牛スジと根菜の煮物:スロークッカーで下煮編:こういうのがNet依存かよ
日の出から少し時間がたつと、この辺りには霧が立ち込めます。これは、秋に起こる独特の現象で、海抜800mというとやや小高い山ともいえるような土地なので、冷たい空気と暖かい空気の触れ合うところで水分を含んだ空気が結晶となるのです。11月頃までは毎日外は真っ白で、実際は天気が悪く、雨日なのかと勘違いします。
さて、寒くなってくると煮込み料理が嬉しいです。先シーズン購入したスロークッカーが今年も活躍しそうです。あのスイッチが入っている間はキッチンがやや生暖かい感じがして、それに調理の柔らかい香りが漂うので、その感じがとても好きです。
今日は牛スジと根菜の煮物ですが、調理をしたのではなく、柔らかくなるまで時間がかかる牛スジを薄味に、8時間「弱」で下煮します。いつもでしたら野菜などと一緒に煮てもよいわけですが、今回は、その代わり牛スジだけ多めに柔らかく煮て、料理に使う分と保存する分と分けます。余分な油や血などをすっかり抜いて、出来上がりに臭みを残さないように丁寧に下茹でします。水洗いした後、スロークッカーで煮込み、肉を300gと煮汁を半分取り出し、下茹でした野菜と一緒に30分ほど煮て、醤油で味を整えます。
残った牛スジは、おでんやカレー、シチューなど何にでも使えます。
よく聞かれることですが、圧力釜との違いは味の入り方が違うと思います。圧力釜はどうしても短時間で食材に負荷を掛けるせいか、場合によっては再度加熱してやり直しをする事もあります。加減の難しさも使い慣れればできるとは思いますが、例えば牛スジはスジの部分と赤身の部分が混ざり合っているので、それぞれにかかる調理時間が違います。その点、スロークッカーは、何故か、同じようにほろほろと柔らかくなるので、料理しやすく、殆ど失敗なしにできます。
手順は、たっぷりの水で、水から下茹でを始めます。沸騰後、火を弱めて30分アクを掬います。一度茹でこぼして、肉は溜まり水にさらしてよく洗います。水気を切った肉と調味料を一緒にスロークッカーのうち鍋に入れ、香り野菜を加えて「8時間、弱」にセットします。
タイマーが切れたら肉と煮汁の半量を別の煮物用鍋に移し、残りは冷めてから冷蔵庫で保存します。残り時間をみて、野菜の準備をします。こんにゃくは千切って熱湯で茹でてからフライパンで3~4分乾煎りします。牛蒡、大根、にんじんは芯まで火を通し、卵は茹でておきます。
野菜とゆで卵の準備ができたら、肉と一緒に煮汁で煮始めます。途中味見をして足りない感じがしたら好みで醤油を足します。
材料
- 牛スジ・・1kg(下茹で後・・600g)
- 醤油・・90cc
- 酒・・200cc
- 砂糖・・大さじ3
- 水・・200cc
- 長葱・・青い部分1本分
- 生姜・・1片
- にんにく・・大1個
- 八角・・5~5片
- アク取りシート・・1枚
- 大根・・400g
- 牛蒡・・1本
- にんじん・・大1本
- こんにゃく・・二枚
- 卵・・6個
作り方
- 牛スジは大きめの一口大に切る。
- 大きな鍋に水をたっぷりと1のスジを入れて強火に掛ける。
- 沸騰後は小さく沸騰する火加減にし、30分間アクを掬ったら茹でこぼして溜まり水でよく洗う。
- スロークッカーに3に牛スジと調味料を全て入れ、最後に葱の青い部分、生姜のスライス、にんにくのスライスを載せる。
- あく取りシートを被せ、8時間「弱」にセットする。
- 頃合を見て、卵をゆでて殻を剥く。
- 牛蒡を洗って乱切りし、大根は皮を剥いて断面に斜めに包丁を入れて裂くように場所を変えながら乱切りする。
- にんじんは乱切りし、こんにゃくは千切る。
- 鍋にお湯を沸かしてこんにゃくを下茹でし、水気を切ってからフライパンで数分乾煎りする。
- 牛蒡、、にんじん、大根を柔らかく下茹でする。
- 5が出来上がったら肉と煮汁を半分取り出し、10の野菜と9のこんにゃくを一緒に煮る。
- 煮立ってきたら卵を加えて醤油で味を調え、10分ほど煮込んででき上がり♪
