ささ身とベーコンの串焼き:子どもが「命」を学ぶということ
一昨日、有名中学のお受験を取り組んだ優秀なお子さんの取材番組をチラッとテレビで見て思ったことです。
このお子さんは、二年前(小学4年時)に塾で学習の才能のようなものが発露し、それまで参加していたスポーツクラブを辞め、有名中学入学を目指して勉強する日々を選択したという事から紹介が始まって、自らの意思で受験の為の塾通いを選び、親が全面的にその子をサポートして合格を勝ち取ったというお話。小学生で一日10時間の勉強時間に取り組み、親は、計算ドリルの丸つけに夜中まで付き合い、夕食は、お弁当を塾で食べるという生活です。一昨日のエントリーの「孤食では育たないもの」で少し触れましたが、家族と一緒に食事をしない典型です。でも、違った部分で補えているのか、親子の絆はかたく結ばれているという印象でした。小学校6年生だというのに、親への感謝の気持ちを持ち、両親も凄く自信を持った様子で全く問題はなさそうです。
でも、私にはどうしてもこの姿が不自然に映るのです。スポーツであろうと塾であろうと、それ自体が問題とは思いませんが、小学生という年齢的な段階でしか培えないもの、育たないものというのがあります。子どもの才能を伸ばすことや、子どものやりたいことを親がサポートする親心というのは、他人事とは思えず、よく分かります。ですが、「この年齢の育ち」にとっては、不自然に映るのです。もろ手を挙げて喜べないのは何故かな、と。
取材番組を見終わってからずっと引っ掛かっていましたが、取材としての取り上げ方で、映像が集中しているせいだと疑いたいとは思うものの、難癖のようになるのですが、私がこの子どもさんの親だったら、適当な時間で切り上げさせて、極普通の時間に就寝させると思います。いえ、問題はそれだけでは解決しません。何と言ったらいいのか。才能を伸ばすのは早いほど良いというのも、理屈上はそうかもしれませんが、秀才はそんなに勉強しなくてもできるのが秀才です。日に10時間の勉強ができるというのは、大した能力で頑張り屋さんだと思います。でも、それは、並以上かもしれませんが大して秀才というほどでもないです。その程度だと思って、今からそこまで張り詰めずに、少し糸をゆるめたらどうかと言いたいです。
いつかその糸は切れると思うのですが、その時には取り戻せないのが成長期に通る、その時にしかできないいろいろな事です。野山を走り回って、自然に触れ、友と戯れ、お腹を空かし、鱈腹ご飯を食べるというようなことがとても大切です。そういうことを通して「命」を学ぶからです。「命」は、他の事からは学べません。この才能あるお子さんの親御さんは、そのことを忘れているのではないかと思います。早く気づいて欲しいと切望します。勉強は、好きな人はどんどんやったらいいというのは、そうは思います。
さてと、今日はささ身とベーコンの焼き鳥です。焼き鳥のレシピなんてと、ちょっと思ったのですが、侮れない理由があります。私よりも少し年下の知人といつだったか話していた時、焼き鳥の話になって、そこで二人して驚いたのが、自分で串に刺して作るという私に彼女が驚いたこと。に、私も驚いたのです。たったこれだけの事で、料理の達人的扱いをされてしまうのです。材料を切って串に刺して焼くだけのことだと話したら、酷く驚き、でも、だったらできるかもと思ったようでした。
分量の目安程度ですが、少しレシピも書いておくことにします。
ベーコンのブロックを串焼きにするのは、バーベキューと普通は呼ぶとは思いますが、これ癖になります。食べ過ぎないようにするのが至難のわざです。ベーコンでカロリーを取ってしまうので、バランスをとってささ身を用意しました。野菜は、ありがちな長葱とピーマンです。
ポイントは、大きさを揃えて切るということです。半焼けや焼き過ぎにならないように大きさを決めて切るのは必須です。串カツ等も同様です。また、ささ身はは火の通りがわりと早いので、焼き過ぎに注意しないとパサつきます。
味付けは、シンプルに塩・胡椒か醤油味にしますが、甘い醤油味にする時は、割り下を刷毛で塗ります。塩・胡椒にはレモン汁などを一絞りするとさっぱりと頂けます。
材料
- ささ身・・7本
- ベーコンブロック・・250g
- ピーマン・・5個
- 長葱・・2本
- 竹串・・20本
- 塩・胡椒、醤油・・適宜
作り方
- ささ身は4等分に切る。
- ベーコンは厚み1cm、幅3cmに切る。
- 長葱は2.5cmに切る。
- ピーマンは、縦半分に切り、種を取り出して横に半分に切る。
- ささ身3切れとピーマン、長葱の串と、ベーコン2切れとピーマン、長葱のバランスで串に刺す。
- 醤油を塗って焼くものと塩・胡椒にする物をそれぞれ準備して、グリルで焼く♪
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント