活帆立のマリネサラダ
また暑さがぶり返しましたが、夕方の風は肌寒く、夕涼みには一枚羽織るほどです。日中松本市へ出かける用事があって、塩尻峠から山間の中腹の裏道を通ったのですが、道端の農家の野菜屋は今期の野菜は終わったらしく、早々と店仕舞いしたようでした。なんだか今年は、秋野菜に見放されてしまったようです。これと言うのも雨が多く涼しかった夏のせいでしょうか、過ごしやすかった付けでも回ってきたみたいな気分です。
松本市内でゆっくり買い物でもしたいと思ったのですが、諏訪湖の新作花火大会のことを思い出して、足早に帰宅することにしました。諏訪湖へ向けてあっちこっちから見物客が押し寄せるので、とにかく渋滞するのです。
8月一杯は、諏訪では天気が良いと毎晩30分くらい花火を打ち上げます。その音と虫の鳴き声と風鈴と夜風とか全てが一緒になった夜は賑やかですが、昨夜の新作花火大会を最後に遂に夏が終わったという感慨もあります。凄い人手なんですよ。私がこの土地に来た当時は、お盆の花火大会ですら15万人くらいの観客でした。それでも人ごみを感じたものですが、今年は50万人だったそうで、新作花火では昔の花火大会並みの人手ではないかと思います。九月に入って早々の夜は、なんとなくもう秋風と言えますが、適度な風があると花火ごとの煙を一掃してくれるので、次の花火がとても綺麗に夜空に写るのだそうです。
買い物に出ても金曜日からごった返していて、ゆっくり品定めができませんでした。活帆立をやっとゲットできたのでワイン蒸しにして、あっさりしたサラダにしました。
殻からはずした帆立をワイン蒸しにして冷まし、オリーブオイルと塩、胡椒でマリネして冷蔵庫で寝かします。ここで下味をつけるために30分ほど置いてからフレッシュバジルと紫玉葱、ミニトマトを混ぜて千切りキャベツに載せます。たったこれだけなのですが、帆立から美味しい出汁が出てオリーブオイルと混ざるとちょうど良い塩加減になります。食べる直前にレモン汁をかけるだけのさっぱりとしたサラダです。今回の香草はフレッシュバジルだけでしたが、オレガノやローズマリー、タイムなども貝には良く合います。
①、帆立の蝶番の横の隙間から、ステンレス製の貝開きを下向きに差し込むと貝柱が外れますので、同様に反対側の貝柱をはずします。②、緑色の内臓を取り除き、貝紐の内側の汚れとぬめりを包丁でこそげ落としてから冷水で洗い流します。③、平鍋に分量の塩、50ccの水と白ワインを同量を混ぜて沸騰させ、帆立を並べて蓋をします。④、2~3分後帆立が盛り上がってふっくらとしたら火から下ろして笊に上げます。⑤、荒熱が取れたら、帆立を十文字に切って4等分します。⑥、バットに並べてオリーブオイルと塩、胡椒を加えて軽く揉み込み、ラップをかけて冷蔵庫で30分ほど寝かします。
⑦、食べる直前に香りづけとして紫玉葱とフレッシュバジルを加え、甘味と酸味のミニトマトを四つ割りにして混ぜ合わせます。⑧、千切りキャベツの上にたっぷり載せて、レモンを一ひねりして頂きます。
材料
- 活帆立・・6個
- 紫玉葱・・50g
- ミニトマト・・6個
- フレッシュバジルの葉・・5~6枚
- キャベツの葉・・3枚
- ブロッコリー・・半房
- レモン汁・・適宜
ワイン蒸し
- 白ワイン・・50cc
- 水・・50cc
- 塩・・小さじ1/2
マリネ
- オリーブオイル・・大さじ2
- 塩・胡椒・・適宜
※ 帆立の内臓について
生食しません。毒性プランクトンの毒を貯めて毒化することがあるので、加熱後であっても できれば食べない方がいいでしょう。(食材辞典)
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コメント
活帆立のマリネサラダ
素晴らしいお料理 そしてレシピ
有り難うございます
すごく参考になります、
感激しました
投稿: ryuji_s1 | 2009-09-08 14:15
ryujiさん、コメントありがとうございます。
たまたま昨日、帆立貝の水揚げのことをニュースで報じていてちょっと嬉しかったのですが、今年、北海道ではかなりの収獲量らしいですよ。どうりでいつもの魚屋さんでは毎日安心な価格で並んでいると思いました。ので、また何か他の料理を考えて見たいと思います。
投稿: ゴッドマー | 2009-09-09 05:30