2009-03-05

子ども達のこれから:先の見えない親の贐(はなむけ)

 息子の荷物を車に満載して、秋田から内陸を南下する帰路に着いた時には、一人一人とのお別れをする名残惜しさを何度も涙で拭い去り、重なるいろいろな思いを振り切った後でした。そこにゆっくりとした時間の経過があったからか、車を走らせてしまうとすっきりとした、満ち足りた気持ちになっていたのが不思議でした。
 荷物には下宿の匂いが染みこんでいて、車を降りる度に、それが懐かしさに変化してゆくのが惜しい気もしました。感慨として、もうしばらく温めておきたいと思うような、感傷に近いものがあり、いろいろなことが蘇ってきました。
 やがて、家に近づくにつれ、新生活への思いが巡ってきて、息子との会話もその時をどのように迎えるかという話に変化してきた時、このような長い時間を共有するのもいいものだと思いました。
 気忙しくしていると、つい事柄的に物事を処理してしまいがちですが、これからの学生生活は、自分の稼ぎで税金を払うようになるまでの助走です。その助走の4年間をどのように走るかということは、本人任せの部分が多いですが、その事を親の私がどこまで腹を据えて見守れるかという事が大きな課題なのだと思います。
 息子のスタートとしては、高校生生活という、大人の価値観にかなり縛られた3年間からの開放でもあります。今の抱負が、どこに向けられてどのように変化するのかということは、まだまだ子どもですから、両手放しに見ていられないものがあります。でも、その一部始終に付き合っていられるわけではないので、何かを判断する時に、一本の筋道を持っていて欲しいものです。目先の欲望的なところからではなく、自分の学生という分や、進みたい方向への投資となるような部分から判断して欲しいものです。そうはいっても、目先の事に振り回されても、後悔を繰り返しながら自分を築いてゆくのも一つですし、必ずそういうことが伴うものです。どんな時にも、自分が何を志しているかというところへ戻って、一考しながらじっくり歩んで欲しいです。これは、お堅い親の理想のようなものだと片付けられてしまいそうな事ですね。正直なところ、今の子達に真っ直ぐに伝わるとも思えません。因みに、高校では「酒、タバコ、万引き、女」で、自分の身を滅ぼすから、気をつけるように言ってきたのですが、大学では、これに「はっぱ、覚せい剤」を当たり前に追加しないといけません。(冗談抜きで)
 随分前に、Twitterなどで若い人達の生の声を知った時に、Netというシーンではあるけれど、私の息子もこのような悩みを抱える日が来るのだろうか?などと思ったりした事が多々ありました。そんな時に、それを解決して切り開いてゆく道が見つかるだろうかと、心配やら想像やらしたものです。そうは思う反面、いいアドバイスのできる大人も少ないわけで、若い人達が大人に期待できないもの事実ですね。
 離散会の最後の壇上で、泣きながら話したあの時の自分の気持ちや、それまでの自分を振り返って見えたことは、深くいつまでもその胸に刻んでおくといいよ。普通の高校生には経験できないような、数多くの困難を乗り越えて得た力を以て、いつか、支えてくれた多くの人にあんたの方法で恩返しできるといいね。

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コメント

あきこ様
相変わらずおいしいもの満載ですばらしいですね。
一度は自分の口に入れてみたいものと思うのですが難しいでしょうねぇ。
私の父は秋田出身ではたはた、しょっつる鍋、きりたんぽとかを好んで食べておりました。
自分で料理をする人でしたからその影響は間違いなく自分にも届いております。
取り合えず、生存中のご報告まで。

ゴー親父

投稿: ゴー親父 | 2009-03-08 03:01

ゴー親父さん、お久しぶりですね。

お父様が秋田のご出身だというお話しや、キリタンポンなどをあまり食べたことがないというお話、いつかしましたね。思い出しましたよ。伺ったら、お料理関連のエントリーはとんとご無沙汰のようですから、そろそろ如何でしょうか?楽しみにしています。

きっといつかおご馳走できるチャンスが訪れますって!日本に帰国される時には、メールでご一報くださいませね。

また、お伺いしますね。

投稿: ゴッドマー | 2009-03-08 11:03

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