2009-03-21

大和芋のげんこつ揚げとそぼろ丼:小沢さんの生き様に少し期待

 いろいろと世間を騒がせているこの度の小沢さんの一件で、昨日、極東ブログにエントリーが掲がっていて、オヤ、金曜日はサバト(お休み)だと思っていたのに、休出するほどの緊急事態発生?
 小沢氏「検察と徹底的に戦う」…秘書起訴でも代表継続か」☛YOMIURI ONLINEの見出しに、私も驚いたのです。政治の事は、ここにあまり書きたくないと言いながら、私も昭和な人なのでこういう見出しには弱いところがあります。ハートが熱くなるような、野次馬根性のような。
 今の政治には、もう望みも期待もしないよ、とどこかで言い聞かせているだけで、結局本心は、ヘタな期待をすると裏切られた感が強く残るので、後の痛手を収めるのはもうヤダ、勘弁してと思っているだけなのかも。今日の(いえ、昔からですが)検察のやり方に理不尽さを感じ、そのやり方が、民主主義を唱えるこの時代でまかり通っている、という事に疑問を持たない方がおかしいです。おかしいことはおかしい、変なことは変だと分析したことを公開し、暴走列車に幾ばかでもブレーキをかけ、議論という土俵を作ることが、民主的になるという事です。
 でも、「検察が矛を収めるのなら」(極東ブログ☛)という仮定というか、その説は、官僚政治の体質をすっかり改善しないと実現できないことで、きっと通らないと思いますし、そこが日本が民主的になり得ないネックになっているのです。でも、小沢さんが自分の生き様として戦うと言うのなら、国民が「民主政治とはこれだ」と言うものを実学できるように、本当のあり方として見せて欲しいと願います。
 極東ブログにへばり付く蛆虫のような人達(侮蔑しかしないような人達)の数に象徴されるように、偏見に満ちた日本国民に、民主的とはこういうことだよと、実際に検察を相手に見せていただきたいものです。小沢さんが最後まで辞さないという信念を貫くという事は、国民に生きた民主政治を見せる最後の仕事とも言えます。「徹底して闘う」 検察との対決姿勢鮮明☛NIKKEI NETそこには、応援したくなりました。政権や政局云々については、先の言葉を失うのですが・・・すみません。

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 さて、今日の料理です。最近、和食を見直すというのがマイブームになっていて、今更ですが鰹出汁の魅力に参っています。私が取る出汁(一番出汁☛)は、最低限のことで、そんなにこだわっているつもりではありません。ただ、お出汁で味付けするとういう感覚がぐっと自分の中に入ってきて、もっと自分のものにしたいという欲望が湧いて来たのです。限られた食材で料理するという幅が、お出汁によってもっと広がるような期待があります。
 旨味調味料というのもめったに使わないのですが、旨味というのは、塩や砂糖、酢、醤油などに天然に含まれるミネラルや多種の菌の作用が大きく、化学調味料には出来ない味を作り出してくれます。そして、舌に後味を残さないのが自然な証拠です。
 そうは言っても、本物の味というものが、自然な素材から生まれるとしたら、今の時代、完全無欠を言い切るのは難しく、製造工程のどこかでそれなりのものが混ざっているとも思いますし、永田農法で行う化学肥料(液肥)の使用にも、有機栽培農法の「常識」が邪魔をしていると、踏み切るのに時間が掛かりますし、「自然」と思いこんでいる事が本当はどうかと考え直すチャンスにも恵まれなくなります。P3200003
 調味料を考え直す機会として、日本の古くからある「出汁」が、いいきっかけを与えてくれたような気がしています。
 今日の料理は、大和芋の揚げ物と豚肉のそぼろ丼です。この揚げ物は、大和芋か山芋でしか出来ません。長芋だと擂った生地が流れてまとまりませんので、間違わないように気をつけてください。擂鉢を使って擂ると肌理が細かく、適度に空気を含むので、揚げた時の食感が軽く仕上がります。彩の綺麗な赤、緑、茶の食材を選ぶといいと思います。今回は、冷凍の枝豆を塩茹でして鞘から取り出し、薄皮を剥いた豆と、3mmのサイコロ人参、水の出ない木耳(キクラゲ)を混ぜ、スプーンで一口大に掬って揚げました。表面はサクサク、中はもっちりとしてそれでいてツルンとした生地が楽しめます。鰹出汁をたっぷり使った吸い地を少し濃い目に作って、細葱と一緒に浸けて頂きます。

