2009-05-05

ざるラーメン:気分だけでもイギリス流休日の過ごし方

 終日どんよりとした沈んだ空気で、少し蒸し暑さを感じた日でしたが、とうとう雨も降らずに終わったようです。
 出かけない休日というのは朝から何となくゆっくりスタートするのです。私がではなく家族がですが、その時間的なズレなどから自分のペースが狂って疲れるのがわかります。他の人が骨休めをする時に、私は休まらないということなのです。昔はそんな事を言っている暇などありませんから、バンバン動いていましたが、かと言って特に過剰に何かをしているということでもないのでが。今、疲れている人が多い社会現象でもありますし、これはどうしたものかと少し考えてみました。
 先日、岐阜の友人と話していて、この歳になるとというか、結婚して子どもを育てて、その子ども達の行く先々が何となく見えてきたりすようなステージは、さて、私は一体どうしたいのだろうかという自分の将来が気になる歳なのだと思いました。
 あえてステージと呼ぶのは、考えざるを得ない状況ですし、ここであえて考えておくということで、幾分か自分が心休まるのかもしれません。親として子ども達の後押しや支援、協力ということは今後も惜しみなく続けて行くのでしょうけど、私個人の人生においては、もうそれほどの新見な状況も見えてきません。そうなると欲深いものだとつくづく思うのですが、できるだけ自分の為に生きようと益々思えてくるのです。生まれた時代と育ちからか、昭和な時代を背負っている自分が、自分の為だけになることを望むというガツガツしたことは既に破綻という結論を出しています。そんなきりのないことを若い頃はよく追い求めていたもので、それを手に入れることが唯一の幸せだと思っていたものでした。
 矛盾した言い方かもしれないですが、自分の為にだけというのは、捉え方を変えると所有したりされない本来の人間らしさに自分が戻るというか。これは心の事で、そういう自由な心を持つ幸せを掴むというような感じ。不自由の裏返しなのかもしれませんが、段々そういうことが見えてくるのですね。友人の心の問題を聞いていると、聞いている自分の心が何故もっと自由になれないものかと、結局自分に疑問として返ってくることなのです。
 なんだか漠然としていますが、友人との話も、Net上で見つかる人の、話の奥の心理のことなど、出会う言葉が自分に返ってくるのですが、最近そういった事に引き付けられるのは、心の在りようや人生を考えるようにという啓示に遭遇しているのかもしれません。無理矢理振り払うということでもできないのですし。
 ゆっくりとですが、こうやって自分の心を誤魔化さずに見ようとすることは、解放して行くことなのかと感じます。

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 さて、その暇で疲れる連休の昼食ですが、夕食に匹敵するくらいのボリュームにして、夕食は軽くしてみました。そうすると夜の時間に余裕を持たせられます。後ではっと気づいたのですが、これはイギリスの中産階級(上流階級というべきか?)の終末の過ごし方です。朝食はトーストにマーマイトなどを塗って、ミルクティーをすする程度。お昼頃食べごろを迎えられるように段取りして、ローストビーフや茹でた野菜、スープにデザートなどを用意して家族揃って時間をかけて食べます。夕方、手作りのスコーンやトライフルとミルクティーを飲んで(アフタヌーンティー)その日の食事は終わりです。これが一週間の締めくくりのような日になるのです。夕方から夜にかけての時間をゆったりとくつろげるので、気分も軽やかになります。
 こんな風に一週間のリズムを作ると、めりはりが出て良いと思います。毎日一定のリズムでそれに慣れると、どうしても新たなリズムに合わせるのが億劫になるものです。ですから、あえて食事を変則的にしてリズムを変えてみるのです。普段一人でいる時間が長い私にとってもそうですが、人と共に生きるということがストレスでなくなるような暮らしかたってあると思いますし、それを受け入れていくのもこれからの生き方に繋がるのかもしれません。

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 で、お昼に麺類を食べるのは、普段お弁当に人にとってはたまにはメニューに入れたいお楽しみです。今日は、麺を多目に頂きたいと思ったのでざるラーメンにしました。中華風のタレを作ってつけ麺にすると何回でもお代わりができますし、何よりも麺を沢山食べたという満足感が得られるものです。今日のこの組み合わせは、我が家では休日のお昼ご飯にしてはボリュームがあります。P5040003_2
 喉越しの良い極細のちぢれ麺にしました。よくあるラーメン用のスープの素はついていないタイプの麺で、熱湯で1分茹でて、すぐに流水でしごきながらぬめりを取ってコシをつけます。麺を茹でる時間が短いので、野菜や麺つゆは全て準備を整えておきます。しゃぶしゃぶ用の豚ロースを2リットルのたぎったお湯に入れて、ほぐしながら色が変わる程度に火を通したら引き上げて、氷水で冷まして水気を切っておきます。他の野菜を準備したら肉と一緒に、一人分ずつお皿に盛り付けまP5040001 す。

材料

  • ちぢれ麺・・適宜
  • 豚ロースしゃぶしゃぶ用・・適宜
  • 野菜
  • レタス・・6枚
  • アスパラガス・・3本(茹でる)
  • 人参・・50g(茹でる)
  • もやし・・1袋(根切りして茹でる) 
  • キュウリ・・1本(千切り)
  • 細葱・・2~3本(小口切り)

タレ(一人分)

  • 鰹出汁・・50cc
  • 淡口醤油・・大さじ1(15cc)
  • 味醂・・小さじ1
  • 酢・・小さじ2
  • 塩・・一つまみ
  • 胡麻油・・小さじ1/3
 

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