生昆布と薩摩揚げの煮物:常備菜を組み込んで栄養のバランスをとる
この2~3日でぐっと冬の気温に戻ってしまったようです。いつもジョギングで通りがかる他所様の庭先の福寿草は、満開の花をしばらく楽しめていましたのに、霜ですっかり萎れてしまいました。これだからこの土地の天気に油断ができないのです。もうがっかりです。と思いながら、先日話をしていた畑のことが気になって、帰り道、覗き込んでみましたが、相変わらず綺麗に真っ直ぐと耕された畝(うね)が並ぶ畑の姿でした。
突然、長男がクッキーを作るのだと張り切りだして作ったのがこのサブレ。
Valentine Chocolateのお返しですと。本を見ながら、その通りに作っているにもかかわらず、やっていることを見ていると、「そうやってはダメよ」のような動作が多々あって、数回声を掛けたのですが、改めてレシピの書き方の勉強になりました。
例えば、バターと粉糖を練り混ぜて、最後に小麦粉を混ぜ合わせる時、単に「混ぜる」と書いただけでは不十分で、仕上がりをふっくらとしたサブレにしたいとあれば、「大きな動作で木ベラを切るように」などの細かい動作の説明と、仕上がりをイメージできるような目標を書き添えてあると、息子のような初級でもきっと作りやすいのではないかと思いました。
息子が見ていたのは、私が20歳頃に買ったお菓子作りの本「お菓子とおやつ12か月」ですが、私がこの本で上手にできなかった理由が、息子の動作で30年ぶりに気づくという有様です。上級者向けの本だからか、あまり詳細に渡っての作り方は書いてありません。女子栄養大学:香川 綾さんの発行した本で、当時はこの方がどのような方かを知らずに買った本です。昭和50年の出版ですから、レシピにも大変懐かしさが漂います。
さて、作り置きができて、長く保存ができるようなおかずのことを常備菜と呼びます。この常備菜を副菜として献立に上手に組み込むと、栄養のバランスを取りやすく、食卓も華やぎます。四郡点数法(香川綾さんが生み出したバランスの良い栄養摂取法)からみると、海藻類は第3群の淡色野菜に属しますので、ここで1点を摂ることができます。一々点数法にこだわるわけではありませんが、作ったお惣菜を後からでも分析しておくと、他の栄養では何を補ったら良いのかが分かってくるので、献立を決める目安になります。
この四郡点数法を意識し始めた頃は、簡単なやり方が見つからず、一点ずつ確かめながら表とにらめっこ状態でしたが、切り干し大根の煮物、昆布の煮物、きんぴら蓮根、煮豆、浸し豆、ゼンマイの煮浸し、野菜のピクルス、豚肉の時雨煮などを常備菜として作り置く事で、点数計算が楽になりました。あまり細かく緻密になると続かなくなるので、気楽にというアドバイスも頂き、何とかこれまでに至っています。そして、これなら長続きできるんじゃないかというコツを書いてくれているので、こちらを参考に☛栄養をきちんと取る For Dummies by finalventの日記
今日は、細切りに加工済みの生の長昆布と、短冊に切った薩摩揚げを鰹出汁で下煮してから、最後に醤油や味醂で味付けした煮物です。佃煮のように甘くなく、長く煮込みません。あくまでも、分量のお出汁と調味料を煮切った程度の煮物です。副菜として、少しでも食べるといいと思って作るのですが、鰹のお出汁が効いていると味に深みが出て、ご飯ととても相性が良く、つい食べ過ぎてしまいます。お弁当用に残すのがやっとで、嬉しい悲鳴と言うべきです。
材料
- 生の長昆布・・300g
- 薩摩揚げ・・10cmの丸型1枚
- 白煎り胡麻・・大さじ2
- 鰹出汁・・カップ1
- 醤油・・大さじ3
- 味醂・・大さじ3
- 酒・・大さじ3
作り方
- 生昆布は流水で洗い流して、ゴミなどを取り除き、食べやすいように短く切る。
- さつま揚げは、3cm程の長さに短冊に切る。
- 平鍋に鰹出汁と昆布を入れて中火にかけ、煮汁が半分くらいになるまで煮詰める。
- さつま揚げを加えて、火が通ったら醤油、酒を加えて、煮汁が少なくなるまで煮込む。
- 味醂を加えて更に煮て、好みの味に整えたら胡麻を振りかけて出来上がり♪
※できるだけ煮汁を残さないように煮詰め、甘味が足りない時は、最後に酒を多めに加えて調節すると良いです。
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