鶏手羽中と玉葱・トマトの蒸し煮:土鍋で作ったスロークッカー料理:最近の高校生の親は・・・あたしもかよ
末の息子は、一昨日から松本の友人宅に泊り込んでいます。予定では、日曜日までですが、語るも涙の苦労がそれなりにあって、やっとお許しをもらっての事でもあります。ま、少し笑えるのですが。
そもそも、何をするために友人宅に泊まり込んでいるかと言いますと、一緒に勉強をすると言うのです。信じられなーぃ、そんな事!これも昭和の私の時代錯誤かしらと本当に疑うのです。私限定の事かもしれませんが、人と一緒に勉強するという感覚が全く無かったので想像もつかないのですが、本来勉強とは一人でするものです。人と一緒に勉強をするというのは、授業というシーンでしか想像ができない私なので、息子の話は、遊びに行くための口実かと思いました。これも私達の世代では良く使った手口なので。で、息子曰く、「勉強を教えて欲しいって頼まれたんだよ」と言います。その方がもっと信じられない事です。もうね、こうなるとどう状況を聞いても殆ど想像外の事になるのでついて行けません。親子の年齢差と生まれ育った時代の格差を愕然と感じます。
最悪の事を想定して、相手の親に挨拶をしておきたいから連絡先を聞いておくようにと伝えると、そんなことしなくても大丈夫だと言います。うーるせーっつーのよ、一々親のすることに口出しすんな、と。このヘンも息子世代の感覚と全く違います。年齢的には親が一々口出すような歳ではありませんが、四日もお世話になるのに一言の挨拶もないというのは非常識だし、私は超常識人ですから、親の挨拶無しには行かせないと頑張りました。
結果、前日の夜、相手の母上と会話ができました。先様は、休みになると友達が大勢来て、誰かが泊まったりするので気遣い無くということですが、これまでに親から一切連絡や挨拶も無かったそうです。一度もだそうです。で、私が電話を入れたことで凄く安心したというお話しでした。何処に泊まっているか、誰と一緒なのかなど、親御さん達は心配しないのだろうかと、常に気がかりだったそうです。ほうらねと、息子にこの話を伝えました。
このような一連の話があっての今回のお泊りなのですが、それにしてもこの呆れた話に子どもにはテーマは無いのです。全て親の責任ですと言いたいのですが、私が過剰な保護をしているのでしょうか。高校生ともなると交友関係が広くなるので、一事が万事という事にはなりませんが、四日もお世話になるのですから、お宅にご挨拶をするのが当然という常識は、たとえ一泊でもそうですが、今の世代の親にはあまり無いようです。
末の息子の親世代で、超若い親は四十歳前から、超年長としての私世代と仮定すると、一回り(12年)くらいの年齢差は優にあります。Netでもそうですけど、この世代で私の話が通じないという自覚はあるので無理もない話です。昭和34~35年を境にテレビの存在がありますから(参照)、ここを挟んで10年以上も歳が離れるとエライ事です。(昭和40年と昭和50年の違いは、カルチャー的にさほどの違いは無いはずです。)たかが挨拶の電話ですが、私の推測では、生まれた時代の違いというのは大きいと思います。
私よりも下の世代の人達は、上の人から叱られたり教えられた機会が少ない世代なので、特にこんなことを言うと受容し難いかもしれませんが、我が子が他所様にお世話になるというのに、せめて電話で挨拶だけでもして、相手の方と共通理解の下で子どもを見守るというのがより安心な事です。
こういう事を言うと、今の人達は直ぐに責任問題を言いますが、そうなのです。言う必要も無いほど当たり前に、親には責任というものがあるのです。頼んだり、頼まれたり、お願いしたり、お願いされるということには、大人としての責任を負っているということの自覚をする意味でもあります。ここを逃げたり有耶無耶にしない態度が、大人でもあります。もし、これが当たり前の事だと認識していないとしたら、それは、私が教えてこなかった私のせいでもあります。
というような経緯があって、何故か、うちの息子は自分から「朝と夕方には電話を入れるからね。それに携帯は家に置いていくからね。」と。何か自覚のようなものが芽生えたのでしょうか。息子君、偉い!(つーか、もう高校三年生だし)
