蛇腹きゅうりと帆立缶の和え物:なぜか防災の日は帆立缶
昨日は防災の日でしたが、この地区では先月30日(日)、そうあの投票日だというのに地区の決定で防災訓練が行われていました。私はこの日の午前中は所用で外出しましたので、災害時の「不在」で、事前にその届けを出して参加しませんでした。
防災の日に因んで、普段から少し気になっていた食品庫のストックの見直しだけは済ませておこうと、少し整理しました。賞味期限切れの乾物やインスタント食品など、ひどく過ぎている物は一応廃棄しましたが、もう少し早めに見直して、廃棄しなくても済む程度の時期に食べてしまうべきでした。私は兎も角、息子の世代では「期限」ということに敏感で、過ぎてしまった物は躊躇無く捨てますし、口にしたがりませんので致し方なく廃棄しましたが、ちょっともったいなかったです。その中で、缶詰というのは半永久的に保存されている食品だと思うのですが、これもあまり古くなるといけないと思い、帆立の缶詰を開けました。
今日のレシピは、帆立の缶詰ならではの和え物で、他の帆立では美味しくないという代物です。缶詰の帆立は独特の味だと思いませんか。アレだけは同じように作れません。繊維はやわらかく、程よい煮汁の味はきゅうりとベストマッチで、こんな言い方で失礼は承知ですが、帆立の缶詰で唯一美味しいと思うのがきゅうりとの組み合わせです。他の料理で使ったといえば炒飯(レシピ☛)か焼売:シューマイ(レシピ☛)などで、味付け的な要素としてしか思っていない私かもしれません。高級で高価な割りにそんな感じの扱いです。
レシピと言えるような特別な作り方でもないのですが、気を置いていることは、せっかくの美味しい出汁ですから、できるだけきゅうりにその出汁が染み渡るように切るということです。
きゅうりは「蛇腹切り」にするのが一番よいかと思います。板ずりしたきゅうりを左右の横位置に置いて、斜め45度の角度で、厚みの1/3を残して等間隔に切込みを入れていきます。裏返して同じように、同じ向きで切り込みを入れます。蛇のように自由自在にくねくねするのはちょっと面白いですよ。次に、塩水に10分ほど浸して下味をつけます。軽く絞れば準備完了です。帆立と和えて醤油と味醂で味付けします。和えた後にきゅうりから水分が出ないように、酢で締めて水止めをします。一度に食べてしまうつもりでも酢が下味にもなるので、是非この手間を入れてください。
蛇腹切りを切り離さないために、菜箸の間にきゅうりを置き、きゅうりを持つ手で一緒に菜箸もつかんで、きゅうりと一緒に切るような手つきをイメージしてください。スライスの幅は、1mmがとても綺麗ですが、3mmが限界です。これ以上幅があると蛇腹のようにしなやかに曲がりません。
蛇腹切りは味のしみ込みが抜群なのでいろいろに応用できます。
【参考料理】
☛蛇腹きゅうりの中華風和え物
材料
- きゅうり・・1本
- 水・・300cc
- 塩・・6g
- 酢・・小さじ1
- 帆立の缶詰・・1缶(固形部分75g)
- 醤油・・小さじ2
- 味醂・・小さじ1
作り方
- きゅうりは板ずりする(粗塩を少々振ってまな板の上で手で押さえながら転がす)。
- 菜箸1本を沿わせるか、2本の間にきゅうりを置いて斜め45度で1~3mmの間の細かい切込みを入れる。
- 裏返して同様に45度の切込みを入れる。
- 水に塩を溶かして3のきゅうりを10分ほど浸す。
- その間に帆立の缶詰を開け、汁を切る。
- 4のきゅうりの水気を軽く絞り、酢をかけてもう一度軽く水分を絞って水止めをして一口大に千切る。
- きゅうりをと5の帆立の身をボールで合わせ、醤油をまぶして和える♪
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コメント
こんにちは。
いつも読ませて頂いております。
これはまた美しい胡瓜ですね。
ホタテは画像だけ見て一瞬生姜?と勘違いしました。
ホタテ缶は経験が無いのですが、何となく想像できます。
投稿: ふ゛り | 2009-09-02 21:56
ぶりさん、以前ここにコメントを頂いたぶりさんと同じ方だったのかなと、ふと思い出したのです。思いがけずウーさんと粉料理のリテラシーでSとN極が遭遇したみたいな奇跡でした。
また、お邪魔させていただきます♪
投稿: ゴッドマー | 2009-09-03 03:24