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 そぼろご飯は、今回は豚の挽肉を使用しました。牛でも鶏でも作り方は同じです。
 市販の挽肉は、いろいろな部位から寄せ集めた肉ですから、一度灰汁を抜きます。と言っても、笊に広げた挽肉に熱湯を回し掛けて良く水を切るだけです。この一手間で、素晴らしく上品なそぼろになります。肉と同量の玉葱をみじん切りにして、一緒に炒め合わせ、鰹出汁と砂糖、醤油を加えて、煮汁がほぼ無くなるまで煮詰めます。食べる時に、ガリ(手製の生姜の甘酢漬けレシピ☛)の千切りを乗せると一段と美味しくなります。

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 以前にも紹介したのですが、私が使う砂糖は、沖縄産の「素精糖」か長野県駒ヶ根産の「玉砂糖」、濃い口醤油は岐阜の「やまやす」です(現在は製造中止中)。
 手順としては、大和芋の揚げ物の下準備を済ませ、そぼろの肉や玉葱を用意して火にかけ、出来上がる頃揚げ油を加熱し始めると、そぼろは冷めませんし、揚げ物は直ぐに食べられます。どちらも短時間で直ぐにできる割りに豪華です。

材料

大和芋のげんこつ揚げ

  • 大和芋・・250g
  • 人参・・3cm
  • 木耳(キクラゲ)・・2~3枚
  • 冷凍枝豆・・20個

吸い地

  • 鰹出汁・・200cc
  • 淡口醤油・・大さじ1
  • 酒・・大さじ1

そぼろ丼(4人分)

  • 豚挽肉・・300g
  • 玉葱・・300g
  • ラード・・小さじ2
  • 鰹出汁・・150cc
  • 玉砂糖・・40g
  • たまり醤油・・大さじ6
  • 生姜の甘酢漬け・・適宜

作り方

  1. 人参は半分に切って、枝豆と一緒に軽く塩茹でする。
  2. 枝豆は鞘から出して薄皮を剥き、人参は3mmのスライスに切ってから3mm幅の短冊に切り、最後にサイコロ状に切る。
  3. キクラゲは細い千切りに切る。
  4. 大和芋を洗って皮を剥き、擂鉢ですったら2と3を混ぜ合わせる。
  5. お湯を沸かし、ほぐした挽肉を笊に広げて回しかけ、水気を良く切る。
  6. 生姜の甘酢漬けを千切りにする。
  7. 平鍋を中火にかけてラードを溶かし、挽肉と玉葱を一緒に炒める。
  8. 玉葱が透き通ってきたら鰹出汁、砂糖、醤油を加えて混ぜながら、煮汁がほぼ無くなるまで煮詰める。
  9. 途中揚げ油を加熱し始め、180度になったらスプーンを2本使って4を一口大に掬って、色よく揚げる。
  10. ご飯を盛りつけ、8のそぼろを乗せて6をのせて出来上がり♪

【お弁当:そぼろのリメイク例】
◆ 卵焼き
◆ 枝豆と玉葱のマッシュポテト☛レシピへ
◆ 金柑の蜂蜜煮☛レシピへ

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コメント

おはようございます。博多はここ数日暖かくて桜も来週には見頃な感じです。そぼろは笊で熱湯を回しかける下処理…またまた勉強になりました!早速連休明けのお弁当作りに使わせて頂きます!お料理教室を開く考えはないのですか?わたし絶対行きたいですもん(笑)
お醤油の話ですが。うちは熊本の卑弥呼という所が出してるお醤油とお味噌を使ってます。とくに薄口が美味しいですね。良かったらご参考までに…
ではまたレシピ&日記。楽しみにしてますね!

投稿: あこ | 2009-03-21 07:44

あこさん、こんにちは。

こちらは、梅がやっと色づき始めたというところで、場所によっては桜も咲いているのかも。
誰かと一緒に料理するというのは楽しいですよね。料理教室ではないけど、友人達が泊まりで来たり、一緒に作ってお昼ご飯を食べるようなことはありますよ。何人かで一緒にレシピを見ながら作ると、知っていることを足しあうだけで、かなり勉強になるものです。子どもがいる時は、順番に子守を決めてとか、昔は良くやりました。あと、持ち寄りのお昼ご飯とかね。

あ、お醤油の情報ありがとう。HP見ました。頑張っているお店ですね。いつか頼んでみるかも。ありがとう。

投稿: ゴッドマー | 2009-03-21 13:16

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