2009-03-31

牡蠣とほうれん草のパイ包み:お泊りから学んだ息子の成長:イイナ、春だし節目だし!

 昨日は、自分の事を目いっぱい書いたので、一日遅れましたが、四日間友人宅でお世話になって帰宅した末の息子の、その後です。
 出かける前に擦った揉んだした挙句、ぁぁ、何が起きたか知らない方で、興味のある方はちらで覗き見☛、帰宅後早々、私に報告にきました。かなり、神妙な面持ちで「今回は、行かせてくれてありがとうございました。Y君の家族と一緒の生活で、自分がいい加減で、どうしょうも無いなと反省しました。ごめんなさい・・・」と続くのですが、このような物の言い方ですが、我が家の息子達は、きちんと話す時にはこうなるので、あまり驚かれませんように。で、友人の家族から何を学んだというのか、私も興味津々なのですが、男の子は、事細かに話しませんので、半分推測も加えての話になります。
 Y君は四人兄弟の上から二番目で、一番上のお姉さんとは歳が離れていて、しかも結婚して外に嫁いでいる為、普段は、Y君と下の弟二人の三人兄弟のようです。で、息子が加わった事で、野郎ども四人衆がゴロゴロになった訳です。その中で、息子の行動が際立っただけだと思うのですが、Y君のお母さんに相当褒められたそうです。息子には、お客さん然としているのではなく、四日間Y君宅の息子になる気持ちで、家でお母さんを助けているのと同じように、あちらでも出来る事は何でも手伝って助けになるように、と伝えてはありました(なんか、長いですね、でもこんな感じ)。Y君のお母さんと電話で話した折も、是非いろいろやらせてください、と二段構えで話してありました。その効果かどうか分かりませんが、息子が言うには、いつも家でやっていることをやっただけだなのにY君のお母さんが、喜んでくれたそうです。ここは推測ですが、息子を出しに、息子さん達に上手く躾をして、良い運びとなったのだと思います。結局、そういうことを通して、息子にとっては、自信が持てたのだと思います。言われてやってきた事にせよ、食事の後の片付けや、玄関で靴を揃えて上がるなどの些細な事が、少し身に付いているという自覚が出来たのだと思います。
 自分から言い出して置いていった携帯についても、友達とのメールのやり取りの為に、時間を無駄にしていたと話します。携帯が無いと気にする必要が無いので、すっきり寝られるし、朝も寝坊もしないし、いい事ばかりだったと話します。帰宅後元に戻るだろうと思っていましたら、電源も入れていない様子です。
 息子の話を聞く限り、また、その様子を見ていて、私も自分の子育てを少し振り返ってみました。上の息子と娘の経験からですが、「叱る」ということは、親の価値観を子どもに教えるという事ですから、親の言う通りにやらせてみて導く面と、他人の価値観に触れて自分が何かを決断する時に、物事に対する元の尺度になるという面があると思います。高校生くらいになると、いろいろな価値観に遭遇するので、だんだん親のことも批判的になります。これが、大人になるという事ですからいいことなのです。息子が最初に謝ってきたのが、この部分に対してだと思います。そして、外の価値観に触れて、自分自信を見直す機会となったのだと思います。最近は、親が叱らないので、学校でも教師が叱れないそうです。極端な事を言いますが、子どもは放っておいても、食べさせれば大きくなりますが、親に叱られていない子どもは、基本的に誰の言う事も聞けなくなるので、全て自分の判断に頼るしかなくなります。それは、気の毒で寂しい育ちだと思います。親が叱ると言う事は、大切な事だと思います。
 帰宅後の初日の朝は、早く起きてきて、洗濯機のスイッチを入れ、洗濯物を干して部活の準備をしていた息子が、「お弁当、ありがとう。」と、正にとってつけたようになのですが、恥ずかしげも無くそう言って出かけました。
 今回は、いい刺激をもらってきたのだと思われます。いつか、Y君の親御さんと歓談できる日が訪れるといいのですが、先方のお話しを聞くのが楽しみです。

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 さて、暖かくなって来ると、宮城県などの寒い地方から入ってくる牡蠣が美味しいです。小振りの牡蠣なので、小麦粉をつけてソテーしてから、ほうれん草と一緒に濃い目のベシャメルソースでまとめて、パイ包みにしました。担当は、末の息子です。付きっきりで教えながら作ったのですが、お兄ちゃんと違うのは、直ぐに自慢する事です。自分の手柄を誇示するというのは、悪い事ではないけど、褒めて貰いたいという事でしょうか、まだ幼いというか。料理することは大好きで、段取りした材料や準備が進んで形になってくると、ワクワクしてくるのでしょう、口調が軽くなって、お調子づいてきます。それが伝わってきて「単純だな」と思います。上手く擽ると、力量発揮するタイプです。

