2009-05-16

クロソイの中華風蒸し:自分を裁くということ?かな・10代の男子に思う

 男の子の成長からということでちょっと思うこと。
 近所の子で、小学生の頃から知っていて、それまで話したことも無かった子だったのが、たまたまミニバスケで彼が高学年の頃から関わるようになって、始めて体育館で口を聞いて知り合ったような経緯があります。
 彼が中学二年になって、私が、彼が通う中学のバスケ部の外部コーチに招かれて再会するまで、何となく存在を忘れていました。この彼の小学生時代で、唯一印象として残っていたのは、引っ込み思案で気が弱く、いやもしかしたら優しい性格なだけなのかもしれない、おとなしく目立たない子というものでした。中学での印象も全く同じで、むしろそれはもっと深刻化したような感じで、いつも伏し目がちで人の顔をまともに見ないし、上級生にに対しても恐る恐るの態度は、彼の将来を心配せずにはいられないような印象を持ったのです。
 対話ということが苦手で、彼が私に許せる言葉は、謝る事と返事だけでした。彼に、彼の意見や思うことを問うと固まってしまうのです。要するに、私にとっては接する事が難しい子だったのです。
 彼が、同世代の仲間とはどのようにしているかと様子を見ると、顔つきは同じで、笑顔や笑い声が聞こえてくるようなことが無い子です。そして、彼が唯一打ち込んでいるバスケットはというと、下手の横好きと言ってはごめんねだけど、でも、本人も自覚している通り下手糞です。体が硬く、バスケットに必須の俊敏性はなく、一言で言うと向いてないのです。が、練習を一生懸命こなし、できないことを悔しがる人一倍頑張り屋でした。その一点だけで続けていられるような彼に、私も何とか達成感を一つだけでも味わえたらと見守っていました。
 ある時のミーティングで、気持ちを聞いているのに誰も自分の感じている事を言えないというのが露骨に浮き彫りになったことがありました。例えば一番分かり易い例で、練習試合で勝った時など誰もが嬉しそうに自信に満ちたいい顔をしている時に、その状態の自分の気持ちが言えないのです。この学年の特徴的な感じでした。初めは、私の原因は何かと悩みましたが、対話ができないわけでもなく、普段はふざけあったりもする関係ではありました。本当に訳のわからない、理解に苦しむ対象でした。
 ある日、学校以外での家での暮らしで彼らがやっていることはゲームだけだという事を知った時、当時「ゲーム脳」ということに啓発的なことを述べる学者が多くいて、私自身も気持ちのどこかにゲームの影響について危惧を抱いていました。物は試しにとばかり、ゲームを親に預けるなりして処分してみてはどうかと提案してみたのです。たとえ一ヶ月でもいいからと。彼らのうち、早い子で保育園から、殆んどの子が小学校低学年から始めたという兵(つわもの)揃いです。ゲーム歴の一番長い子が率先してゲームを断ち切る構えを見せてくれたお陰もあって、連鎖反応的に、全員が処分したのです。練習中の私に対する表情や態度が変わったと感じた二ヵ月後、家での変化を聞くと、暇な時間に本を読むようになった(ま、まんがも含めて)とか、家の手伝いをするようになったなど、大人が喜ぶような「お答え」みたいな感想を言うので、揺すってみたのですが、どうやら本当らしい。というのは、親から裏が取れてそれがわかったのです。しかも、約束の時間が守れない、ゲームばかりして親の言う事を聞かないなどの反感を買っていたらしく、私は、親からは丁寧なお礼をされたのです。今まで誰の言う事も聞かなかったのに、自分からゲームを処分したのが信じられなかったそうです。全員がゲームをやめた動機は、私が彼らを理解する上で必要最低限の対話を求めても、彼らが何一つ自分が自分の気持ちが分からないということに気づき、それが苦しかったのだと思います。始めて「俺っておかしいのかも」と思えたのかもしれません。
 一番おかしかった彼も、自分がどんどん変化しているのを自覚できた様子で、最終的には担任に成長したと認めてもらえたことや、親と会話のある生活を取り戻して変身してしまったのです。この一連のことは二年かかって漕ぎ着けた結果でしたが、これが果たしてあの当時言われていたゲーム脳克服劇だったかどうかは定かではありません。
 彼らが卒業する時、私は県の指名コーチとして高校生の指導に当たったため、大学進学を希望していた彼らがそれを達成できたのかどうかは知らずにいました。
 その、気になっていた子は一浪して、今年入学したと先日聞いたのですが、どうも第一希望ではなかったようです。思えば、あの下手糞なバスケットの当時ですら「僕はNBAの選手が夢」でしたし、大学の志望理由は「NBAに近づく」でした。彼が進みたいところへ近づいているとはけして見えないのですが、でも彼は頑張るのを止めない。その根性は、果たされない夢をただ追いかけているだけかい?大丈夫かい?と声をかけたくなるのです。
 今でも時々彼らから「コーチ」と呼ぶメールが届くのですが、いつまでも可愛い奴らです。
 自分のやったことが、彼らにとってどれ程良かったのかどうなのかわかりませんが、彼らがこれから男として20代になるでに、頑張り過ぎてくたびれ果てないで欲しいな。勝負はこれからだからね。
 と、こんな遠くからメッセージを贈りたくなりました。

