レトルトのミートソースに似て非なる野菜の煮込み
昨日は爽やかな好天に恵まれて、ちょっと外にでも出ようかとぼんやり思っていたら、諏訪湖半のマンションに住む友人宅に上がり込むような展開になって、美しい諏訪湖の景色を独り占めしながら楽しい一時を過ごしました。
私がこのような料理のブログを運営していることが、他へ与えている印象として料理の凄腕のような、それは、人にプレッシャーを与えてしまうのかとも思います。普段着の料理はなかなか出してもらえないので、大変損をしていると感じることがあるのですが、彼女はそう言いながらもお昼ご飯にどうかと、鶏肉でミートソース煮を作ってもてなしてくれました。明け透けで気兼ねのない付き合いというのを感じて、嬉しかったです。部屋に入るとなんだかいい香りがしていて、鼻を吸い込んで思わずそう言ってしまいました。
それが、彼女はレトルトやインスタントの食品をうまく使いこなす人で、話を聞くと自分流に味付け方を会得しているのです。驚くほど深みのある味が出せるのです。他所のお宅で作ってもらう料理には、こういうわくわくする話が楽しくて、いろいろな情報が新鮮です。レトルトのミートソースを使って、足りない部分にトマトケチャプを加えたそうです。簡単に説明を聞いただけだったのですが、おそらく他にも何か加えたのではないかと思います。
美味しかったので、夕方帰宅して家にあるもので同じように作れないかと、ちょっと真似てみました。うちには、レトルトのミートソースの持ち合わせは無いので、何にしようかと物色して、取りあえず野菜ジュースとケッチャップをベースに、ピーマンと玉葱、にんにくを刻んでしっかり煮込むことにしました。鶏の胸肉が一枚と茄子、人参、ヒラ茸が見える具材で、牛肉のバラスライスを少々刻んでコクをつけるというのはどうかと、なんだか準備するのが楽しかったです。
手順は、鶏肉に小麦粉をまぶしてじっくり焼く間に、野菜のみじん切りと、具として加える野菜を全て切ります。弱火で鶏肉に焼き色が付くまで焼くというのは、両面で20分は優にかけます。鶏肉の旨味が残った鍋の油で、続けて野菜のみじん切りと細かく切った牛肉を炒め、次に大きな野菜を加えて一緒に炒めます。全体に油がまわったら鶏肉を戻して、野菜ジュースとケチャップ、白ワインを加えて煮込みます。煮汁が半分くらいに煮詰まったら塩・胡椒で味付けします。
なんだか出来上がってみると、カレーのようにご飯と野菜を一緒に盛り付けて食べたくなってしまったのです。美味しくできました。特に息子などは、ご飯と一緒にというのを好んで大変喜びます。野菜ジュースのセロリ味が奥の方で感じられて、これにピーマンと玉葱が複雑な味を作っているのが良く分かります。今回作ったものは、今までにはない味付けになりました。できれば彼女に味見して欲しいくらいです。
材料(3人分)
- 鶏胸肉・・1枚(300g)
- 牛バラスライス・・60g
- 玉葱・・1/4個(50g)
- ピーマン・・2個
- にんにく・・2片
- 茄子・・3本
- 人参・・1本150g
- ヒラ茸・・80g
- 野菜ジュース・・1缶(190g)
- トマトケチャップ・・大さじ3
- 白ワイン・・大さじ3
- 塩・胡椒・・適宜
- ローレル・・1枚
- 小麦粉・・大さじ1
- オリーブオイル・・大さじ1/2
作り方
- 鶏肉を三つに切り、塩・胡椒(分量外)を軽く振って小麦粉をまぶす。
- 深めの鍋にオリーブオイルを引いて、皮目を下にして弱火で焼き色がつくまで両面焼き、一度取り出す。
- 同時進行で牛肉、玉葱、ピーマン、にんにくをみじん切りにする。
- 人参は7mmの輪切り、ナスは2cmのぶつ切り、ヒラ茸はほぐす。
- 2の残った油で3をしばらく炒め、しんなりしたら4を加えて炒める。
- 野菜全体に油が回ったら野菜ジュース、トマトケチャプ、白ワイン、鶏肉、ローレルを加えてしばらく煮込む。
- 煮汁が半分位まで煮詰まったら塩、胡椒で調味する♪
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