ニンジンジャム:困った末の間引き人参のデビュー
畑で収獲してきた「間引きにんじん」です。こんなこと当たり前ですが、知らない人もいるかと思って画像を撮りました。形や大きさは不揃いでしょ。生育はまちまちで、芽が出たときからその違いの通りに育ちがスタートします。種の形はみな同じように見えて同じように育てているのですが、全部違って、まるで人間の育ちと同じなんですよ。大きさを揃えて売っているのは、選別後の精鋭達で、不揃い組みの方が圧倒的に多く残っているのが現実です。
育ちのよさそうなのを残して、遅れがちなのを間引きするのが生産農家などの方法かもしれませんが、私は間引き菜から食べるのが目的ですから、大きく育ったのから抜いてどんどん食べます。
人参が小さい頃は、葉も柔らかでかき揚げなどが嬉しく、そう今年は何回作ったことか、満喫しました(レシピ☛)。次に育った太目の葉と根は、茹でて刻んで甘味噌にしてご飯のおかずです。これが酢飯にとても合うので、梅雨時の酢飯のお供に嬉しいおかずです(レシピ☛)。さて、問題は丁度今の時期です。何が問題かというと、人参も大小そこそこ大きくなりますが、数が少ないので料理にするにはちょっと足りません。and小さいのがころころあり過ぎで、使い道がいま一つ中途半端です。だけど、一回で間引いた人参だけの重さは400gもあります。他のラインから、実はまだ抜いてきていません(><)。だから、この手の間引きにんじんだらけで困っちゃったわけです。
ジャムは直ぐに思い付いたよいアイディアでしたが、最近オレンジマーマレード(レシピ☛)、桑の実(レシピ☛)、ルバーブ(レシピ☛)と作ったばかりで、少し溜まり気味です。気持ちは消極的でしたが、まあ、でも迷っている暇はないので、さっさと作ってしまいました。
実は、今まで人参でジャムを作ったことが無く、昔市販品で食べた記憶でしかないので、ちょっと新鮮です。確かに人参なのですが、どこかでマーマレードに似た濃い味がします。人参の独特の香りがすっかり別の味というか、コクに変身したみたいな味です。加えたのは砂糖と、色止めと味を締める意味でのレモン汁だけです。
茹でて竹串がスッと通るくらいまで柔らかくなったら、少し冷まして粗熱を取り、煮汁と一緒にミキサーでガーとします。ここまでで工程の半分がお終いです。硬さは好みや用途によりますが、200ccの煮汁だとペーストとしては、スプーンから直ぐにするっと落ちるくらいの硬さで、砂糖を加えるともっとゆるくなります。しばらく煮詰めて硬さの調節をしてください。
かじってみるととても甘いので、お砂糖も控えめにしました。ジャムの素材としてはあまりにも身近でヘルシーな食材ですから、もっと早くニンジンジャムに気づいていればよかったと後悔しました。そうそう、ミキサーでペースト状にした時、離乳食だワッ!と思ったのでした。子ども達の赤ちゃんの頃が懐かしい人参のペーストです。そういえば、赤ん坊の頃は誰もが人参ペーストを食べるのに、人参嫌いな子どもは多いですね。ま、ここで味を見て甘さの調節をするとよいです。
材料
- 人参・・400g
- 煮汁・・200cc
- 砂糖・・200g
- レモン汁・・半個分
作り方
- 人参の葉を落としてきれいに洗う。
- にんじんがかぶる位の水で、竹串がスッと入るくらい柔らかくなるまでにんじんを茹でる。
- 200ccの茹で汁を取り置いて茹でこぼし、水気を切る。
- ミキサー(又はフードプロセッサー)で茹で汁と人参を一緒に撹拌し、ペースト状にする。
- 4をほうろう製の鍋(又はテフロンなどの金物ではない鍋)に移し、砂糖を加え、中火で焦がさないように時々かき混ぜながら煮る。
- 水分が蒸発して好みの硬さになったらレモン汁を加えて火から下ろす。
- そのまま冷ましてでき上がり♪
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