鶏の土鍋炊き込みご飯(おこわ風):就職戦線まっしぐら(したくないのぉ)
昨日の*またこれ☛finalventの日記でリンクを貼られていた先を読んで、若い人の感性ならではの記事だなと、時代の違いや受け止め方の違いを感じました。それにもまして、このエントリーのブックマークの増殖に目を見張ります。表題に人が関心を寄せるのも無理はありません。だからといってそれに対して何か言いたいということではなく、この世知辛い世の中を生き抜くために、強く逞しく更に尖って頑張るというよりも、
あの、なんつうか、たとえばレジで並ぶとき、普通はレジなんて誰でもいいやってことに見えるけど、いや、仮説だけど、実は、人柄で作業のパフォーマンスに差が出ているんじゃないか、と、そんな気がしていますよ。宅配はリスクとの関連で差が出始めていると思うし。
ユニクロとかでも、ちょっといいかたが悪いけど、小デブのやさしいお姉さんの店員とかグーですよ。by finalvent
というかんじ、なんとなく分かるなぁ。
娘が高校三年で、上の学校への受験の時の事を思い出したのですが、娘は、本当は自分に自信が無く、比較される事に弱く、劣る事を恐れるという性格を内包しています。あ、これは本人の名誉の為に付け加えますが、特別にそうだというわけでなく、普段は明朗快活な性格で誰からも明るく楽しい子だと言われるのです。ただ誰にでもあるようなコンプレックスの一種としてです。人生の修羅場とも言えるような場面では、、緊張や焦り、怒り、喜びなどが、これまで経験したことの無いくらいのボルテージに達して、内包している負の性格に苦しむことになるのだと思います。私の世代は、それを乗り越えろと頑張ってきた自分を評価しますから、って、私はですが、悩みが比較や競争というものになり難いです。言うなれば、自分がこんだけやってなんぼの人生感です。
この価値観を以って娘の受験の時です。A判定のお墨付きをもらった先を受験すると言い出し、手続きを踏んで書類も送付した矢先でした。ふっと気になるなと思って娘に「どうして、A判定の学校にしたの?本当はこっちを希望していたじゃない?」と何故B判定の(危ない、合格率50%)受験を止めたのか聞くに、「だって、もう頑張りたくないんだもん」と、あっけらかんと返してきました。もしかしたらですけど、件の引用にあるように、娘としてフワッと穏やかに優しい子に育てたかったら「そうね。今まで頑張ってきたんだし、そんなに背伸びしなくてもいいよ」と優しく受け答えしてあげていたらよかったのかもです。今ではそう思うのですが、あの時は、入学する前からやる気の無い子が推薦を受けるのは間違っていると思う。そんなんだったら上の学校へ行くのは止めたら、と言って、「合格しない確率が50%でも、行きたい学校に本気でチャレンジするものだ」と言って、割り切りを迫ったのです。過酷な試練を言い渡す、強くて厳しい母です。娘に厳しくというよりも、やりたいことを選びなさいと言いたかった訳ですが、そう伝わらなかったような気がしています。娘は、結局行きたい学校に合格しましたが、棘の道を選択したことには違いなく、大変辛く厳しい中に自ら飛び込んだわけです。ま、私は、推薦の取り消しはあるまじき事として、学校長印のあることだけに、ひどくお叱りを受け、平に謝った程度で済みましたが。
リンク先のエントリーでコメントを頂いたように、仕事が人の生き方とどう調和するのかは、見えづらい時代になったと私も思います。人間性や精神性を成長期に築きながら、その成長段階である20歳代に普通は就職をしますが、もはや人が育つ職場というものは、特に都会には無くなってしまい、それを期待できいない時代でもあるようです。企業も、如何に生き残るかという究極の課題と共に、非常に過酷な競争の渦に巻かれているわけです。このような時代で生き残るには、どれだけ専門性に優れているか、如何に即戦力になれるかだと思いがちですが、もう人は疲労の限界になってきているような気がします。これ以上は誰も戦えない、ピークが訪れれば後は下るだけではないかとさえ思います。インフレとデフレのような関係ですね。そういう時に人が求めるのは、温かい焚き火のような場所で、一緒に手足をぬくめる仲間だったりするような気がします。
