2009-01-19

鞍掛豆(くらかけまめ=ひたし豆)の浸し豆:スロークッカーだって!

Kurakake  地元ではアバウトな表現で充分通じるのに、書くとなると所在や名前をきちんと明記したいので、公開するまでに大変時間が掛かったこの豆の正体ですが、「鞍掛豆(くらかけまめ)」です。ここでは「ひたし豆」と呼ばれていて、その名のとおり、浸し豆の為に生まれてきたような豆です。大豆の一種で、煮ている最中や食べていると、ほんの少し海苔のような香りもしますので、海苔豆とも呼ばれたり、黒い丸がパンダの目に似ていることからパンダ豆という愛称もあるそうです。鞍掛豆とわかってからやっと調べたことですが、いろいろなサイトに沢山にヒットしました。殆どが浸し豆用のようです。ふやけると長い径が2cm近くになりるので、食べ出があります。スーパーマーケットではあまり見かけることがなく、この辺では、地元野菜を置く八百屋さんや農家が持ち込むお店などに、多種多様の豆と一緒に必ず見つかります。

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 そう言えば、野菜の仕入れルートもどんどん変わってきているらしいです。というか、販売店が直に農家と契約して直売しているというか。市場と違うのは、相場があるようでないということと、地元の野菜が主なので、旬の新鮮な野菜が豊富だということです。
 昨日は、甲府方面で八ヶ岳に近い、蓼科山の山麓にある野菜屋さん(☛参照)まで足を伸ばしました。甲府の農家からも入荷していて、わずかとは言え、八ヶ岳よりも気温が高目で安定している山梨の野菜には、青物が沢山ありました。農家から直接搬入もあれば、零細で人手もないような、お婆ちゃんお爺ちゃん農家などは、取りに来てもらうそうです。このお店には、地元では名の通った漬け物、ワイン、味噌なども並んでいて、ちょとしたご当地産物専門店です。目と鼻の先に大きな農協系列のスーパーマーケットがあるのですが、別荘に住む都会の方のショッピングエリアになっている為か、調味料などは、東京の百貨店並のラインナップです。両店舗共にいつも賑わっています。
 高齢化の折、地元で暮らす方々の仕事として、地場の良さを活かした野菜や産物をきめ細かに売り出せるというのは、張り合いのある生活を維持し、保障するものだと思います。高齢の方に活気があると、若者が元気になると思います。その実、仕事を持って家を守ってくれている爺婆のお陰で、外で働く若夫婦という三世代の所帯も多いわけです。私は、こういうお店の出現が嬉しく、応援したくなります。家に戻って調べたら、ネットで注文が出来るようです。あいにくこの時期の野菜は少ないようですが、昨日見たところでは、大根やほうれん草、白菜、牛蒡、茸類、リンゴ、干し柿、長芋、豆類(多種)などがどーんと目に飛び込んで来るくらいの量でした。そうこうしている内に、春野菜が出回るのでしょうね。このお店の背景が見えるので、なんだか嬉しい気持ちです。
 ひたし豆に戻りますが、作り方は青大豆で作ったのと同じ方法で作りました(☛参照)。一番原始的な方法です。炊飯器の保温で戻す方法(☛スペアーリブと花豆のスープ)などもあります。また、豆料理の偶然ですが、昨日極東ブログでエントリーされていたポークビーンズ(☛参照)を作るのに

当然ながら、当ブログでのレシピにありがちで、野蛮で原形的で簡単で、そしてまじうまいやつということで。 必要な調理機材はスロークッカー(1万円はしないです)。二人前か三人前というか、二食分というか。

と紹介されています。この「スロークッカー」は、前から気になっているアイテムで、finalventさんは頻繁に料理に使われています。いつもながら、「放り込むだけ」のようなコメントが光ります。確かにシンプルで美味しく、文明の利器をフル活用したアーバンボーイ的なのです。魅力です。以前にも買おうか、どうしようかなと迷った事があるのですが、スロークッカーでライフスタイル自体が変貌するというわけでもないので、今回は先様のアフィリで購入しようかなと思います。お値段的には、高価だとは思いません。
 ひたし豆から話があっちこちに飛びましたが、地場産業のことなどを考え直すいい機会でした。

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