紅糟漬けの鶏肉ソテーと野菜を挟んだ大餅(ターピン):ハムスターが遂にやってきたよ
終日薄曇りといった天気であるにもかかわらず、日中は暑いとさえ感じる程気温が上がりました。なかなか雨も降らず、人参と長葱の種を蒔いた翌日の一日だけの雨では、乾燥が気になってきましたので思い切って畑に水やりをしました。明日降りそうだというその日に雨が降らない事もあるので決行しました。両方とも1mmと言っていいような芽が出てきたのは幸いでした。また、先日じゃが芋の芽の出る兆を感じていた土のひび割れからは勢い良く芽が出揃っていたのを見て一安心しました。永田農法では、種を蒔いた後だけ乾燥させない程度の水やりをするだけで、殆んどの野菜は手をかけません。じゃが芋などは種芋を植える前の肥料も入れませんし、ただ、畝(うね)をできるだけ高く作って水はけを良くしてあげるだけです。この辺の人にこれを言うと、気違いでも見るよう顔をされて、そんなやり方ではダメだと説得に掛かってきます。その話が長くなるのが分かっていますので最近は、永田農法の話は私からはしません。近所の畑のお婆様達は、変わったことをやる家だけど、楽しんでいるからいいんじゃないのー。みたいな感じに見守りながら適当に放って置いてくれてるようです。どの畑でも上手くできないという人参は、我畑だけは採れているというのに、それだけではあまり認めてもらえないようです。(ま、いいんですけどね。)
我が家に家族が増えたお話しです。息子がハムスターを飼いたいという事がひょんな事から発覚して、結論から言いますと♀を二匹飼い始めたのです。
ハムスターに至る前段の話はこう。ペットブームだからか、このような不景気の折りからの癒し系家族のお勧めからか、「ペットフェア」なるイベントがあるというので見に行ってみたいという話が最初にあって、私も見るだけなら行ってみたいと飛びついたのですが、いや待てよと。人一倍欲しくなって、飼う飼わないの押し問答の末、きっと買ってしまうに違いないとう自分がくっきり見えたので、結局、一時間も考えた末に行くのを止めました。見てしまったら買わないで帰ってくる自信がないのでこれが得策です。行くのを止めたと息子に話したら、犬よりもハムスターみたいに自室で飼えるような小動物の方が本当は好きかも、と言うのです。前段で犬を諦めた矢先だったので、あっさりと承諾してしまった私は、息子の作戦にもしかして引っ掛かっちゃった?かしら。
ペットショップで、ハムスターを選ぶより先に、手には鉋屑(かんなくず)、水のみ用のボトルとトイレをしっかり抱えていました。何故か水分補給と排泄を一番に気にかけた私でした。店員さんから説明を聞くうちに、彼女が以前飼っていたというハムスターだけに、話がハイテンションになってきてどんどんヒートアップするのです。ハムスターを如何に可愛がったかが伝わってきただけで十分お友達という感じ。楽しそうで、ハムスターって可愛いんだぁと、すっかり話のツボにハマってしまいました。かくして、この幸せな二匹は、息子の部屋の机の下の暗がりでゆったりと昼間の安眠に入ったようです。やれやれ。
今日は紅糟(紅麹菌を米に混ぜて醗酵させた赤茶色のペーストで、もろみ味噌のような風味。軽い塩味と少し甘味掛かった味)に半日浸け込んだ鶏のもも肉を焼いて、野菜と一緒に大餅(ターピン☛レシピ)に挟んで頂きました。中国料理の北京ダックの皮を頂くような感じです。
紅糟にほんのり味がついているのでお酒でのばして肉に満遍なく塗ってそのままでも充分風味を楽しめますが、物足りない場合は、甜麺醤を好みでつけると紅糟の味がそのまま濃くなったような感じになります。紅糟は中華食材のお店で買い求める事ができます。一般の家庭ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、沖縄出身の知人は、沖縄では肉料理が多く昔から中国料理の流れを受け継いでいる為、食材としてよく使うと話していました。発酵食品が体に良いということはよく知られていることですからくどくなりますが、肉を柔らかくしてくれますし元々は中国の漢方薬でもあったそうです(参照☛)
さて、料理自体は大変簡単で、紅糟に浸け込んでいる間にターピンを作ります。ターピンが難しそうだと思われる方には春餅(レシピ☛)はどうでしょうか。捏ねて寝かした生地の間に油を塗って二枚を合わせて丸くのばしてそのまま両面を香ばしく焼き、焼き上がったら剥がします。一度に薄い皮が二枚できる方法です。
肉自体がとても柔らかくジューシーなので、そのままでも大変美味しいです。
- 鶏もも肉・・1枚(350g)
- 紅糟・・大さじ1
- 酒・・大さじ1
- 生野菜・・レタス、エンドウ、トマト、人参
- 大餅・・4枚(小麦粉400g分)
◆ 薄力小麦粉200g分のレシピはこちら☛
◆ 赤味噌で作る簡単な自家製甜麺醤(てんめんじゃん)のレシピはこちら☛
作り方
- 紅糟に酒を加えて充分混ぜ合わせてゆるくのばしたら肉に満遍なく塗り込んで袋に入れ、空気を抜いて閉じたら冷蔵庫で最低半日漬け込む。
- 大餅(ターピン)を焼く。※早めに焼いてラップをしてしっとりさせると包みやすくなります。
- 生野菜を切る。
- 食べる直前に肉を取り出し、中火よりやや弱めの火加減で皮目からじっくり焼き始める。
- 肉の表面に水分がにじんできて周囲に火が通ってきたら裏返してジューシーラインまで焼く。
- 良く切れるナイフで肉の長手方向に縦に半分に切り、それぞれを斜めに削ぎ切りにスライスして皿に盛り付ける♪
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コメント
今日作ってみました。
野菜たっぷりなとてもヘルシーな一品ですね。
紅糟は香りが良いですが、強い味っ気は無いので、野菜をはさむ量に合わせて甜麺醤の量で良い塩梅になりました。
大餅も割と簡単で、まずまず上手く焼けたと思います。
食感や香り、焼きあがった後の層状態などはパンマイスターのゴッドマーさんの足元にも及ばずと思いますが、もっと手慣れればあともう一歩美味しく焼きあがるのでしょう。
レシピ、ありがとうございます。
投稿: ふ゛り | 2010-03-07 19:57
ぶりさん、でかしました!
貴殿の記事では、見た目の出来栄えよりもかなり控えめな表現で、謙遜?とか思うほど、大した出来栄えでした。「大餅も割と簡単で、まずまず上手く焼けたと思います。」と、思っていらっしゃったとは、正直でよろしいです。その通り、大変美味しそうでした。鶏肉のジュシーな感じが、あの様に写るのは、料理と撮影の腕前の両方が揃っていないとできるものではないです。
ターピンは簡単ですけど、指先に緊張があると、粉が思うようにまとまりませんから、層を作るにも上手くねじれなかったりしますね。結構繊細さを要すると思う中、上出来だと思います。
師匠のつもりはないですが、弟子に追い越されてしまっているかもです(;´Д`A ```
投稿: ゴッドマー | 2010-03-08 06:21