石持(イシモチ)の両褄折り焼き:骨の多いイシモチにはぴったりの焼き方:県職員のもらうボーナスとAIG役員のもらう配当金は国民から見たら同じレベルでしょう
昨日の午後のニュースで知ったのですが、日本では老舗の百貨店、伊勢丹吉祥寺店が業績不振で閉店すると発表しました(参照)。この不況の折にあっても不思議は無いのですが、友人のご子息がこの春から伊勢丹に就職された時、冗談半分に、北海道の何とかの百貨店も店仕舞いをしているし、伊勢丹には起こらないとはいえないと話していたのでした。それが起こってしまった今、「百年に一度の不況」の程と自分の持つ尺度に隔たりを感じました。実は、この伊勢丹の閉店とは全く関係なさそうですが、昨日の朝のNHKニュースの長野番で
「県人事委員会は11日、県職員に支給する6月のボーナス(期末・勤勉手当)について、合わせて0・2カ月分引き下げて1・95カ月とするよう村井仁知事に勧告した。」(参照)
と報じたのを聞いて、これは県民が黙っていないのではないかという懸念を持ったのと、県職員が今の感覚でボーナス支給を当たり前にもらえるというなら、伊勢丹は破綻しないというか。呆れたのです。
話は三月に遡りますが、アメリカ保険大手AIG(アメリカ・インターナショナル・グループ)役員への高額報酬の件で何が批判されたかというのが蘇ってきました(参照)。これは、米政府が認めた救済の為の資金を受け取っておきながら、役員に高額の配当金を支払い、それに対して政府が訴訟を起こすかというような内容です。これと長野県のボーナス支給が直接関係あるというわけではありませんが、県の人事委員会の範囲で決定するような事なのでしょうか?いえ、事実はそうなのですが、それじゃダメでしょと思うのは、「なあなあで決めているのではないの?」と、私の下衆の勘繰りです。これは、日本の政治が国と地方を分権しているため、お互いに干渉しあえない部分の事なので、県ごとに見解も異なる事になるのでしょう。
ですが、民間では既にボーナス支給に対する考え方が変わってきています。その昔は、季節の変わり目の物入りに時期に、生活を支える為の生活支援のための配慮ではあったのですが、もっと昔は、「不当な差別」の産物です。その平等性が尊重されて今に至っているわけです。話が長くなるので、歴史的な背景はこちらで☛「企業別組合の歴史的背景」二村一夫
そもそも公務員の給料は国民が賄っているわけで、その国民が政治には無関心でも、財政面に関しては一番関心が強くて当たり前です。何故って、納税によってより実際的に国政に参加しているからです。政治家のすることが一番遠く感じてしまうのは、どの政治家も政党も、具体的な政策を揚げている政党は皆無ですから、国民はみな不安に満ちています。
0.2か月分の引き下げ如きで、県民が黙っておかないということは、さてこれからこの件がどう展開するのか。ボーナス支給で県民から反感を買うと、県政の本質で躓くようなことにならないといいですが。
今日は、旬を迎えた石持(イシモチ)です。身に水分が多く塩焼きが一番のお勧めです。が、今日は白身の上品さを活かして両褄折り焼き(りょうづまおりやき)です。骨の多いイシモチを三枚に卸して、食べやすくするという意味もありますが、両端を内側にたたんで串を打って焼くのは、厚みをつけて蒸し焼くということです。内側の身がホクホクになって、石持のような水分の多い白身の魚ではとても美味しくなります。この方法は今まで何回か紹介していますが、また試されていない方は是非一度お試しあれ。
- イシモチ・・2尾
- 割り下(☛作り方)・・小さじ2
- 金串・・4本
作り方
- イシモチの鱗をおとして頭を切り落とし、内臓を取り出してから三枚に卸す。
- 両面に軽く塩を振って10分ほどしてからキッチンペーパーでにじみ出た水分を吸い取る。
- 皮目を外側にして、両端を内側に折り、金串を打って固定する。
- 織り込んだ方を先に焼き、身の半分位まで白くなって火が通ったら裏返して表になる方を焼いて完全に火を通す。
- 完全に焼けたら表面に刷毛で割り下を塗って1~2分焼き、香ばしく焼き色をつけて出来上がり♪
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