さて、スロークッカーで作ったらよかったなと、途中で後悔しても始まらないのですが、土鍋でシンプルな味付けの鶏手羽中のトマト煮込みです。食材を大きく切って、シンプルに味付けをするお料理が多い、ウー・ウェン先生のレシピにこんなのがなかったかなと、調べたら「ウー・ウェンの台所革命」に似たのがありました。ラムチョップとフレッシュトマトの煮込み料理ですが、やはり、玉葱は半分に切っただけの存在感で、でーんとしています。これです、正に。何故玉葱に拘るかと言いますと、春だから芽が出ちゃうのです。そして、早く使い切らないと新玉葱が出始めてしまうのです。ああ、もう出始めていますが、なんとなく急かされているような気持ちになります。新玉葱が食べたいなぁという所から、旧のものを早く始末したいと思っただけなのですが、その玉葱とトマトの水分に酒だけで蒸し煮しますので、肉が柔らかく、煮汁は最高に美味しく、このコクは他では味わえない代物です。ハーブを加えて白ワインだけで煮込んで作ったスロークッカー料理を紹介しましたが(参照)、材料は似ていますが全く違うお料理のようになります。
作り方は、ウー・ウェンパンを弱火にかけて、手羽中の皮目を下にして気長に焼きます。両面で15分くらいですが、ここでしっかり余分な脂を出します。土鍋に玉葱の切り口を下に並べ、鶏肉とカットトマトを乗せて、酒を加えて煮込みます。最初は強めの火で、土鍋全体を温め、グツグツしてきたら蓋をして弱火でコトコト蒸し煮にします。玉葱に竹串がスッと通るくらいまで約40分煮込んで、最後に味見をして塩で整えます。
これだけなのです。スロークッカーでしたら、「強」で「4時間」か、「弱」で「6~8時間」セットで良いと思います。
材料
- 鶏手羽中・・10本
- 玉葱・・2個
- カットトマトフレッシュパック(又は缶詰)・・300g
- 醤油・・大さじ2
- 酒・・カップ1
- 塩・胡椒・・適宜
作り方
- 手羽中に軽く塩・胡椒をしてウー・ウェンパンに並べ、最初は強めの火加減で、肉から音がしてきたら弱火にしてじっくり焼く。
- その間に玉葱の皮を剥いて根元の部分を綺麗にくり抜く。(皮を切り離さないように)
- 手羽先の両面に軽く焼き目がついて、充分脂が出たら、脂だけキッチンペーパーで吸い取り、醤油を注して、鍋を回して全体に絡める。
- 土鍋に半分に切った玉葱の切り口を下にして並べ、3の鶏肉を乗せ、カットトマトを乗せる。
- 酒を注いで強めの火加減で煮始め、グツグツしてきたら蓋をして弱火で蒸し煮する。
- 玉葱に竹串がスッと通るくらいに煮込んだら(約40分)塩で味を整えて出来上がり♪
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コメント
こちらに書くのは初めてですね、こんにちは。記事書かれてからちょっと経ってるのでちょっと躊躇しましたが書きます、うちの母もgodmotherさんと同い年くらいなのですが、僕が遊びや泊まりに行くときには連絡して時に手土産は当たり前でしたよ。僕はそれに関しては恥ずかしいというよりも、おおげさですが他の親に比べて常識ある親に誇りをもっていたので(母には見栄もあったのでしょうが)ゴッドマさんのお子さんは幸せだと思います。ではでは。
投稿: kaukausky | 2009-04-01 08:55
kaukauskyさん、おはよう。
いよいよスタートですね、改めておめでとう。そして、4月1日に相応しく晴天ですよ!門をくぐるのももう直ぐですね。影ながら、応援のレシピを贈り続けますよ。
私と母上が同世代だとしたら、母上の心情も私を通して少し感じ取られるのではないでしょうか。社会に出ると良くありますが、ネットでは稀かも。私のような年齢でブログを運営する人はまだ少ないと思いますし。これもご縁ですね。今後もよろしく。コメントはいつでも忌憚無くどうぞ。お料理のことなど、何なりと、ではね。
投稿: ゴッドマー | 2009-04-01 09:23
はじめまして、えくぼと申します。
先日から拝見しています。
3月まで教室を運営していました。
本当にいろんな保護者がいるなぁと実感していました。
自分の子供がお泊りする(泊数なんて関係ない!)のに
連絡がない親御さんのほうが多いことにびっくりしました。
息子さんも幸せでしょうね。
今は気がつかないかもしれませんが、
なにかは感じ取っているでしょうからね
お料理もとても参考になります。
出逢えて嬉しい!これからも拝見します。
長文失礼いたしました。
投稿: えくぼ | 2009-10-31 06:53
えくぼさん、はじめまして。
今頃の親はという目線で言うのも誤解を生じますけど、私も含めて大人の認識を持ってもらいたいと思います。子どもに無関心なのかもしれませんね。マナーというよりは。
お料理は沢山取り揃えていますので、何かはヒットすると嬉しいですが、時々誤タイプなど見つかるので、そういうのが出てきそうで気になります。忌憚無くコメントでお知らせくださいね。
こちらこそよろしくお願いいたします。
投稿: ゴッドマー | 2009-10-31 07:15