空豆のお浸し(浸し豆)と蕗の薹の天ぷら:捗らない畑仕事
日曜日は天気が崩れるというので、畑の土を掘り起こしてほぐす作業を始めました。
その前に、実験で植えてあるほうれん草と小松菜の件を片付けなくてはと思って、最初に様子を見てみました。寒い時に一度見た時は、真ん中の芯の部分だけしっかりした葉が残って、周囲の葉は、朽ちてしまっていたのですが、若干成長したと思われます。それに、永田農法で呼ばれている根で、地表に近いところで綿毛のような細かい根が茎の周囲に団子のように生える「美味しい根」が、もっこリ張っていて、どうやらこの根が越冬を助けたのではないかと嬉しくなりました。見た目、地上に生えている葉よりも大きいくらいの根です。朽ちた葉と土を落としてみると、こんなほうれん草食べなくても・・・と、息子がため息。私は、何事もやってみることが大事だからと、帰宅後、お昼の煮込みうどんに下茹でも何もしないでいきなり入れたにもかかわらず、ファンタースティック!Super甘くて柔らかくて美味しい。しかもえぐみ(灰汁のにがみ)無し。正に永田農法のほうれん草でした。嬉しかったです。これで、極寒のこの地の年越しが容易に出来る、という事が立証できたわけです。残念ながら、小松菜は放置し過ぎらしく、何度も朽ちては生えるを繰り返したのか、非常に硬くこわばってしまいました。天候の不安定さからきているように推測しますが、そういう点ではほうれん草の方が丈夫なのかもしれません。
余談ですが、息子が、東京で暮らすのに、自分専用のテレビが欲しいと言っている件。その話が昼食中に出て、「こんな時期だし、どうしてもとはいえないけど・・・。」と、現代っ子らしからぬ殊勝なことを言うと思いましたが、親が萎びたようなほうれん草を喜んで食べているのを見たら、そりゃそうだろと思ったのですが、それもちょっと可愛そうな感じ。でも、あれは親を如何に落とすかという作戦なのかな・・・ぅーむ。
このまま順調に種蒔き出来るといいのですが、3月中は天気も不安定なので、「ケイカル」(永田農法10か条参照)を蒔いて、準備だけ進めておく事にしました。
いきなりせっせと耕して、一気に手に豆を作ってしまった昨年の失敗を繰り返すまいと、ほんの少しだけに止めておきましたが、それでも手の平が浮腫んだ感じがして、なんとなく痛いです。なるほど、「捗る(はかどる)」という漢字は、「手偏」に「歩く」と書くのですねぇ。
帰り道、ご近所のおば様方に会うと、この土地独特の言い回しで「よくじゃん・・・」と言われます。多分褒めるようなニュアンスだと思います。そういう意味でいっているのかなぁと、言葉の意図をちょっと考えて間を置いてしまうと、次の相槌が打てずに、なんとなく失礼しちゃうのがイケないと分かっているのですが、こんな尻切れ蜻蛉(トンボ)な会話には慣れました。
さて、一昨日の雨がまたもたらしてくれたのか、蕗の薹や野萱草が沢山見つかりました。この前採れた一山の蕗の薹は、蕗味噌が好きな母に宅配便で送ったのですが、地面の下にスタンバイしていていたのですね、また、一山採れました。下の畑のお婆ちゃんまでもが、自分の畑の土手から採ってくれました。
そんなわけで、揚げ物が続くのですが蕗の薹と、一昨日人気だった大和芋のげんこつ揚げをまた作りました。あの時、長男は友人宅にお泊りでしたから食べていなかったのもあって、それはもう喜んで沢山食べてくれました。今回の三色は、赤が南瓜、緑が蕗の薹の葉、茶色が木耳(キクラゲ)です。私も、東京に行ってしまう前に、三年ぶりのふるさとの味を食べさせてあげられたのが何よりで、嬉しかったです。
天ぷらなどに、あっさりとした空豆の浸し豆など摘みながら春を満喫です。鞘(さや)を割って豆を取り出すと、黒くなった付け根の部分がお尻の形のように丸くぷっくりと膨らんでいます。ここに親指の爪を当ててめくり剥がすようにして取り除きます。こうすると、穴から出汁が入り込んで味が染み込むという訳です。
空豆は火の通りが早いので、沸騰後1分で茹でこぼし、水気を切って直ぐに出汁に浸します。冷めながら味が染み込むので、すっかり冷まします。
材料
- 空豆・・12
- 出汁
- 鰹出汁・・10(200cc)
- 醤油・・1(20cc)
- 味醂・・1(20cc)
蕗の薹の天ぷら(作り方参照☛)
- 蕗の薹・・20個
- 揚げ油・・適宜
- 薄力粉・・大さじ2
- 水・溶き卵・・同量で大さじ3にする
げんこつ揚げ(作り方参照☛)
- 大和芋・・150g
- 南瓜・・3cm
- 木耳(キクラゲ)・・2枚
- 蕗の薹の葉・・適宜
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