焼きビーフン:メンマとキクラゲのおかず感覚な中華炒め:「書く」ということ
ブログで書くということが心地よいというのに、自分の解放になるというのは然りです。私は私を受け止めてゆく手段として、ここに書く意味というのは大きいです。勿論、それだけではないのですが。
時として、自分が自分から遠ざかって行ってしまうような感覚というのがあって、それが無責任でいい時もあります。でも、往々にしてその見て見ない振りは長く続く事は無く、どこかで合致しないといられなくなる性分でもあります。そして、それは、まるで書くことによって救われるというように、ブログを所有してしまうのです。自分の心の訴えのような事があって、それをここに書かないことがあるとストレスになります。これは、かなりキツイです。一種の不自由感として縛られます。実際に全部は書いていないし、書けない事もあります。ですから、そのことがどれ程大きな事か、逆にどれ程些細な事かはわかりませんが、不自由な気持ちに占領されると、すごく狭い部分の、まるで余白で自分をハンドルしているような感覚になります。「いい歳して、こんな事に引っ掛かっていてどうするの、あんた。」と、軽くあしらってしまおうとする気持ちや、じっくり考えつくして納得のいく結論を出すように思ってみようとする不自然な気持ちが、右往左往します。
そう言えば、使い方の問題だと思いますが、例えば、TwitterやWassrをしなくなって(単に忙しく遠のいただけですが)みて、物事を反射的に発して済ませるというような、自分自身の中のツールはなくなってきているように思います。実際は発しても、発しなくても問題が大した事ではないという論より証拠に、必要性を感じません。ただ、outputすることで気持ちが解れると、物事を冷静に見つめられるという循環は良くなるようには思います。また、それは結果論であって、それを目的にしてしまうと、限の無い人間の気持ちをずっと追いかけるようになるのではないかな。私には、じっくり考えてみるような間の取り方の方があっているようにも思います。そもそもエッセイのようなことの書き出しから、日々の料理を日記として書きとめるというだけでよかったのです。
そのエッセイですが(横文字で書くと曖昧語になって、はっきりしない時に使う言葉のようになってしまいがちですが)、率直に言うと「随筆」のことです。随筆といえば、まず「枕草子」、作者は清少納言で「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」。次いで、徒然草。作者は吉田兼好で、「つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」。その後、方丈記で作者は鴨長明。「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」ですよ。古いですが、随筆というものには権威があります。「エッセイ」だと許せるというものでもないか。自分のはちんけな日記なんだから、そう硬くなる必要もないと。もう少し気楽に、あまり考え込まないでゆっくり生きるという循環にしたいです。問題は、書く事や書かない事にあるのではなく、生き方ですね。やっぱり、そうか。
ビーフンと乾物の炒め物です。ビーフンの量が多いと主食のようになりますが、逆に具の割合を多くして、おかずのようにメンマや木耳と一緒に頂きます。ボリュームのあるおつまみにもなります。
ビーフンの味付けで経験した事があると思いますが、適度な味付けをしても、時間と共にどんどん吸ってしまうので、結構な量の塩分を使いがちです。それでも、家族が食卓でお醤油を足したりすることがありました。これは、味付けの順番を間違ったからで、後で喉が渇く料理になってしまいますね。
炒め油が満遍なくビーフンに絡むように、充分炒める必要があります。かといって、油を多く使用するということでもなく、強火で炒めます。その上で味付けをするというのが鉄則です。でも、もう一つの問題は、炒め過ぎるとビーフンのコシが無くなり、短く切れてしまいます。その後、べちゃべちゃ鍋にくっ付いて焦げてしまったりもします。ですから、熱湯で戻す時に時間を長くしないことと、その後、流水で洗い流して表面をサラッとさせ、締めてコシを付けます。この二点さえ気をつければ、半透明のコシのある炒めものに仕上がります。
塩漬けのマンマは、付属の説明の通りに塩出しして戻して置きます。一度戻したものを冷凍できませんので、多く戻した場合などは、メンマだけを中華風に炒めたおかずに作ったり、ラーメンの具にします。
- ビーフン(乾麺)・・100g
- 木耳(干しきくらげ)・・5~6枚
- メンマ(塩漬けをもどして)・・100g
- 豚肉スライス・・100g
- 千切り生姜・・大さじ1
- 塩・・小さじ1/2
- 胡椒・・適宜
- 醤油・・大さじ1強
作り方
- 乾燥ビーフンはボールでたっぷりの熱湯を注いで5分蓋をして蒸らし、流水で揉み洗いして笊にあげておく。
- 水で一日塩抜きした塩漬けメンマは、指先で摘んで引き裂き、細く均一にする。
- 木耳は20分ほど水で戻して、5mmの短冊切りにする。
- 豚肉は5mmの短冊に切って、塩と酒少々(分量外)で下味を付けておく。
- フライパンに油大さじ1(分量外)を引いて豚肉の色が変わるまで強火で炒める。ビーフンを加えてしばらく炒めたら、続けてメンマ、木耳、生姜の千切りを加える。
- 全体に火が通って混ざったら最後に醤油を鍋肌から注し、炒め合わせて出来上がり♪
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