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 手順としては、ボールに作った塩水で、牡蠣の襞(ひだ)の内側の砂やぬめりをよく洗います。流水でさっぱりと洗い流して水気をキッチンペーパーで吸い取っておきます。この掃除が大変大事で、牡蠣の生臭みの元になるものを全て取り除く作業ですから、料理が冷めたあとにも臭みを残しません。
 次に、牡蠣と風味の相性の良いバターでベシャメルソースを濃い目に作って、カルダモンの香りをつけておきます。牡蠣に軽く小麦粉を振って、ピーナッツオイルを引いたテフロンのフライパンに並べ、中火よりやや強めの火でソテーします。菜箸などは使わずに、フライパンを時々回して均一に焼けるように動かします。牡蠣がプックリ膨らんできたら、大きな動作でフライパンを煽って全部一緒にひっくり返します。これができない場合は、大きめの皿に滑らせるようにそっくり取り出して、皿ごとひっくり返すようにフライパンに裏返しに戻します。牡蠣全体が少し縮んで、ころころしたかんじになったら取り出し、続けてほうれん草をソテーします。しんなりしたら牡蠣を戻し、ベシャメルソースを加えて全体をまとめたら火を消します。冷凍パイシートをラップで挟んで、30cm四方の正方形に伸ばし、半分より少しずらして(14cmと16cm)の長方形に切ります。小さい方に具を乗せ、大きい方で蓋をして周囲をフォークで止めます。中ほどに切り込みを入れて、200度に予熱したオーブンで10分ほど焼きます。

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 途中、特別に息子に味見を許したのですが、牡蠣が半生から完全に火が通る段階の味の違いに驚いていました。どんどん甘味が増してくのが嬉しくなって、歓声が上がるほどでした。この甘味が乗った牡蠣のソテーをベシャメルソースでまとめて、パイに閉じ込めて焼いたのは、格別な美味しさになります。
 ま、カロリーもそれなりになりますから、翌日の献立で調整するというのはありますが、GI値の面からみると、値を低くする為(ゆっくり消化すること)に糖質(澱粉)、この場合は小麦粉に、良質の油脂を使用すると良いので、一概にカロリーを抑えるだけがダイエットとは言えません。むしろ、摂取した方がよいという説明(低インシュリンダイエット☛)を読むと興味深く、罪は軽くなります。

材料

  • 牡蠣・・300g
  • ほうれん草・・200g
  • 小麦粉・・大さじ1~2(できるだけ少なく)
  • ピーナッツオイル(又は癖のない油)・・大さじ2
  • 溶き卵・・少々
  • 冷凍パイシート(市販でも可)・・1枚
  • 付け合せの野菜

ベシャメルソース

  • 小麦粉・・20g
  • バター・・20g
  • 牛乳・・150cc
  • カルダモン・・適宜
  • 塩・・小さじ1/2

作り方

  1. ほうれん草を洗って、3cmのざく切りにする。
  2. ボールで500ccの水に大さじ1の塩(分量外)を加えて塩水を作り、牡蠣の襞の間などのぬめりを丁寧に洗う。
  3. 2を流水に当てて、さっぱりと洗い流して水気を切り、キッチンペーパーで水分を吸い取る。
  4. 小鍋を弱火にかけてバターを溶かし、小麦粉を粉っぽさが無くなるまで炒めたら一度火を止めて、牛乳の1/3量を加えてのばす。
  5. 4がよく混ざり合ったら弱火にかけて、木ベラなどでひたすら混ぜ、重く感じてきたら残りの牛乳の半分を加えてさらに混ぜる。
  6. 5が重くなってきたら残りの牛乳を加え、ひたすら混ぜる。ソースが重くなって鍋底がプチプチしてきたら火から下ろし、カルダモンと塩を加える。
  7. 3の牡蠣に小麦粉をまぶし、フライパンを中火よりやや強めの火にかけ、ピーナッツオイルを引いて牡蠣を並べて焼く。
  8. 冷凍パイシートを室温に置いて解凍する。
  9. 牡蠣が白っぽくなって、プックリ膨らんできたら大きくフライパンを煽って全体をひっくり返し(できない時は皿を使って)、全体が膨らんで一回り小さくなったら皿に取り出す。
  10. 引き続き同じフライパンでほうれん草をしんなりするまで炒めたら牡蠣を戻し入れて、6のベシャメルソースで全体をまとめる。
  11. オーブンの予熱を200度で始める。
  12. パイシートをラップに挟んで台に置き、麺棒で30cm四方に伸ばし、14cmのところで切って大小の長方形にする。
  13. 小さい方のパイシートの周囲を1cm程残して、10の牡蠣を乗せ、大きいパイシートで蓋をしたら周囲をフォークで押さえて封をする。
  14. 中央に何本か切り込みを入れて、溶き卵を塗ったら200度で10分ほど、焼き色がつくまで焼いて出来上がり♪

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