2009-03-11

ゼンマイの煮浸し:常備菜としてのおかず:日本人が好きな仕事とは

 ニュースで流れていた情報ですが、この不景気の折、自殺を余儀なく決行する人が増えるのを見越して、電話相談の窓口を設置したと言っていました。不覚にも詳しい情報は聞きそびれたのか、そこまで報じていなかったのか、詳細は不明です。
 この情報を耳にして、昨年、アメリカのリーマン破綻を期にガラガラと音を立てて崩れる瓦礫の山のような勢いで、世界中が不景気のどん底に落ち込んだのがつい半年前だったのを思い出します。100年に一度と言われる、この世界恐慌の片隅に起こる普通の国民生活の断片で、死者が出るというのは、痛々しく荒んだ暮らしや、か弱い人の声にならない叫びがあるのだろうと思います。厳しさを痛感します。
 昨年、このニュースが報じられた時に、真っ先に、きっと死者が増えるという事を予感しました。私の世代は、落ちこぼれても這い上がって生き残った強さのようなものがありますし、50年も生きてくると、それなりに良かったと感じられるように振り返る部分もありますから、そう簡単に死を選ぶということはありません。けど、団塊世代の方や、丁度私達世代を挟むように生まれてきた、今の中堅処の人達は、打たれ弱いと思います。言われ強さもない世代だと思います。
 相談してなんとかしようとする積極性や、望みを繋げられるような思考をする世代とは、残念ながらあまり思えません。電話ホットラインも無いよりは、幾人かの命でも救えるものなら無駄とは言いませんが、むしろ、そのような地味な活動への動向が、事の厳しさを知らせるだけに終わるのではないかと思ったりします。
 生活苦から死者を生むような社会の責任は、全て政治だとしか言えません。日本の死者を今後無くすのも、一万二千円というわずかな金額では、生活はもとより、景気回復できるような金額ではありません。この十倍支給されても、デフレをインフレ方向に転換できるものでもない事は、識者の見解でも説明のあることです。
 毎日人が死んでゆくのを何とか食い止めようと、心動かす政治家は一人もいないのでしょうか。怪我をすれば、自分の意思とは関係なく、血液はその怪我を治すべく、総動員して傷口を塞いで治そうとするのですよ。そういう血が誰の体にも流れているのです。誰か一人くらい、今の政治家に動く人はいないのでしょうか。
 私は、私利私欲の目的でここで文句を言いたいのではなく、国民が、死に至らない程度の生活を維持できるような、生活水準を確保できるようにして欲しい、と訴えたいのです。そして、かつ て、世界中が日本の職人技を評価したような、日本人ならではの繊細な技術の再現を図って、遣り甲斐のある仕事に就けるようにならないものかと願うのです。 
 世間の事をそんな風に思いながら見ている私の直ぐ傍で、息子が自分で望んだお昼のお弁当のおにぎりを残してきて、ベットの上になんとなく放置し、足蹴にして寝ているのを見た時、この息子に食べ物の尊さをなんとして教えたものかと呆然となりました。

社会福祉法人 いのちの電話
インターネット相談

P3090001

 ゼンマイの煮浸しなどを作って、これが山で採れる山菜の一種で・・と、云々しても所詮話の上。実際に山に出かけて行って、息子達に暮らしや食を感じ取って学んで欲しいと思ったりします。そのようなゆとりの無いせせこましい世の中で、気持ちにもゆとりがもてなくなるのは残念な事で、嫌です。
 場所によってはもう生えているかもしれませんね。湿気の多い場所で、例えば棚田の石垣の辺りなどに密生しています。いい場所を見つけると、そこだけで山ほど採れます。調子に乗って沢山採って帰ると、後の始末も大変ですが、ゆったりした昔の暮らしでしたら、そういうことをするのが生活の一部なので、苦にしても始まらない話でした。
 今日のは、市販では珍しい国産の水煮です。売っているのは、中国産や韓国産が殆どで、今の日本では中国産を敬遠しますが、作り置きするお惣菜の材料として重宝しますので、早く信頼を取り戻してくれたらいいと思います。傷み易い油揚げなどを加えなければ、常備菜として冷蔵庫で数日持ちますが、油揚げが入るとコクがついて美味しいので私は入れます。その代わり早めに食べきるか、2~3日後には煮直すと、更に日持ちが良くなります。
 煮浸しの美味しい作り方のコツは、味付けする前に、出汁を良く染み込ませるということす。鰹出汁が一番美味しくできると思います。最初に出汁が染みこんでいると、それだけでいいお味です。そこにちょっとだけお醤油で味付けし、甘味はお酒だけで充分です。出汁が染みこんでいないと、いつまでも一味足りない感じがして、つい味付けを濃くしてしまいます。その違いは大きなものです。
 コンニャクは、茶色の混ざり物がは入っているのもありますが、あれはひじきの粉を加工時に加えて、こんにゃくの繊維のように見せかけています。白いコンニャクが混じりけが無く、本物といえます。ま、これはどうでもいい事ですけど、味が入りやすくなるように、下茹ですると良いです。

材料

  • ゼンマイの水煮・・200g
  • 人参・・6cm
  • 白滝・・1袋
  • 油揚げ・・1枚
  • 鰹出汁・・カップ1と1/2
  • 醤油・・大さじ3
  • 酒・・大さじ2

作り方

  1. ゼンマイは水を切ってまな板に置き、3cm幅に切り揃える。
  2. 人参は薄くスライスして、細長い千切りにてから半分の長さに切る。
  3. 白滝は熱湯で2~3分茹でて、笊に上げておく。
  4. 油揚げ(うす揚げ)は、熱湯をくぐらせて油抜きをしたあと、半分に切って5mm幅の短冊に切る。
  5. 平鍋に出汁と全ての材料を一緒にして中火にかけ、煮汁が半分くらいになるまで煮る。
  6. 4に酒を加えて一煮立ちしたら、次に醤油を加えてしばらく煮詰め、甘味が足りなかったら酒を少し足して味を整えて出来上がり♪

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