2009-02-13

小鯛と牛蒡の煮付け:スロークッカー編:嬉しい事

 一昨日の事になってしまいますが、夕方末の息子から電話が入って、友達を3人連れて帰るからよろしく、と。中学の時からのバスケ仲間で、隣の市に住む双子と、今の学校のバスケ部員の友達です。それぞれの学校でバスケットの練習を終えて、双子ちゃんの通う学校へ集合し、その学校の部員達の練習に混ぜてもらったようです。進む学校が違うと、ましてやそれぞれの部活の方針もあって、一緒に練習するという自由な行動はできませんし、第一、子供達がそういうことを望まない昨今です。そこに壁を作ることなく、共通の趣味やスポーツを楽しむというのは、好ましい事です。これから少子化が進む日本では、群れ遊びがもっと地域の課題になるといいのですが。
 長野県では、田中康夫県政の時に改革された学区制の見直しで、通学区域が拡張されました。そして現在は、高校の統合の問題に駒が進んできています。外れないのは大人の頭の硬さかな、差し当たって。直ぐにいろいろな懸念が蔓延る(はびこる)ようです。元々人には境なんて存在しないのですから、自由な発想で子供達が伸び伸びと育つ(頑固な長野どこかに飛んでイケー)と良いと思います。
 話を戻して。嬉しい事というのは、息子が連れ帰った友達からパンを食べさせて欲しいとリクエストをもらったことです。たったこれだけのこと。
 彼らが通う学校は、家から徒歩で10分も掛からない近所ですから、駅に向かう帰りしな、寄り道するのに家が便利というものです。毎度の事なのですが、お腹を空かせていますので沢山おやつを作ります。ホットサンドのレシピへ以前夕食に差し支えるからと心配したら、「僕達大丈夫!日に5食はクリヤーしてますから」と(はい、はい、さいですか)。家の息子の食欲を見ていても、確かにその通りです。10分で帰宅しましたから準備の暇がなく、結局、半熟のゆで卵と厚切りのベーコン、キャベツの千切りを手製のパンに挟んでパニーニ(ホットサンドレシピ)にしただけなのですが、パンが美味しい美味しいと喜んで食べてくれて、嬉しさのあまり調子に乗って、取って置きの手製の桑の実ジャム桑の実ジャムのレシピへの甘いカナッペもおまけしましたら、これには驚いていました。桑の実も食べたことがないという現代っ子で、昔は道端のをもいで食べていましたのに、そういう実だということも知らないというので、息子が一生懸命桑の実の説明をしていました。
 先日秋山千代さんの本を読んだばかりでしたし、美味しいと食べてくれる人がいるというだけで自分を支えてきたというのが、なんだか実感として嬉しい刺激となって、楽しい一時でした。あのような忙しさは、嬉しく張り合いのあるものです。

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 今日は、小鯛の煮付けです。鯛と言えば「鯛牛蒡」です。因みに鰤といえば鰤大根って決まっています。スロークッカーに下ごしらえした鯛と牛蒡をセットして4時間です。一尾が100g強の本当に小さな鯛ですから、といっても鱗だけはイッチョ前でけっこう丁寧におろさないと、食べる時に悲惨ですが(念のため)、鯛は鯛です。身は締まった感じで、煮付けがよく合う白身の魚です。「 たまり醤油」(刺身醤油)を加えて、コクのある味付けにしたので色は濃い目ですが塩辛くなく、むしろ甘めです。
 勘所は、丸ごとの魚を煮付ける時の注意で、皮が縮んで荷崩れし易いので、皮目に隠し包丁を入れることと、クッカーの煮魚の手順にもありますが、煮汁を煮立てて生の魚にかけまわしてからスイッチONします。説明には特記されていませんが、理由は、熱い煮汁を回し掛けて最初に表面の皮に火を通し、最後までそのまま煮崩れさせないためです。普通に鍋で煮る時も同じ理由で、煮立った煮汁に魚を入れます。

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 クッカーの底に二尾、クッキングペーパーを挟んで一尾を乗せ、周囲の隙間に牛蒡を並べます。牛蒡がほくほくといい感じに仕上がったのには驚きでした。そう言えば、秋山さんの本に、「魚の煮汁で野菜を炒めるものだ」と書いてあったので、味付けに使ってみようかと思います。

材料

  • 鯛・・3尾
  • 牛蒡・・1本
  • 水・・半カップ
  • 昆布・・10cm
  • 酒・・カップ1/2
  • 醤油・・カップ1/4
  • たまり醤油・・大さじ2
  • 味醂・・1/2
  • クッキングペーパー20cm×20cm・・2枚
  • 付け合せの青菜・・菜の花の茎

作り方

  1. 昆布を分量の水で戻しておく。
  2. 鯛の口から割り箸を突っ込んで、エラを挟んで内臓まで入れ、二本を握るように持ち替え、ひねってエラが外れる感触を得たらそのまま引き抜く(壷抜き:本来は口からそのまま引っ張り出しますが、鯛は口が小さいのでエラの間から内臓を引き抜くとやりやすいです)。
  3. 広告の紙等の上で鱗をおろし、洗い流し(鱗を下ろすのを最後にすると魚に傷がつきにくいです)、背ビレに沿って隠し包丁を浅く一筋入れる。
  4. 昆布の戻し汁とその他の調味料を全て小鍋に一緒にして火にかける。
  5. スロークッカーの内鍋に昆布を敷いて二尾並べ、クッキングペーパーを一枚挟んで一尾乗せる。
  6. 4の煮汁が沸騰したら5に回し掛け、洗って5cmに切った牛蒡を周囲の隙間に入れて「弱」「4時間」でスイッチON。
  7. できた♪

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コメント

読んでいて、私も高校生くんたちと一緒に「パン食べさせて!」なんて押しかけたくなりました(笑)

小鯛をちまちま下ごしらえするのは楽しそうですが、このあたりでは小鯛って見たことがない!でも近所のスーパーの中に、魚の対面販売コーナーがあって、日ごとに品揃えが変わるので、マメに覗いてみよーっと。牛蒡が美味しそう(^o^)「菜の花」の文字に春を感じた私。

今月末のお給料でクッカー買いますぞ!そして、夏のボーナスでビタントニオ?ワッフル焼くやつ、あれを狙ってまーす。

投稿: ヘビメタ母 | 2009-02-13 18:43

ヘビメタちゃん、おはよう。

毎日忙しそうですね。春はいろいろと環境が変わる時期なので、それも手伝ってかな。
以前魚の料理は苦手とかいろいろありましたけど、今は、全く問題ないですね。凄い成長ですよ、ホント。

クッカーは、仕込みだけちゃちゃっと済ませれば、かなり美味しい料理が期待できると思います。何よりも、普段は時間の掛かる煮込み料理が、夕方保温状態で出来上がって待っていてくれると言うことです。しかも美味しい!順番にそろえる楽しみは、仕事の励みにもなりますね。頑張ってください。遠くから応援していますよ。

投稿: ゴッドマー | 2009-02-14 07:01

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