豆腐のソテー:いつもと違うよ、この焼き方:夏に向けて豆腐を美味しく楽しむ
朝はなんとなくまだ肌寒く、日中はかなり暑いと感じる好天に恵まれ、初夏の訪れかと思えば六月に入ったことをうっかり忘れていました。山では鶯が鳴くかと思うと反対側の山ではカッコウがいい声で鳴いていました。カッコウは真夏の暑い日差しのような時にはあまり鳴くことはなく、ひんやりした朝方などにゆったりとしたリズムで鳴きます。「カッコウー」と鳴く時に良く聞いていると、カーとのばした時の最後で半音上がるのですね、この伸びたときの響きがとても涼しげで、しばらくうっとりと聞き惚れていました。今更ですが、日本の四季にはまだまだ気づけていない素晴らしい事が沢山あるに違いありません。やっとそういうことに心を傾けられる余裕が出てきたかに思います。
昨日の臭豆腐は、大変な失態だったようにじわりじわりとこみ上げるものがあります。せっかくのたった一瓶の臭豆腐が、揚げ油にすっかり溶け込んでしまってがっかりな感じになったのは、後悔しても取り返せないのだからと早く諦めをつけなくてはいけません。とうちゃま、また機会があったらお願いね。昨日、最近更新し始めたエキサイトブログの日常の軽い書きとめに、コメントで「台湾で食べたら汗まで臭くなってました、香港の臭豆はもっと強烈でしたが…」という経験をした人の話(参照☛)があって、自分の体臭は分からないものだからと知らん振りもできず、ちょっと気になりました。
今日は、リベンジではありませんが、これから夏に向かってお豆腐を食べる機会が増えることと思うので、冷たく冷やして食べる以外に、こんなのはどうかなと思って作ってみました。豆腐のステーキ(レシピ☛)や焼き豆腐の茸ソース(レシピ☛)、とんぶりソース(参照☛)などで、木綿豆腐を焼くということはよくあります。普段は重石をして水分を出した後にそのまま焼くか、軽く小麦粉をはたいて焼くような手順ですが、今日はちょっと一手間入れて見ました。軽く水を出した豆腐を人数分に切って、オリーブオイルをまぶしてしばらく馴染ませてから、塩と胡椒をふって焼くという方法でソテーしてみました。オリーブオイルでコーティングしていない場合との差は、焼いている最中の水分はあまり出てこないというのは、いづれの場合も同じですが、食べてみると食感に違いがあります。今回の方法だと、表面はパリパリしていますが、内側には水分が残っていて凄くしっとりとして柔らかです。オイルを塗らない場合は、硬くパサパサとした感じです。今まではそれでも豆腐の味がしまって、甘くなって美味しいと思っていました。肉などの下準備でオイル漬けするというのは良く使う方法で、やはり驚くほど柔らかく、肉の旨味を閉じ込めてしまうということが顕著に感じられます。豆腐もそうなるとはあまり想像してませんでしたので物は試しというものです。
このソテーは単品でもおいしいですから、薬味を乗せてそのまま塩味だけでも充分ですし、サラダなどには、小さく切ってまぶせばハムなどの代用になります。ちょっと意外ですが、サンドイッチに挟んでも美味しいような気がします。そのときは、粒マスタードがいいかな、とか。そう言えば、先日考案したお豆腐の塩水漬けもかなり美味しかったです(参照☛)。
最近は、種類も多く、いろいろな豆腐が楽しめますが、この場合は、できるだけ昔ながらの製法で作った硬い木綿豆腐に限ります。自分で手作りするとわかりますが、どのように作っても市販品に多くあるような柔らかいプリンのようなお豆腐にはできません。焼いても縮まないお豆腐ってあるのですよ。
簡単な事ですが、ちょっと気づいた美味しい豆腐ソテーの作り方です。
材料
- 木綿豆腐(できれば硬いタイプで、絞り豆腐など)・・1丁(450g)
- オリーブオイル・・大さじ1
- 塩・・小さじ1/4
- 胡椒・・適宜
作り方
- 豆腐は平笊などの上に置いて、その上から豆腐の三倍くらいの重石を置いて30分程水を出す。
- 人数分に切った1の豆腐にオリーブオイルを全体にまぶし、冷蔵庫で最低30分ねかす。
- 2の豆腐に塩・胡椒をする。
- フライパンを弱火で予熱してからオリーブオイルを薄く引いて3の豆腐をのせ、焼き色が付くまでじっくり焼く。
- 裏返して同じように焼き色が付いたら出来上がり♪
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コメント
あの。メールなどしてみてもよいですか?
投稿: あん | 2009-06-03 15:14
あんさん、こんにちは。
ええ、その必要があればお気軽にどうぞ。
投稿: ゴッドマー | 2009-06-03 15:50