スペアリブとトマトの醤油煮:スロークッカー編:世知辛い世の中での入学式
長男の入学式を終えて、やれやれな一日でした。そして、高速道路の思い切った値下げが施行されて二度目の週末だったというのも、渋滞を思うと気が重かったにせよ、少しわくわくな気分でした。
通いなれた東京までの高速道路料金が千円というのは、気持ち悪く感じるものです。これが二年後には元に戻るというのです。そんな事、今の市民感情では許せない気がします。スーパーマーケットで数十円の値下げ商品に群がる買い物客の光景や、高速道路料金値下げの週末にどっと繰り出す車の混み様は、異質のものであるにせよ、生活の厳しさを物語っているようです。
華やいだ入学式の光景も、心から喜べない、なんというか、気持ちのどこかにこの日を迎えられなかった人の影を感じました。入学式の式辞には全く関係ないことかもしれませんが、諸先生方の長い長い挨拶の中で、誰一人、この世相に触れて話す先生がいなかった事が意外でした。学生や親が勇気や元気をもらえるような温かい言葉というのが、一言くらいあってもいいのじゃないかなどと思ったのは、大学の発展と反映の軌跡を語りたかったからなのか、素晴らしいお話しばかりだったからです。途中、自分の気持ちがずしっと重くなるのを感じた時、最初はその違和感が何処から来ているのか分かりませんでしたが、帰路について、道路の込み合いやサービスエリアでの食事風景などを見て、はっとしたのでした。普通の生活で華やいだ部分なんて、何処にもないのです。この格差が顕著に浮き彫りになる今、この狭間で苦しむ人が他人と比べてしまったら、そりゃ生きていく希望も未来も無くなるというか、どこかに消えてなくなりたくもなるような、そんな社会現象でもあるのだとしんみり思いました。
幸い、人とは逆行の動きであった為、渋滞に巻き込まれることはありませんでしたが、土曜日とあって、一般道路はかなり混雑していて、特に高速道路の出入り口付近1~2kmは渋滞が多かったように思います。帰宅時間も少し遅れ、途中、末の息子に夕食準備の指令を出したのでした。スロークッカーにスペアリブを仕込んで出かけたので、メインのメニューは良しとして、ご飯を炊飯器にセットする事と、野菜サラダを準備する事を頼みました。助かります。
彼は、人参の千切りが大の苦手です。本人はどうして細く切れないのか原因が分かっていません。そこまで熱心さがまだないというか。ですからその度に、ある程度緊張しているというのが伝わってきます。昨夜は、水菜とピーマン、人参のサラダがお題でしたが、どうなっているかと楽しみに帰宅しましたら、なるほど千切りというのではなく、スティックキャロットになっていました。そして、一生懸命自分でフォローするその言い草が「千切りができるのに、わざとしないでスティックにするのと、千切りができないから、スティックにしか切らないという、この違いだよなー」なのです。本人の名誉の為、画像は取りませんでしたが、別に違和感無く食べられるものだと思いました。
さて、スロークッカーお得意の煮込み料理で、昨夜も帰宅後、直ぐに温かい食事にありつけたわけですが、今日の味付けは醤油系で、少しトマトの酸味と甘味を効かせただけの、白いご飯にも合う味付けです。レシピも、出来上がりの味のイメージがはっきりしていれば、組み合わせは自由自在です。
息子の作った野菜サラダとご飯に助けられてほっとしたのも、食事ができるということは、ありがたいものだとつくづく思いました。
【参考】
◆ スペアリブの粒マスタード煮込み:スロークッカー編☛
◆ スペアリブのマーマレード煮☛
◆ スペアリブと白花豆のこっくり・あっさりスープ☛
◆ スペアリブの紹興酒と蜂蜜煮☛
材料
- スペアリブ・・800g
- 塩・・小さじ1
- 胡椒・・適宜
- 醤油・・カップ1/2
- 酒・・カップ1/2
- カットトマト(缶詰)・・カップ1/2
- ケチャップ・・大さじ2
- 砂糖・・小さじ1
- 水・・カップ1と1/2
- 灰汁取りシート・・1枚
作り方
- スペアリブに塩と胡椒をよく揉み込んでから、フライパンに脂身が当たるように並べて中火で焼く。
- 時々場所を変えて焼き色が付くまで焼いたらスロークッカーの内鍋に肉を移す。
- 材料の醤油から以下を全てクッカーに入れて灰汁取りシートを乗せ、「弱」「8時間」にセットしてスイッチON。
- できた!
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