2009-05-22

串カツ(豚のスライス肉の応用):新型インフルと上手に付き合う

 テレビ番組は、新型インフルエンザで持ち切りのようです。画像では、東京のマスクをかけた人々の通勤の様子を伝えていました。
 ニュースによると、ニューヨークに滞在した二人の女子高生が帰りの機内で発熱状態だったにもかかわらず、簡易判定では陰性という結果だった為そのまま帰宅。帰宅後の翌日、精密な検査で陽性だったと判明した事から大騒ぎになった模様です。状況説明する同校の校長は、会見中涙ぐむという始末でした。(心中はお察し申し上げるのですが、泣く事じゃないというか、泣く事で伝わるものが、会見の目的をすり替えてしまうような)
 普通、マスクというのは付けている人を保護するという目的よりも、むしろ付ける事でウイルスに汚染された唾や鼻水などの飛散を妨げる為のほうがより効果的で、マスクN-95についても、ある基準で「予防できる」という信頼される(90%以上)数値があるそうです。日本のあの画像からは、マスク装着さえすれば、ウイルスをブロックできると思い込んだ信者が如何に多いことかと感じます。しているだけで安心なのかもしれませんね。でも、感染するもしないも「運」だと言うと、それこそ非科学的だと言われそうですが、マスクを通り抜けたウイルスが空気中に飛散して、それをマスクをつけた人が吸い込んでも、その人の健康状態や年齢、これまで掛かった病歴などが人によってまちまちなので、発病しない人もいます。また、マスクしていたから掛からなかったとも言い切れないので、何一つ確かな事はないのです。今回のように、機内の検査で陰性だったように、その成否も科学をもっても確実ではなかったわけです。
 こんな時にニューヨークなどへ行かせなければ良かったのにというのは結果論であって、そういうことを叩いて本質が変わるのなら兎に角、マスコミの取り上げ方には方向性の舵取りがないのでしょうか。批判しても、時既に遅かりしです。どんなに予防しても、かかるときはかかるのですから、騒ぐ意味がないことです。誰も率先して痛い思いはしたくはないですが、守りようの無いものがこの世に存在している、ということを理解して、受け止めるという以外にない事だと思います。自らを無菌にはできないのです。科学を解釈するということは、知性を備えることからでしょうか。いや、他人事ではないのです。
 以上のように書き始めていましたら、極東ブログで「正しいマスクの使い方: 咳やくしゃみの人にそれを譲ってあげること」(参照)と、心身ともに病んだ人すべてに優しい、譲り合い社会の心地良さに癒されるような内容がエントリーされました。インフルエンザやその予防ついてきちんと理解できていれば、一人一人の状況下で、何が自分にできることなのかが見えてくることだと思います。極東ブログでは、そのことを説明するに足る情報を集めて、スリムにまとめられています。

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 昨日、いつもの肉屋さんの前で、肩肉スライスが何だかとても美しくて、何に使うかなどはいつものように後で考えるとして「六枚ください」と、女将さんに頼んだら「何を作るの?」と聞かれ、それからしばらく料理の事で立ち話が始まりました。これ、いつものことなのです。肩肉は、ももよりも少し多めに脂がついているかな程度で、繊維の方向は一定ではなく、筋肉が入り組んでいるというのが特徴です。肉屋さんでは、適当な大きさに切って炒め物やカレーなどにすると良いと言っていました。お肉屋さんは、豊富な肉を適材適所に使い分けているのでしょうけど、献立も決めずに、見た目で綺麗なお肉だからという理由で買うような私ですから、私が肩肉を何に使うのか興味津々だったのでしょう。串カツの話をするのはちょっと躊躇したのですが、話したら女将さんの口が「ホー」と、言ったそのまま固まったようになりました。肩肉を丸めて串に刺した串カツに驚くなかれ、赤身のスライスににんにくのスライスを挟んで、何枚か重ねた豚カツだって作ります(レシピへ☛)。丸めて肉じゃがにだってしちゃうんですからね(レシピへ☛)。結局困る事が無いのです。在る物全てにチャンスがあるのですから、とか熱弁はふるいませんでしたが。ま、そういう自惚れてきな感じ。

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 で、画像を見れば分かると思いますが、長い肩肉を半分に切って、つまり12枚のスライスになります。幅も広すぎるので一様に4~5cm幅になるようにたたんで、余分なぴらぴらは内側に仕舞い込んで丸めます。串カツのお仲間として玉葱は欠かせませんね。衣の内側で蒸されて甘くなった今の玉葱を挟まない手はないですから。その玉葱がバラけないで、うまく串にとどまらせるコツは、必ず肉と肉の間のポジションにすることです。で、先端は茹でた人参です。息子が面白い物があるね、と表現したのはこれでした。何か問題でも?うちの畑産ではありませんが、近くの農家のです。甘くて美味しい新人参です。

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 これらを下準備したら串に刺します。塩と胡椒を軽く振って小麦粉を刷毛で軽くはたいたら、卵液(卵と水を同量)にくぐらせて、細かく潰したパン粉をまぶます。ラップをして冷蔵庫で最低30分寝かして、衣を落ち着かせてから揚げます。衣が細かい方がいいかどうかですが、私が細かくする理由は、油を余分に吸わないからというのと、むらが無く付くので具が油から保護されます。つまり、蒸すための良いコンディションになります。

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 肩肉のスライスを丸めて串カツにしたというだけのことなので、特にどうという事もありませんが、安価なスライス肉の工夫で家計を助け、しかも美味しいという一石二鳥の一例です。因みにここの肉屋さんの串カツは天下一品です(参照)。衣が付いているので買って帰ったら家で揚げるだけです。肉は、バラ肉の8mmほどの厚切りが刺してあります。これに似せたような私の串カツは、脂こそ少ないにせよ、肉の食感は空気の層がある分、ふんわりとしていてそれはジューシーにできます。お粗末様でした。

材料(6本分)

  • 豚肩肉スライス・・6枚(330g)
  • 玉葱・・半分
  • 人参・・太い部分8cm
  • 串・・6本
  • 塩・胡椒・・少々
  • パン粉・・1カップ弱
  • 卵液・・大さじ2と同量の水
  • 小麦粉・・大さじ1強
  • 揚げ油
  • 付け合せの野菜・・レタス・トマト・レモンスライス

作り方

  1. 豚肉は長さを半分に切って3~4cmの幅になるようにたたんで形を整えてからくるくる巻きにする。
  2. 人参は6等分にして塩茹でする。
  3. 玉葱は櫛切りに6等分する。
  4. パン粉をコップなどで潰して細かくする。
  5. 串に、肉、玉葱、肉、人参の順に刺してから塩・胡椒する。
  6. 5に刷毛で小麦粉を軽くはたく。
  7. 卵液に浸してからパン粉を満遍なくまぶし、ラップをかけて冷蔵庫で最低30分寝かす。
  8. パン粉が良く馴染んだら、揚げ油を180度に予熱して色よく揚げる♪

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