娘は最近、東京の流れは目まぐるしく、テンポが速いので疲れたと言います。だからと言って、田舎に帰りたいとは言いたくない(言いますが)ようですが、まだもう少し模索を続けてみるそうです。自分に納得するのはいいのですが、くたくたになって倒れたりするなよと、少し案じます。
今日は、鶏の炊き込みご飯です。牛蒡と人参を一緒にセットというのが定番だと思います。お茶碗から鶏肉と牛蒡の香りがフワーッと広がると、本当に幸せな気持ちになれるので癒されます。私は、おこわのような弾力が大好きなので、餅米と白米を半々に、少し固めの水加減で炊きます。土鍋を使うと火の通りが良く、水分が良く抜けますので、べちゃつかずに美味しいく炊き上がります。
牛蒡と人参は2cmくらいのささがきにして、小さく切り刻んだ鶏肉と一緒に分量の調味料で下煮をして、濃い目の味を付けます。今日の人参は小さかったので、ささがきでなく短い短冊です。鶏肉に半分ほど火が通る位に加熱して、笊で煮汁を切ります。この煮汁をご飯を炊く時の水の分量に合わせて炊き込むと、美味しい出汁になります。米は洗って笊にあげて30分置いた後、土鍋で炊きます。中火で加熱し始め、土鍋の蓋の穴から蒸気が出始めたら、
素早く均一に具を乗せ、再び蓋をして炊きます。蒸気に勢いがついてきたら火を極小にして10分炊き火を止めます。15分ほどそのまま蒸らしたら出来上がりです。作為的におこげを作る場合は、火を止める前に強火にして、鍋の底からプチプチ音がしてきたら火を止めます。そうですねぇ、多分2~3分です。味醂や砂糖が多いと、焦げやすくなり、勝手におこげは出来ます。
白身魚のすり身で、お吸い物も出来ました。
具:すり身、豆腐、飾り麩、長葱、四万十の青海苔
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材料
- 餅米・・2合
- 白米・・2合
- 牛蒡・・1本
- 人参・・100g
- 鶏もも肉・・350g
- 白煎り胡麻・・適宜
具材の下味付け
- 醤油・・大さじ5
- 味醂・・大さじ3
- 酒・・大さじ3
作り方
- 米と餅米は、一緒に水で洗って笊にあげて、水を切っておく。
- 牛蒡と人参は洗ってささがきにする。
- 鶏の皮についている余分な脂を取り除き、2cmくらいに細長く切ってから更に細かく切る。
- 下味の調味料と2と3を一緒に鍋で中火にかけ、菜箸で混ぜながら炒め煮し、鶏肉の色が変わったら笊にあげて煮汁と分ける。
- 4の煮汁を良く切って、米を炊く水の分量に合わせて米と一緒に土鍋で中火にかける。
- 蓋の穴から蒸気が出始めたら、4の具を素早くご飯の上に均一に広げて蓋をし、そのまま更に加熱する。
- 蓋の穴から激しく蒸気が吹き始めたら火を極小にして10分炊き、火を止めて15分蒸らす。
- 茶碗についで、白煎り胡麻を振って召し上がれ♪
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コメント
( ゜▽゜)/コンバンハ~姉さん。寒さが一段と厳しくなりましたね~。朝、少しですが雪が積もっておりました。姉さんのブログにおじゃましたての頃にまず、挑戦したのが「炊きおこわ」でした。そのことが思い出されました。そういや最近、近所のスーパーで鶏のむね肉を買おうとしたら、皮なしが中心になっておりました。何ででしょうかね~。最近のお客さんの嗜好でしょうか?もち米のストックがあるので、久しぶりに炊き込みご飯にしようかな~。そうそう、トマトの収穫も始まりました。
投稿: まるちゃん | 2009-01-13 22:03
まるちゃん、こんばんは。
炊きおこわのエントリーって、すんごく昔のような気がします。多分いろいろ重なってエントリーしているかもなので、めくってみるとレシピもそれなりに進化しているものもあれば、年寄り臭くなっているような感じのものもあって、ブログを続けてみると自分が見えてくるものだと感じます。
件の鶏胸肉の皮がないことは、一大事と思います。買った人が捨てるのは勝手だけど。でも、ある意味、料理に使わない人が多いと予測すると、最初から取り除いて量り売りになっているとすれば、それは良心的かも。でも、普通はそのための人件費を単価に乗せるのが商売だから・・。皮付きの胸肉を適正価格で売って欲しいと頼むとか(・・?
投稿: ゴッドマー | 2009-01-14 20:25