バランスの良い三食混ぜご飯(鮭・小松菜・油揚げ):ガスがなくてもできますよ
昨日は、娘の引越し先も概ね片付いた事だろうと連絡を入れてみましたらびっくりと言うか、呆れたと言いますか。誰があんなに我慢強い子に育てたのよと、今回という今回は人のせいにしたかったです。
引っ越して一週間以上になるというのに、料理をするためのガス台が未購入だと言うのです。都市ガスだったところからプロパンガス用に変わったので、余儀なく買い替えになったのです。息子と二人分のご飯だけは炊飯器で炊いて、おかずは何処かから買って来て間に合わせているというのです。こんな時に、ありがたいものです。が、呆れたと言うのは、ガス台が高くて買えない言うのです。で、おいくら万円かと聞くと、四万円台だそうです。ここがなんとも涙ぐましい我慢の部分でもあるのですが、親に助けを求めてもよさそうなお値段だと思うのですが、これを絶対に言わないのです。何も言ってこないのですから「ふーん、大変ね。じゃー何とかしないとね」くらいのことをかまして、そ知らぬふりでもできたら私も一端の親と言うものです。が、こういう状況では、ダメ親になってしまいます。買ってきたおかずで侘しく食べているのではないかと、チラット想像が過ぎっただけで不憫に思えてくるのです。「こっちで何とかするから」と、口を衝いて出てしまいました。余計な事を言ってしまったと後悔しましたが、娘も待っていたかのように「じゃお願い」と、間髪入れずに返してきました。
こういうのは、娘がのんびりした性格だからなのか、我慢強いからなのか、間に合わせのものがあるから困らないからなのか。
引越し貧乏と昔の人は言いましたけど、今まで難なく使っていたもので、引っ越すと使えなくなるものに、カーテン、家具、仕様の違うガステーブルなどがあり、その買い替えと新たな家の賃貸条件への支払い等、当初の予算をオーバーする結果、蓄えがなくなってしまうものです。大家さんの都合で出立ち退きになったので、引越し費用の負担はないはずが、見えない部分での出費が意外にあったのだと思います。
娘は二十二歳になりましたが、ここでいろいろな経験を積んで、いい勉強になったと思います。私もおなじ歳頃には、単身で渡英して全て自分で賄う生活をしましたし、それはその後の自分を支えてきた大きな力だったと思えるので、苦労を買うことはいい事です。ただ、昔と違うのは、今の人達は、恵まれて育っているので、ガツガツしていないというのか、割りと暢気です。その辺が、見ていてはらはらする部分なのかもしれません。成るように成って行くのでしょうか。
さて、まるで信号機みたいなご飯になってしまったのですが、赤、青、黄色の混ぜご飯です。作り方を工夫すれば、電子レンジでチンしても作れるご飯なのですけどね。娘か息子なりが、こういうものを作る元気があるかどうかです。
甘塩の紅鮭を焼いてほぐします。レンジならそのままチンします。小松菜はみじん切りにしたら塩をして青汁を絞って青臭さを取り、フライパンで軽く乾煎りして火を通します。レンジなら、塩もみした小松菜を入れたボールにお湯を張って、さらにレンジでチンして水気を切ります。油揚げに味噌を塗って、香ばしく両面を焼いて1cm角に切ります。これもレンジでチンすれば、適当に水分が抜けてカリカリに成ります。または、オーブントースターやオーブンで、弱火で両面を焼きます。全て準備できたら、大きな器に移して炊いたご飯とさっくり混ぜ合わせ、布巾をかけてしばらく蒸らします。油揚げに塗った味噌が次第にご飯と馴染んで、美味しい混ぜご飯が出来上がります。
栄養のバランスも良いので、おにぎりにしてお弁当にも良いと思います。
材料
- ご飯・・三合
- 甘塩紅鮭切り身・・1枚(130g)
- 小松菜・・100g
- 薄揚げ(10cm程の小さいもの)・・2枚
- 信州味噌・・大さじ2
- 塩・・小さじ1強
- 白炒り胡麻・・適宜
作り方
- 小松菜は洗って1cmに切り刻んだら塩で揉んで10分ほど置きます。
- その間に、鮭をグリルで焼いて骨を取り除いて身をほぐす。
- 油揚げの3辺に包丁の先を入れて切り離したら開いて内側に味噌を大さじ1ずつ二枚とも塗ってグリルで両面を香ばしく焼く。※オーブントースターでも焼けます。
- 1の小松菜の水気を絞り、フライパンでほぐすように炒り、軽く火を通す。
- 3の油揚げも1cmの短冊に切ったらさらに角度を変えて1cm角に切る。
- ご飯が炊けたらボールなどに移し、鮭、小松菜、油揚げを全て加え、湯気が飛ぶようにゆっくりとさっくり混ぜ合わせる。
- 布巾をかけてしばらく蒸らし、炒り胡麻を振りかけて頂きます♪
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