シャキシャキしたじゃが芋と烏賊下足の中華風和え物:川越っていい街 NHK連ドラ「つばさ」
この春からNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」が始まりました。という書き出しをすると、まるで私がこの系統の大ファンのようですが、実はそうでもないのです。ただ、この「つばさ」だけは、始まる前から楽しみにしていたわけがあって、物語の舞台が埼玉県の川越なので、懐かしいという理由です。だからと言って、特別に川越に何かがあるということでもありませんが、私が小中高育った実家から、今なら圏央道であっという間に行かれるという近いところでもあるのです。
県立高校の校区は四つで、そのうちのもっとも東京に近く、道を隔てて向こう側は東京都のような西部地区の外れに位置したところから通っていましたので、当時、川越に出るのにバス、電車、徒歩と小1時間は掛かりました。川越に行く機会といえば、バスケットの県大会の開催が浦和、大宮方面(現在のさいたま市)でしたから、川を越えて行くから川越で。と、いうのは伝説的に言われているそうですが、川越市の名前は、鎌倉時代にこの地を統治していた御家人河越氏に由来しているそうです。話が長くなるので端折ると、川越出身の恩師が自分の苗字と同じだという理由から、自己紹介では必ずこの語り草でしたから、記憶に残っています。30年以上も経って、この事が忘れられないインパクトになっているというのは、そういう意味では、上手な自己紹介ですね。そんなわけで、県を西から東に横断する時は、川越経由というのが理由で、必ずここの商店街を通り抜けてJR川越駅に乗り継いだのでした。今朝もドラマで川越祭りの画像が映し出されていて、懐かしく「時の鐘」を見ましたが、久しぶりに訪ねてみたくなりました。
ドラマは始まったばかりでまだ良く分かりませんが、キャスティングが面白いメンバーで、今の社会にありがちな、世代の特徴を醸(かも)し出す為の工夫のようなものを、ダイアログから感じます。また、NHK朝の連続ドラマというのは長い歴史があるので、この歳まで生きていると、思い出のようなものを引き出されてしまいます。
ちょっと変わったキャスティングと言うと、吉行和子さんかな。お兄さんは、私の大好きな小説家の吉行淳之介さんです。昔なら沢村貞子(1996永眠)さんあたりがこの役をやったら、商売屋の女将としてかなりの貫禄だと思います。もっとも、沢村貞子さんは、自分が書き下ろした「私の浅草」をモデルに、「おていちゃん」という連続ドラマ小説にもなったほどです。吉行さんは、何となく柔和な感じで、女将というイメージからちょっと遠く感じます。それというのも、若い頃の彼女の演技や役柄のイメージが私に強く焼付いているせいか、今の役柄上、そう演じているのか。
先日、他所で知ったのですが、主人公のお母さん役の高畑敦子さんは、1954年生まれだそうで、げげげっと激しく驚きました。おばさんなのに、おばさん化していない感じの身のこなしや口調やテンポが非常にリズミカルでコミカルです。
いろいろ書いていたら長くなるので、この辺にしておきますが、川越に行ったら、食べてみて欲しいものが一つあります、くらづくり本舗の「店蔵」という最中です。で、お蔵の形をした皮の中に粒餡がぎっしり入っています。甘さは上品で、大きいのに一人で一個食べてしまうくらいです。大昔からこの最中が好きです。見てみたら未だに一個百円です。今でもきっと変わらない味だと思います。
そうそう、今日はこれから長男の大学の入学式なので、時間に余裕があったら川越まで足を伸ばしたいと思っています。人に勧めている場合じゃないですね、もしかしたら古(いにしえ)の最中にありつけるかもしれません。そうだったらいいのになぁー、そうだったらいいのになぁー♪失礼しました。夕方には勿論、クイックリターンで帰宅します。末息子が帰宅して、お腹を空かしていることでしょうしね。
さて、今日の料理は、じゃが芋が続きますが、シャキシャキした食感のじゃが芋と烏賊下足の中華風サラダです。
下足は、烏賊の料理で下足を使わない時に、冷凍でストックしておきます。ある程度たまると解凍していろいろな料理に使います。今日は、烏賊三杯分の下足をサッと塩茹でして、千切りにしたじゃが芋も、湯通ししてシャキシャキした食感を残して中華風の味付けで和えます。じゃが芋が、いわゆるじゃが芋っぽくなく、新鮮な食感に出会えること間違いなしです。こうした食感にするコツは、あまり火を通さない事です。じゃが芋の成分の澱粉は、熱を加えてα化すると固まります。じゃが芋がホクホクするのはこの状態ですから、その手前で加熱をストップします。見分け方は、お湯を加えて透き通った状態がベストです。これを過ぎて火が通った状態になると白濁します。熱湯に浸して1~2分です。その変化は目視できますから見逃す事はないと思います。
次に味付けですが、笊にあげて水気を切ったらボールに移し、酢をまぶしてよく和えます。千切りですから冷めるのも早いので手早くします。これで冷めながら酢が染みこんで、下味が付いた状態になります。あとは、塩、醤油、胡麻油、少量の砂糖を隠し味に加え、胡椒で風味を付けたら、下足と一緒に和えて小口にした細葱を散らします。
沢山作っても、食感が楽しいのであっという間に食べてしまいます。
材料
- 烏賊下足・・3杯分
- じゃが芋・・大2個(250g)
- 細葱・・小口切り大さじ2
- 米酢・・大さじ3
- 塩・・小さじ1/3
- 砂糖・・小さじ1
- 醤油・・大さじ1
- 胡椒・・適宜
- 胡麻油・・小さじ1
作り方
- 烏賊下足は凍ったまま、塩茹でして水気をきり、先端の細い部分を切り落としておく。
- 鍋に2リットルくらいのお湯を沸かす。
- じゃが芋は皮を剥いて薄くスライスし、斜めに重ねて細い千切りにし、直ぐに水にさらして澱粉の粉っぽい感じを流して笊に上げる。
- お湯がたぎったら3のじゃが芋を入れて軽くかき混ぜ、全体が透き通ったら笊に引き上げ、水気を切ったらボールに移す。
- 分量の酢を加え、全体に行き渡るように和えたら続けて塩、砂糖、醤油、胡麻油の順に加えて、胡椒を振って味付けする。
- 5に1の下足を加えて和え、最後に細葱を散らして出来上がり♪
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コメント
いつも楽しみに読ませていただいています。
高畑敦子さん、昭和54年生まれってことはないと思いますが…
もしや1954年生まれなのでは?
投稿: Kuri | 2009-04-06 10:44
kuriさん、こんにちは。
すみません。ご指摘の通りです。昭和の54年生まれと言う事は絶対にあり得ませんね。私よりも、おねぃ様ですからι(´Д`υ)アセアセ
投稿: ゴッドマー | 2009-04-06 15:40