稿: ゴッドマー | 2009-10-14 06:44