2009-05-08

銀鮭の包み焼き:合理的な買い物術とは

 楽しい連休を過ごされましたか。今年は特に16日連休のような方もあると聞いていましたが、家で料理をする人もかなり多かったのではないかと思います。というのは、このブログへ、普段よりもかなり多くの方にご訪問頂いたようです。わたしもブログを始めてこの方、五月の連休に休まずに更新したというのは初めてのことでした。ニュースではU-turnラッシュを報じていましたが、それも動きとしての一部で、実際世間の台所事情というのは、緊縮という感じが拭えません。その結果なのかどうか、ここがいくらかでもお役に立てたのかなと思うと、嬉しい気持ちです。

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 さて、一昨日予告しました鮭の包み焼きです。ほうれん草のパスタにあわせたメインのおかずとしてです。パスタは短時間で作る料理ではありますが、出来上がるまで気が抜けませんので、オーブンが料理してくれるおかずは、タイミングを計って焼き始められるまでの準備が勝負です。
 私が鮭の包み焼きにしたのにはそれなりの設計があります。パスタを食べ始めて、頃合を見て焼き上がった鮭を食卓に「はい、どうぞ!」というタイミングで出すことです。オーブンが料理してくれるので、自分自身も食べ始めていることが出来ます。まあ、いつか秋山千代さんのように、皆が食べているのを見ているのが楽しいという楽しみ方に変わるかもしれませんが。
 いつも念頭にあるのは、このような事を含めた「段取り」です。献立の設計段階から出来上がるまでの流れを画いて作業を始めます。最後に計画したとおりに出来上がるかどうかが、唯一自己評価して楽しめることだと思います。料理って孤独な作業ですから、楽しみを見出す努力も必要です。 
 普段の食事の献立では、主食になるご飯やパン、麺類などからまずはどれにするかをまず決めて、そして主菜、副菜、と決めます。一昨日でしたらほうれん草とブナシメジのパスタというのが先に決まっていましたから、主菜になるものの選び方として、付きっ切りにならない料理法の主菜を考えます。すると出てくるのは、作り置きのできる冷たいものや、冷めても美味しく頂ける料理や、オーブンやスロークッカーなどの他のアイテムで手をかけないで作れる料理などです。このようなことが作る前に頭の中で整理されていると、料理に取り掛かるのも積極的な気持ちが用意できますので、気が重くなる材料は既にもう無くなります。
 主婦の意識の中に、家計というものがありますから、一応、範囲内で買い物をするという目安を持って買い物をします。その時に一番役立つのが、旬の物が何かを知っているかどうかです。例えば一年中ある茄子は、旬は夏から秋です。真冬に真夏の状態を作るには、暖房と設備が整った環境が必須です。つまり一年中あっても旬を外した時の茄子は大変高価だということです。魚も旬には大漁なのが一般的な判断ですから、市場でも安値になります。一番一定なのは肉類です。が、これも時期的に美味しい時期というのが微妙にあるそうです。季節に左右されない物では卵がそうです。昔から値段的に他の食材との比較で一定していると思います。
 大まかですけど、これ位のことを注意して買い物をするとなると、知らないことや疑問に思うことはお店の人に聞いて学習するのです。少しずついろいろな事を覚えていって、買い物にも目標や目当てを以って済ませるのが、特に時間の無い人にとって有効な考え方だと思います。ちょっと説教染みてきましたね。

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 では、鮭の包み焼きのレシピの話です。難しい事は何もありません。銀鮭は紅鮭に似てきれいなピンク色をしています。若干薄めの色です。油はそれほど強くないのですが、身の解れがとてもソフトです。ムニエルや包み焼きなどに向いていると思います。
 最近良く使うのがオーブンシートですが、アルミフォイルと同等の結果が得られますし、焦げ付いたりしませんから扱いがとても楽です。このオーブンシートに塩・胡椒した鮭の切り身を置き、チーズや味噌に合う手ごろな野菜を2~3種のせます。以前味噌マヨネーズを乗せて作っていましたが(レシピ参照☛)、チーズを乗せるとこってりし過ぎてしまうので、チーズの時はマヨネーズはやめておきます。その代わり、チーズの種類をいろいろに変化させるとバリエーションが楽しめます。殆んどのチーズは味噌と相性が良いので試してみると良いです。今日のは、長門牧場産(ショップ参照☛)の赤くないチェダーチーズです。熟成が60日なので風味が強く、味はソフトです。自由農園に行くと、長門牧場産と八ヶ岳農場産(ショップ参照☛)の両方のチーズが入手できます。

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 熱が回り始めると、蒸し焼きされるうちに味噌とチーズがとろけて混ざり合い、具から伝って鮭に味がしみ込みます。出来上がって直ぐが、その絡んだ部分が一番美味しく感じられます。
 材料を順番に乗せて両端を捻って閉じたらオーブンで10分焼きます。ほうれん草のパスタが出来上がる時間から逆算して予熱し、スイッチを入れるだけです。

材料(3個分)

  • 銀鮭・・半身(600g)
  • ブナシメジ・・1パック
  • 長葱・・1本
  • チェダーチーズ(60日熟成)・・60g
  • 味噌・・大さじ1
  • 味醂・・大さじ1
  • オーブンシート・・30cm×3枚

作り方

  1. 銀鮭を人数分に切り分け、両面に軽く塩をして、水がにじんできたらキッチンペーパーで吸い取る。
  2. ブナジメジをほぐし、長葱は5cmに切り分けて両面に斜めに数本隠し包丁を入れ、フライパンで軽く焼き色をつける程度に焼く。(甘味が増して香ばしくなる)
  3. 小ボールで味噌と味醂を混ぜてペースト状にする。
  4. オーブンシートに1の鮭を皮目を下にしてのせ、胡椒を振ってブナシメジと1/3の長葱をのせ、千切ったチェダーチーズを散らして3の味噌ペーストの1/3量をたらす。
  5. オーブンシートの両端を中央に寄せて両サイドを捻って閉じる。
  6. オーブンを20度に予熱し、10分焼いて出来上がり♪

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