パーソナルなドレッシングの提案:発想を変えました:とは言うものの・・・
今までドレッシングについて真剣に考えたことがなかったので、私としては今回は新発見かなと思う部分があります。
ドレッシングというのは、料理の中でもかなりパーソナルなものではないのかと疑問に思いながらも、一回の食事で使い切る程度のドレッシングを作って、それを家族全員で食べていました。市販のドレッシングの種類の多さに驚いたのですが、何種類ものドレッシングが各社が売り出されていて、それこそ好みに合わせて自分にぴったりの「MyDressing」が見つかるような勢いです。日本の商売の凄さでもありますが、日本人好みを巧みに調査し、多くの人がセレクトするトレンディーな商品開発をしてしまうのです。それらが生み出される共通認識として、個人的な味への主張を満足させられる嗜好品なのだと言えます。そこを理解した上で家庭料理へ下ろしてくると、かなり自分の味付けを押し付けている嫌いがあります。どうなんでしょう?どちらのお宅でも市販のドレッシングを好みで何本かテーブルに用意していますか?私にとっては市販品の油の分量は多いと感じていますし、個性が強過ぎて、野菜の味が分からなくなるのであまり買いません。だからと言って、手製の良さとしての自由感は、作る側の私にとってであって、食べる側の嗜好の自己主張させてこなかったと気づくに至りました。
【ドレッシングその1】
ドレッシングは、もっとパーソナルな使い分けなり選択肢があってもよさそうなものです。今までは、家族が平均して好むドレッシングを作ってきましたが、私の分量では、油の量などは凄く少なめですし、レモンを多く使うので、酸味の種類も選択肢がありません。といいますか、少ない分量の油分なので、野菜に充分行き渡らないのです. 手製の問題点は、作り過ぎると保存が長くできない点です。特に油やハーブなどの風味の劣化が著しいです。ですから、油分だけ別にしてはどうかと考えました。酸味としては、穀物酢の米酢、玄米酢、黒酢や果実酢ではりんご酢、ぶどう酢等と多種ありますので、これを好みの配合で混ぜ合わせた液を何種類か作り置くのはどうかと。これなら食卓宅でドレッシングの味や好みの量をパーソナルに選択することが実現できるのではないかと考えました。
油分以外の酸味、塩分、香り、隠し味の砂糖などを混ぜ合わせた液二種作ってみました。油分の種類は沢山ありますが、オリーブオイル、グレープシードオイル、ピーナツオイル、菜種油、胡麻油など、それぞれの性質から好みのものを選び出し、油分で野菜だけを和えます。油が行き渡った野菜は、少ししんなりとして、食べてみると油分の味の違いが良く分かります。と言うか、野菜の味に油の風味が加わり、野菜の主張がはっきりと分かると思います。さて、ここにどのような酸味と風味を加えるかが問題です。一番シンプルで、私が好きな組み合わせを一品紹介します。ワインビネガー、塩、胡椒、砂糖、粒マスタードの配合です。これをオイルコーティングした野菜に回し掛けるという方法です。味には個人の好みがあるので、この配合を勧めるというよりもこのような方法で調味液を作る発想はグーです。またですが、こういう美味しい食べ方に早く気づけばよかったです。
【ドレッシングその2】
先日も、湯剥きしたトマトを手で潰して、トマトの果汁をドレッシングに、塩漬けの豆腐で和えたサラダがとても美味しいと紹介しましたが、トマト汁がそのままで酸味のある調味液の役目をしてくれただけです(レシピ☛)。
ものは試しで、お弁当にオイルコーティングした千切り野菜を入れて、調味液だけサランラップに丸めて入れてみました。野菜がしんなりしているのでわりと沢山入りましたし、水も出ません。とても良い方法だと思います。
パーソナルであるべきドレッシングを如何にそれにふさわしく用意できるかということへの挑戦ですが、まずは手始めとしてのレシピ二種です。今後も少しずつ進歩して行きたいものです。
- 葉もの(キャベツ・レタスなど)・・3~4枚
- キュウリ・・1/2本
- 人参・・3cm
- オリーブオイル・・小さじ2
- ハム・・薄切り3枚
調味液その1
- ワインビネガー・・80cc
- 粒マスタード・・20g
- 塩・・小さじ1/2
- 胡椒・・適宜
- 砂糖・・小さじ1(5g)
調味液その2
- りんご酢・・80cc
- 塩・・小さじ1/2
- 胡椒・・適宜
- 砂糖・・小さじ1
- コリアンダー(ホール)・・小さじ1/2
- バジル(ホール)・・小さじ1/2
作り方
- 野菜を水で洗ってしゃきっとさせ、千切りにする。
- オリーブオイルを回し掛けて、野菜全体に行き渡るように混ぜ合わせる。
- 調味液を混ぜ合わせる。
- 銘々に野菜を注ぎ分け、3の調味液を好みの分量をかけていただく♪
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私自身としては、今日のようにセパレートタイプにして、オイルと調味液を別立てするなどということは新しい発見の類ですが、実際は真新しいことなのかどうなのか、疑わしい気持ちになりました。記事でも触れましたが、今や多くの家庭で、家族一人一人の食べたいものをそれぞれのために作る(又は出来合いを買ったり)主婦も多くなっているとか聞きますと、ドレッシングのことなどは些細なことで、書けば書くほど自分の気持ちだけが浮いてしまいます。書くからにはと、自分の料理を特別なものにしたいわけでもありませんが、今の世の中では、このようなレシピ自体が必要とされないというか、ちょっと気持ちが落ち込みます。これは、ブログ自体の価値云々ではなく、世の中の動向と私の気持ちのズレの問題ですね。まあ、ブログの価値もそうなのかな。
心のどこかに「これを続けてどうなのか」という疑問は常にあるにはあります。それは、外を意識した時にだけふっと現れる気持ちです。建て前で書いているわけではないので、人にどう読まれようと境界線を越えてそっちへ行きたいとは思いません。が、自分の意識の中で特に最近、時代の違いと自分がどうしたいのかの交錯するところで楽ではないです。演じきるというような物書きのプロとは違うのだし。
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