パエリア・しかもほうろう製のバットで作ってみる試み:続けることに自分の理由はいらない
出汁の出る材料をそろえて本格的なパエリアも時にはありですが(レシピ☛)、シーフードミックスのような冷凍の詰め合わせ的なものではどうかなと、ちょっと似せて作ってみました。材料を揃える時間がなかったり限られた時間で作る場合でも、香ばしさとおこげを作ればそれなりなパエリアができるということになれば、チャーハン並みの手軽さだと思います。
娘達もいよいよ忙しく、貧乏暇なしな生活になってきたというわけで、食べ物に一々拘りを入れてはいられない世知辛さになったようですが、何とかここを乗り切ってくれたらと思います。パエリアとの関係性は長い説明が必要なので省きます。
パエリア鍋があると直火とオーブンの両方で使えて便利ですが、ない場合は、オーブンの天板をそのまま使ったり、2~3人分の時は金物製のタルト型やほうろうのバットで代用します。バットは、ほうろう鍋と同様にIHの上で直に調理できます(メーカーが保障しているわけではありません)。浅型のほうろう鍋でもよいと思います。
作り方は至ってシンプル。コクをつけるためのベーコンやにんにくなどを炒めて、ガラスープとカットトマトを加えて少し煮込み、美味しい出汁を作ってからお米を加えて煮ます。ここで八割できたと同然です。あとは、パプリカなどの野菜で蓋をしてオーブンで焼いて仕上げます。
パエリアという料理は、一番最初の出汁の素となる材料にどこまで拘るか拘らないかと、最後に乗せる野菜や魚介類に何を選ぶかが鍵だと思います。これはいつもの知ったかぶり的意見です。外したくないのは、ケッチャップを使わないことくらいです。ケッチャップは味が整い過ぎていてかえって全体を台無しにしてしまうと思います。完熟のトマトか缶詰のカットトマト限定です。
今日は、シーフードミックスなので凍ったままご飯に乗せてオーブンへ直行というわけにはいきませんから、お米を加えたあとに凍ったまま乗せて、ここでしばらく煮込んで味を出しました。
ほうろうのバットで試すといっても、私は他の事では直火にかけて鍋代わりのような使い方をしていますから、全く安心です。ただ、このような使い方もあるということを話すと皆びっくりするので、多くの方の発想にはないことなのかなと思ったのです。私にとってはそんなに大したことではないのですが、紹介するのもよいかと思いました。
材料
- 米・・2合
- シーフードミックス・・250g
- カットトマト(缶詰)・・300g
- カラーピマン・・2個
- ガラスープ・・600cc
- バター・・10g
- 塩・・小さじ2
- 胡椒・・適宜
- にんにく・・1片
- ベーコン(みじん切り)・・2枚
- ほうろう製のバット
作り方
- にんにくとベーコンはみじん切りにする。
- パプリカは縦に切って種を取り出し、2cmの縦長に切る。
- バットを弱火にかけ、バターを溶かしてベーコンとにんにくを焦がさないようにしばらく炒めて香りを出す。
- オーブンの予熱を220度で開始する。
- カットトマトとガラスープを加え、中火で5~6分煮込む。
- トマトの形がなくなったら塩と胡椒を加え、米が均一になるように加えてにたったら冷凍シーフードミックスを敷き詰める。
- 2~3分加熱し、冷凍の具材に火が通ったらカラーピーマンを全体に敷き詰める。
- オーブンに移して20分焼く♪
***
この5月で私のジョギングも一年を過ぎました。なんだかあっという間でしたが、ここまで続くとも思わなかったので一番驚いているのは私です。続ける原動力とそのエネルギーは何か、とふと思っていて、今でしたら立石公園がなかったらきっと続いていなかったのではないかと思ったりします。あの素晴らしい見晴らしとアルプスの山々見たさにひたすら走ってきたようにも思います。
物事を続けるためには、何かそういった特別なことでもないと続かないものなのか、やめたいという気持ちになった時、やめずに続ける人は一体どうやって続けるエネルギーを得るのか不思議になるのです。
昨日、木曽路へ行ってきて、それが最後にいつ行ったのか忘れるくらい久しぶりだったのですが、不確かな記憶を頼りに、以前食べたお蕎麦屋さんを見つけた時に「あってよかった」とホッとしたのです。最近、お店がどんどん姿を消してゆくので内心とても不安でした。例えばこういうことです。毎日ではないけどたまに、そして時々でいいから何かを必要とされた時に、いつもの私がここにこうしているよというのが当たり前でいいなぁと思うのです。
何かを続けるというのは、それでいいのじゃないかな。始めた気持ちがたとえどうであれ、また、自分が何かの理由でやめたくなったりしたとしても、人が喜んでくれたらそれだけでいいんじゃないのかと思うようになったのです。慈善事業のように誤解されやすい書き方ですけど、そういうことではない意味で。
90歳を過ぎた秋山千代さんが「美味しいと言って食べてくれる顔を見ているのが好き」と言っては料理を作って人をもてなしていたそうですが、そういう言葉をなんのわだかまりもなく言えるような素直な生き方がしたいです。
因みにこのお店の天ぷらは、その季節の山菜だけ。昨日は、アシタバ、桑の葉、雪ノ下でした。2~3月頃は、野芹でした。
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