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 今日は、クロソイの蒸し物です。クロソイの旬は無いようで、いつでもラッキーなら釣れる魚だそうですが、私の釣り経験にはありません。カサゴ科だそうですが、この種の魚は大変美味しいです。大型でも味が落ちることはないです。小型の時はそのままで塩焼きや、中型になればアクアパッツア、大型では刺身、焼き物、煮物とどう料理しても白身がホックリ柔らかで甘いです。

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 中華蒸しは、淡白な白身の魚には打って付けの料理方法です。頭から尻尾まで40cm近くありましたので、鱗を落として内蔵とエラを全て取り除いたらそのままタレをかけて蒸しました。小さい場合は皿に乗せて蒸してそのまま食卓へ直行ですが、尻尾を切り落としてもやっとウー・ウェンパンに乗る大きさなので、皿は使わずに直接オーブンシートを蒸し皿に敷きました。

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 もし、対応できる鍋がなかったら身を半分に切るなどの工夫が必要です。生姜とねぎを散らして蒸すだけなのですが、魚から出る旨味がタレと混ざって、このタレの酢に魚を甘く感じさせる効果があるように思います。時々鰈(カレイ)でも作ります(レシピ☛)が、食べ終わるまで無言で、下をむいたままひあたすら食べます。魚を食べるのが面倒だという人が多いですが、一度とびっきり美味しい魚に出会ってみろと言うなら、この料理が一番です。面倒だなんて言わせませんよ。

材料

  • クロソイ・・1尾40cm弱(800g)
  • 長葱・・2cm
  • 生姜・・1片(千切り)
  • ほうれん草・・1束

 ほうれん草は、間引き菜で永田農法で作ったものですから茹でずに軽く蒸します。
タレの分量

  • 淡口醤油・・50cc
  • 酒・・50cc
  • 味醂・・25cc
  • 胡麻油・・大さじ1
  • 細葱・・適宜
  • オーブンシート・・33cm×33cm

作り方

  1. ほうれん草は洗って軽く蒸してから水に放って冷ます。
  2. クロソイの鱗を落とし顎の下から肛門まで包丁で切り裂き、内臓とエラを取り除く。
  3. 薬味の生姜は千切り、長葱は大き目のみじん切りにする。
  4. 小ボールにタレの材料を混ぜ合わせる。
  5. ウー・ウェンパンの蒸し皿にオーブンシートを敷き、その上に2の魚を乗せ、4のタレをまわしかけ、薬味を乗せる。
  6. 盛り付けるさらにのほうれん草を並べておく。
  7. ウー・ウェンパンに水をカップ1入れて蓋をし、蒸気が出たら下準備した蒸し皿を乗せて蓋の蒸気抜きの穴をⅢにして強火で15分蒸し、出来上がったら5cmに切った細葱を乗せて出来上がり♪

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