春雨サラダにぴったりのさっぱりドレッシング
先日中国の青島から届いた中国食材の一品で、さて、何を作ろうか。兎に角、裏面の料理説明にあるいくつかの工程の記述で、わずかに理解できる漢字を頼りにやるかしかないわけで、「水中煮沸6分」の文字の通り、つまり6分間麺を茹でてみることに。
殆んど無味無臭に近いですが、抜群なコシの強さが魅力の麺です。これを何かに例えようとしても例えがないのです。強いて言えば、腰の強い手打ちうどんのような感じです。ネットで調べて分かったのは、この麺のパッケージに「海帯粉皮」と書いてあることから、海帯は昆布のことらしい。昆布を粉にしたものが緑豆大豆由来の成分や馬鈴薯澱粉(ばれいしょでんぷん)などと一緒に練り上げられた麺だと。裏面の「産品説明」に書いてある私に読める漢字の解釈ではそう。平べったい大きな板状の春雨にも似ています。試しに一本茹でて食べた時は、強いコシに魅力を感じて、いろいろと調べるきっかけになりました。
昆布の配合で思いついたのが、天草が原料の日本の心太(ところてん)です。酸っぱいので好みが分かれると思いますが、キーンと冷たい心太をつるっと頂いた後のさっぱり感とその冷たさに、暑い夏は癒されますし、気持ちがしゃきっとします。で、この中国の巨大春雨も酢を利かせて、さっぱりとした感じの夏の「春雨サラダ」にしたらどうかと思いました。
青さ海苔と胡瓜(きゅうり)にザーサイの塩抜きしたものをスライスして、練りからしを加えた中華風ドレッシングにしてみました。わずか100gだけを茹でたので、物足りなかったですが、大変美味しい。このような食感の食品が、日本に他に無いのが残念です。
今回作ったドレッシングは、土佐酢の黄金比に少し多めの砂糖と塩を加えて甘酸っぱい感じにしたのですが、出来上がった味のイメージだけを表現すると、蕎麦つゆに酢を加えて鰹出汁で少し薄くしたような濃さに練り辛子と胡麻油を入れると、きっと同じような感じになるような気がしたのです。市販の麺つゆでも簡単に中華風ドレッシングが出来そうな気がしますよ。
私がいう「蕎麦つゆ」というのは、レシピで紹介しているの「麺つゆの黄金比」の事で、やはり割り下が登場します。
鰹出汁:すき焼きの割り下:昆布醤油
6:1:1(大さじで6杯:1杯:1杯だと120ccできますね)
麺の水分を加味して少し濃い目です。「麺つゆの黄金比☛」
この麺つゆの割合に酢を4(大さじで4杯60cc)と練り辛子、胡麻油を加えて好みの濃さになるまで鰹出汁で薄めると出来上がるということです。試しに作ってみましたらOKです。土佐酢で作ったのよりはやや醤油の濃さが強いですが、全体的には同じような感じにできました。作り置きの割り下や昆布醤油がない場合は、土佐酢の黄金比を使って、それぞれの調味料を配合するとよいですが、明らかに作り置きの調味料を使ったほうが調合し易いです。
使用した「海帯粉皮」は勿論日本では入手できませんので、春雨を代用して夏場のさっぱりなサラダとしてよいと思います。
材料
- 海帯粉皮(又は春雨)・・100g
- 胡瓜・・1/2本
- 乾燥青さ海苔・・20g
- 塩漬けザーサイ・・30g
ドレッシング・・その1(土佐酢の黄金比の応用)
- 出汁汁・・10:100cc
- 酢・・4:40cc
- 薄口醤油・・1:10cc
- みりん・・2:20cc
- (ここまでが土佐酢の黄金比)
- 砂糖・・大さじ1.5
- 塩・・砂糖の4分の1
- 胡麻油・・小さじ1
- 練り辛子・・小さじ1
ドレッシング・・その2(手製の作り置き調味料の応用)
- 鰹出汁・・6:大さじ6(90cc)
- 割り下・・1:大さじ1(15cc)☛レシピ
- 昆布醤油・・1:大さじ1(15cc)☛レシピ ※(6:1:1の割合)
- 酢・・大さじ4
- 練り辛子・・小さじ1
- 胡麻油・・小さじ1
作り方
- ザーサイは5mmのスライスにして水で20分ほど塩抜きし、千切りにする。
- お湯を2リットルほど沸かして、麺を6分茹でて(春雨の場合は袋の説明通り)、冷水に当ててぬめりを取り、笊に上げる。
- 青さ海苔を水で2~3分戻す。
- 胡瓜半分の長さの千切りにする(約5cm)。
- ドレッシングの材料を小ボールで混ぜ合わせる。
- 麺を適当な長さに切り皿に盛り付け、青さ海苔、胡瓜、ザーサイの順に乗せてドレッシングを回しかける。
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しまった。
ジョギングの一周年記念日は、5月19日だった。
もう過ぎてしまった。
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