梅の甘酢漬け(秋田の湯沢地方の漬け方)
直ぐにお役に立てないレシピですがご勘弁を。忘れないうちに書き留めておこうと思います。 (7月5日梅漬けの続編です)
ついにできました!この梅漬けは、塩漬けしか知らなかった私にとって、どうしても自分で漬けてみたかった秋田の湯沢方面の漬け方です。秋田の友人の直伝レシピです。息子同士が同級生で、部活で一緒でしたからバスケの応援で出会った親同士です。ある大きな大会で手弁当を用意した彼女のおにぎりにむすんであった梅漬けで、フルティーな香りと甘さに酸味のバランスがなんとも絶妙で、アキタコマチのお米がこんなに美味しいのかと感動し、即座にレシピを教えてもらったのでした。ところが、使用する梅は普通の梅ではなく、「杏梅」という東北地方ならではの特別な梅で、杏のように大きな粒で、黄色から赤みが差すほど熟した粒を漬けるのだそうです。それを聞いて諦めるどころか、益々作ってみたい気持ちははやるばかりでした。
とうとう今年、実験的に梅で試してみました。元々梅も杏も同じ仲間ですから、同じようにできなくても近いものにはなるだろうという考えでした。梅はしばらく置いて追熟させましたが、中には青いのも含まれています。一週間もすると梅から果汁が出て粗目の砂糖がすっかり溶けてしまいます。一ヵ月半ほどすると、梅から水分が抜けてかなりしなびてきますので、天気の良い日に三日三晩干して(土用干し)、もう一度漬け汁で湿らせて完成です。
瓶詰めの画像は、本物の杏の実です。梅の時期が終わって直ぐに杏が出回ります。杏梅とは大差がないと思ったので、これも試しに漬けました。両方とも成功したといっていいのかどうなのか、出来上がった味は、彼女の作る梅漬けとまったく同じです。但し、色が若干違うので食べてみるまでは普通の白梅干と思います(赤紫蘇を使っていない梅漬けのこと)。
沢山漬けたのに、出来上がりはほんの少しになってしまい、同時に漬け汁が沢山出来上がってしまいました。これをいったいどうしたものかと思ったのですが、味見をしたら梅のエキスが凝縮されて非常に香りが良く、試しにきゅうりの浅漬けや煮物の味付けに使ってみたら最高!この漬物の副産物として大儲け的に嬉しくなりました。
物を知らないとはこういうことなのかと思ったので調べてみると、「梅の漬け汁を使ったゼリーや、紅しょうがのつけ液、炊き込みご飯(米カップ3に対して赤梅酢大さじ3)大根、みょうが漬けやドレッシングがわり」と、なんだか工夫次第な感じです。
漬け方はいたって簡単で、追熟させて黄色くなった梅はアクはありませんから、洗ってヘタを取ったら容器に入れて分量のザラメ、酢、塩を加えて放置すること一ヵ月半です。難しいことは何もないので作る気にもなるというものです。因みに、昨年彼女が作って送ってくれたのがこちらです☛
材料
- 完熟の梅(杏)または、追熟させた梅・・4kg
- 酢・・500cc
- ザラメ・・1kg
- 塩・・3合
作り方
- 梅は洗って水分をふき取り、ヘタを丁寧に取る。
- 容器に入れて分量の調味料を加えて一ヶ月半冷暗所に放置。
- 梅にしわがよったら取り出して笊に並べて天気の良い日に三日間日向干しする。
- 漬け汁で梅を湿らせてから容器に移して冷蔵庫で保存する。
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