***
ここ数日を掛けてPCの設定を大きく変える作業をしていました。いつかやらなければと思いながら、もう10月も終わりに近づいています。この調子では年を越してしまうという思いがあって、今のうちに着手した次第です。“C”と“D”ドライブの容量の割り当ての設定変更です。お陰でパスが変更されたファイルが見つからなくなったり、メーラーの設定が残らなかったりと、昨日は途中で泣きたくなりました。
PCからNetに一切アクセスしない間、PCのファンの音だけが一日中鳴っていて、離れた静かな場所へ行くと、その音が聞こえるのです。なんだか、私は何をやっているのだろうかとくったりと疲れました。
大量の作業をPCがこなしている間、ボーっといろいろなことを思いました。PCの設定に失敗してこのままNETに帰れなくなったときの私を思うと、何と
なくそういう不可抗力でそうなるのも悪い気はしない感じもしました。自分で決めない分、気が楽だというものです。ですが、想像するだけでぞっとするものがあります。もしそうなったら、私が私らしくいられる場ってどこかしら?と思うのです。だって、見当たらないのですよ。ブログを始めてから私が失ったものは、居場所?結局ここしかないのかもしれないとも思ったのです。
ここには自分の思いを全て書いているわけでも、書けるわけでもないのですが、そのような中途半端に不満さえ抱いていた私だというのに。これを機会に潔く、思い切ってNETから離れてしまうのも悪くは無いのじゃないか、と、思っただけでどこにも自分を置く場所が無いことに気づいたのです。それもぞっとする話です。「自分の居場所」についてどのようなものを期待しているのかというのはどうも旨く説明できないのですが、書く自分自身が好きなのだろ
うと思います。その自分に居心地の良さを感じるということなのだと思います。NETはどちらかというと、私にとっては、今まではあまりよいことが無かったので好きだとは思いたくないのですね。でも、書く世界にいる私は好きです。それが、居心地のよい場所だというのは、孤独しかないのかな。そう思うと、それもなんだか普段の私からは想像もつかないと、知人達にまた言われそうです。
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コメント
いつも美味しそうな料理を拝見する度に、美味しい料理とは科学と愛情の融合だな、と思う次第です。
私がゴッドマーさんのレシピを拝借して、料理を美味しくいただけるのは、根拠のある整ったレシピと、その向こうに「人」を感じるからでしょう。
コンピュータは消耗品ですよ。
そんな儚いものに大切なものを托さぬような環境をお考えになっては。
私はWebストレージとUSBやNASストレージにファイルを置き、メールはWebメールにし、活いつ消えても惜しくないように良く読み頭で消化するよう努めています。
今ではどこの誰のPCでも、自分の必要なミニマムの環境が整えられます。
一人で良いではないですか。
何も無くても良いではないですか。
私はそう考えて、何度も何度も自分に言い聞かせ続けていたら、自分が如何に多くの人や溢れんばかりのモノに囲まれているかが感じらるようになりました。
投稿: ふ゛り | 2009-10-30 22:18
ぶりさん、アドバイスありがとう。今回の惨劇は、容量の違うドライブでの作動を考慮しないで起きたミスです。よく考えたら、無くなると困るものっていうのは無くて、所有観念の成せる業だと思います。ぶりさんの仰るような方法は身軽でよいですね。
調べたら、Webストレージってあっちこっちにあるんですね。他人と共有するのなどもGoogleにあるのですが、使い方次第だと思いました。USBにIDマネージャーのコピーを持っていればいいのかな。などと思いを巡らせています。マジに検討してみます。
アーマンの言葉で、どんなに素晴らしい学者でも、自分を見ることをしないのは人間としては未熟だ。というような意味の言葉を思い出して、それにも少し慰められました。
天地真理の「ひとりじゃないの」って歌はご存知ですか?
ヒットして、皆でこぞって歌っていましたが、当事ってなんでも「皆と一緒」にスクラム組んで仲良ししましょう的だったです。そういう刷り込みもあるかもしれません、時代的に。
投稿: ゴッドマー | 2009-10-31 06:54